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Oliver Twist(Oxford Boolworm Library 6)

2010年05月12日 | ★YL5
情報
作者:Charles Dickens
ジャンル:古典 ヒューマン
種類:ペーパバック、GR
YL:5.5
ページ数:102ページ
語数:26560語
お気に入り度:☆☆☆☆☆

Oxford University Press
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ストーリー
Oliver Twistは身元の分からない母親から生まれた。母親は彼を産んですぐになくなり、Oliverはたくさんの孤児たちと恵まれない環境で育った。
9歳になったある日、空腹に耐えかねてお代わりをねだったOliver。しかしこのことが原因で叩かれたり部屋に閉じ込められたりと、ひどい虐待を受けてしまう。
結局、葬儀屋で働かされることになったOliverだが、ここでもひどい仕打ちを受け、とうとう逃亡。ロンドンへ向かう途中、道であったThe Artful Dodgerと呼ばれる少年に連れられ着いた所はFaginという男の所。彼らはOliverに食べ物と寝場所を提供してくれたが、実はFaginは窃盗団の元締めだったのだ。

感想

すごく面白い。久々にGRを意識しないでのめりこんで読めました。以前読んだ同じDickensのGreat Expectations(OBW5)よりも逆に読みやすいような気がするくらいです。
ハラハラドキドキ、かわいそうなOliverの運命はどうなるのか、先が知りたくなります。犯罪に手を染めてしまうのか、無実の罪を着せられてしまうのか、命は?親切な人もいるけど、結局また犯罪者につかまってしまう・・・。後半は意外性もあったし、謎に満ちた展開に。
孤児、貧困、犯罪というつながりが悲しい。子供のOliverには選択肢がほとんどない。犯罪に加担しなかったら殺されるかも、そうじゃなくても飢え死にしてしまうかも・・・。そんな少年たちを利用する悪い大人がFaginやBill Sikes。腹黒く、なんだか尋常じゃない感じが・・・。Billの女であるNancyがBillを裏切れない、裏社会からは逃れられないと思って苦しんでいる様子は印象的でした。悪の根は深い。それでもOliverのために情報を流してくれる良心があるのは救いです。


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