Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

終焉の時(4): リビングウィル

2018年03月26日 | 終焉
私の作ったリビングウィルです。
2014年7月2日に作成し、署名押印しました。

リビングの扉の横に掛けて保管してあります。



■尊厳死の宣言書

私は、回復不可能な病気や怪我で死期が迫り、意志の疎通が出来なくなった場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の治療に携わっている方々に次の要望を宣言いたします。なお、この宣言書は、私の精神が健全な状態にあるときに書いたものです。したがって、私の精神が健全な状態にあるときに私自身が破棄するか、又は撤回する旨の文書を作成しない限りその効力は持続するものとします。

【1】私の疾病が、現在の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、死期を引き延ばすためだけの見込みのない延命措置はお断りします。

※延命措置:人工呼吸器、中心静脈栄養、輸液、輸血、循環補助薬、心臓マッサージによる心肺蘇生、昇圧剤の投与、カウンターショック、胃ろう、腎ろうなど。

【2】ただし、私の苦痛を和らげるためには、十分な緩和医療を行ってください。

私にかかわる複数の医師が、私の病状がよみがえる可能性が無くなったと判断した時、または永続する障害を残す状態になったときは、安楽を目的とし、痛みを最小限にする方法として、麻薬(モルヒネなど)を使用してください。副作用で死期が早まったとしても、一向に構いません。
輸液(点滴)は、安楽を増す範囲(脱水の治療)で最小限度行なっていただき、静かな終末を迎えさせてください。

レントゲン検査、血液検査、抗生物質投与は安楽を増す目的以外にはしないでください。
基本栄養の食事は口から食べられるだけにして、経静脈IVH(中心静脈栄養・高カロリー輸液)、皮下注射等の栄養はあくまで安楽を助ける範囲で最小限を行ってください。経管栄養・胃ろう・経腸栄養は絶対しないでください。

【3】私が数か月以上回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は、一切の生命維持措置を取りやめてください。

【4】終末期を迎える場所については、特に希望はありません。

以上、実行にあたってはどうぞ苦しまないでください。私が選んだことです。判断の責任はすべて私が負います。もし家族の誰かが反対いたしましても、私の要望を尊重してください。よろしくお願いします。




■遺骨葬法の希望
     
【1】葬儀は、家族中心で、質素に行ってください。できることなら、お花の香りだけに包まれたいと思います(お香の匂いは苦手です)。

【2】遺骨の取り扱いについては、できることなら、海洋への散骨を希望します。できることなら、墓に入ることは望みません。

【3】私のことを思い出してくださった時、そこに私はいますので、年忌法要などの宗教行事の必要性はないと考えます。


       年  月  日                            

                   氏名          印
                  

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