(前略)日本郵政は5月18日に指命委員会を開き、西川社長の続投を6月末の株主総会に提案することを決定している。ただ、総務相には、日本郵政の取締役人事の認可権限があり、株主総会で西川氏続投が決まっても覆すことが出来る。
元三井住友銀行特別顧問だった西川氏は、05年に小泉元首相が口説き、07年10月の日本郵政グループ発足と同時に初代社長に就任した経緯がある。
首相側近でもある自民党大物議員は、「西川氏は『三顧の礼』で政府が迎え入れたのだから、政府が辞めさせるわけにはいかない。鳩山氏は常軌を逸している」と鳩山氏を批判している。小泉構造改革を支持する議員にはこうした声が多い。
首相は公式には、この問題を鳩山氏の判断にゆだねる考えを示している一方で、周辺に「西川氏が自発的に辞めるなら別だが、政府が辞めさせることはない」とも語っている。民間企業となった日本郵政の社長人事に口を出すのは避けたい意向と見られる。
ただ、鳩山氏は、首相を支える議員でつくる「太郎会」の会長だ。仮に鳩山氏の辞任に発展すれば、「政権運営への打撃は計り知れない」(首相周辺)。
政府内では、鳩山氏の辞任回避に向け、妥協案を模索する動きも出ている。
首相、西川社長続投を容認 日本郵政、早期収拾を指示(共同通信) - goo ニュース
2009年6月3日(水)02:22
麻生太郎首相は2日、日本郵政の西川善文社長の進退問題に関し、西川氏の続投を認める意向を固めた。同日までの政府部内の調整で、続投に反対する鳩山邦夫総務相は有力財界人の起用を打診したが、首相はこれを拒否し、西川氏続投で早期収拾を図るよう指示した。政府関係者が明らかにした。鳩山氏は依然、続投を認めない考えを官邸側に伝えているもようだが、首相はこれ以上、混乱が長引くと政権運営にも影響が出かねないと判断したとみられる。
また、読み返してます。
特に「新旧総務相インタビュー
総務相 鳩山邦夫(くにお) × 慶應義塾大学教授(元総務相) 竹中平蔵」のページを。
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内容紹介
特集
「かんぽの宿」だけじゃない!
日本郵政の暗部
「かんぽの宿」売却問題をきっかけにして、日本郵政に批判が集中している。問題の根はどこにあるのか。郵政民営化の大方針に無理があったのか、はたまた経営の拙さゆえか。組織ぐるみの不正郵便事件、簡保不払いの情報隠蔽といった知られざる暗部を抉り、郵政民営化の現実と問題点を浮き彫りにする。
Part 1 迷走する大本営
ひと握りの外部出身者を重用し、結果として郵政プロパーを意思決定から排除してきた「進駐軍統治」の罪を問う。
Diagram 日本郵政「進駐軍」全リスト
Diagram 日本郵政グループ4社の概略
Column 野党議員vsチーム西川 国会審議「三番勝負」!
Column 「かんぽの宿」で発覚した日本郵政の「民営化利権」
Part 2 知られざる闇
日本郵政グループの隠蔽体質、お役所体質はいまなお変わらない。
民営化の歪みと綻びが噴出する郵政事業の闇を追った。
Part 3 疲弊する現場
外部から乗り込んできた「進駐軍」による一方的な指示に振り回され、疲れ切った現場。本社と郵便局のあいだには、深刻な溝が生じている。
Interview 全国郵便局長会(全特)会長●浦野 修
新旧総務相インタビュー
総務相 鳩山邦夫(くにお) × 慶應義塾大学教授(元総務相) 竹中平蔵
Part 4 民営化の正否
先進国のなかで最も保守的な郵便制度を維持しているのは「米国」。
この米国と欧州各国の現実を通じて、日本の郵政民営化のあり方を問い直す。
米国はなぜ郵政民営化しなかったのか
特集2
景気総点検
生産底打ち! 最悪期脱出後の浮揚力
Part 1 生産底打ち業種の現況
在庫調整ほぼ完了の電子部品 需要下ぶれリスク抱える自動車
Part 2 景気底打ち後の浮揚力
需要は供給能力を大きく下回る 二番底を付けた後に長期停滞へ
企業特集
シャープ
モノづくり純国産主義と決別
液晶パネル戦略大転換の成算
特別レポート
日本のワクチン後進国ぶりをあらわにした もう1つの感染症
Close Up
不況で出店加速
中古品小売りが乗る成長軌道
Deep Focus
ネコに向いている職業