宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

自民党的なるものの改革は、また遠くなりにけり

2007-12-24 22:44:30 | 政治
福田さんも自民党も「新テロ特措法」にこれほどまでに拘り執着するのは何なのか?
油によってアメリカに恩の押し付けをしたい訳だ・・・・
だからアメリカも北朝鮮にイチャモンを付けて、「テロ支援国家の解除」を先延ばししているのだろう・・・・?
米朝間の問題がここへ来て一向に進展していないのは、そういう事情なのだろう・・・?
福田さんも、今の内閣中に、先行されてアメリカにテロ支援国家の指定を解除されてしまったら、
小泉さん、安部さん、福田さんと続く三者による経済制裁やら、「拉致解決なしに国交なし」のお題目が、全て空しくパーとなるからだ。アメリカの方向性の変更は(ほとんどの他国も同調するが故に)同時に一貫してずうーと「拉致前提」でやってきた日本の孤立でもある訳なのです。
今まで何をしてきたんだか・・・が問われよう。
というより、自民党自体が右翼からソッポを向かれる。そうしたら弱腰と取られる福田さんの自民党を支持する右翼もどき層も一気に萎えてくるであろう・・・?

従って、福田さんからすれば「テロ支援国家解除」は衆議院選挙後にお願いしたいのである。


それゆえの半年区切っての「経済制裁延長」であった訳である。
アメリカも恐らく「テロ国家指定解除」を半年は待とう、と言う約束事であろう・・・
その半年の間に衆議院選挙を行う日程になっているのでもある筈だ。
だからこそ、ここで人気挽回の僅かでも可能性のある、薬害被害者は救済することに変更した訳だ・・・?
いかんせん、年金はどうにもならん、解決の目途さえ立たぬ。年金不振は人々の頭にこびりついてしまっている筈だから、取り返しようがない。
まあそれでも「テロ特措法」によって、右傾と右傾もどきの彼らの支持は取り敢えずはとりつけられる。
それに薬害被害者の救済は、資金難の折りでもあり辛いが、そこそこの涙もろいお母さん方の支持票も得られるのだろう・・・・?
半年の経済制裁の期限と、多分その半年は、アメリカとの猶予期間でもあるのだろうと思われる・・・?が・・・・
そのアメリカも「テロ指定国家解除」をそうそうに遅らせる訳にも行くまい、選挙もあるし・・・・これからは大統領として、世界を纏める方向に持っていかねばならないのだから・・・・まあ、自分で紛争の種を作って、そして政権内で纏める、雨降って地固まるってところでしょうか・・・・
人の良い、忘れ易い日本国民ならば、シャンシャンシャンでしょうが・・・ね?果たしてアメリカではね・・・?

福田さんも後、4ヶ月でしょうか?選挙を無理やりでもしなくてはなりません。
小沢さんと良く話し合って談合で決めるのでしょう。問責か?不信任案か・・・?で解散・・・・?
予算の成立後ですかね、サミットまでは行かないのではないのかと思います。
福田さんとしては、何とかサミットまでやりたいのでしょうが、小沢さんが許しません。どちらの法案も通らず、経済界も役人もみんな機能しなくなって、それをいつまでも続ける訳にも行かんでしょ・・・・半年続けたら、外野から「いい加減にしてくれ!」と、ヤジが飛んできます。
どうせ自民党のそれは、私利私欲に絡んだ法案でしょうが・・・停滞で困る人たちは大抵欲絡みです。
決まらなくて喜ぶのは今までの利得者、利権者たちでしょう・・・・?
法律改正予定案も国民に気づかれることも無く、雲散霧消しますからね。
こうなったら福田さんに「改革」など求めても蛙にションベンです。
いわゆる「元のもくあみ」ですな・・・・

埋蔵金など、自民党と官僚との「癒着しがらみ構造」からは一銭も出やしない。
その気もないでしょう、彼ら(自民党)は分かっているのです。
官僚を怒らせると、みんな脛に傷持つ身だから、官僚に弱点、弱みを握られているからどうにもならないのです。
安部さんの時の次から次へのリークを見ても分かるのではないでしょうか・・・?
だから上司にも、部下にも、弱みや弱点を見せたら一生、取り返しがつかないことを誰しもが肝に銘ずるべきです。

他人の心を信じられるのは「お金」であると言う、不文律を人々は知らねばなりません。お金を受け取ってくれて初めて同罪となり、「死なばもろとも」一番信じられる仲間としての地位につけるのだ。受け取ってくれぬ人間の心を誰が信じられようか・・・そのような「しがらみ」の仕組みが、政治や官僚上部に出来上がっているのである。
だから上に上がるほどに、信頼感を得るためには汚れて行くしかないのが、利にてまとまる自民党的なるものなのです。(他にも天下り先、とかの優位な役職を与えることもお金に換わるものとして存在する)
代議士になりたがるのも、年金魅力もあろう、選挙時の軍資金もあろう、勿論名誉欲もあるが、どうしてもお金に靡いていくのは、人間が人間であるからなのだ。