ソフトバンク、実証実験中の気球無線中継システムを公開(ケータイ Watch) - goo ニュース
5月30日、ソフトバンクモバイルは実証実験中の気球無線中継システムを報道関係者に公開した。
ソフトバンクモバイルは、災害時などに通信障害が発生した場合、早急にエリアを復旧できるようにと係留気球を利用した臨時無線中継システムを開発している。5月10日に総務省東海総合通信局より、実験試験局の本免許を取得。愛知県稲沢市の木曽川周辺で2013年6月末まで通信速度や品質、エリアなどの広さを評価している。
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ソフトバンクモバイルの宮川潤一CTOは、「あったらいいな、を形にした」と語る。宮川氏は昨年の東日本大震災時には現場でネットワークの普及活動の陣頭指揮を行っていた。宮川氏は「現場では木の上によじ登って、所有者から怒られるまでアンテナを設置し続けようかとも思ったくらい。高い場所にアンテナを設置するのに苦労した」と語る。その解として考え出されたのが気球型中継システムというわけだ。「これまで何度も失敗してきたが、ようやく披露できるまでになった。本日から実践投入できるレベルにある。今後は10機ほど用意して、万が一に備えたい」(宮川氏)。
今後も、少人数で設営するシステムを整えるなど、実証実験は継続されるが、場合によっては災害時に出動できる準備は進めるという。また、現場の訓練もかねて、花火大会など、これまで移動基地車が出動していたようなイベントにも投入する考えがあるとのことだ。
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