Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda 情報 作者:Christiana Brand ジャンル:コメディ 種類:ペーパーバック、児童書 YL:5.8 ページ数:133ページ(シリーズ第1話のNurse Matildaのみ。全体では382ページ) 語数:20000語(シリーズ第1話のNurse Matildaのみ。全体では59878語) お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Edward Ardizzone | |
Bloomsbury USA |
ストーリー
Brown家にはたくさんの子供がいた。その子供たちが、ものすごくいたずら好きで、やりたい放題・・・。とにかくとんでもない子供たちだ。nurse-maid、nurse、governessなどの子供たちの面倒をみる人たちは雇っても次々とやめていく始末。困り果てるBrown夫妻。紹介所へ行って新しくnurseを派遣してもらおうとするのだが、もう一人もいないという。こうなったらNurse Matildaに頼むしかないというのだが・・・。どうやって頼めば・・・、と思っていたところ、突然やってきたNurse Matilda・・・!黒い服に顔はしわだらけ、ジャガイモのような鼻に、一本だけ飛び出た大きな前歯・・・。そして大きな杖を持っていた。
Nurse Matildaは子供たちに対し、7つのレッスンをするという。しかし、彼女はただのNurseではなかったのだ・・・。
感想
Nurse Matildaシリーズ第1作目。毎日いたずらばかりしている子供たち。たくさんいるようだけど、何人いるのかわかりません。相当います。原作には自分で数えてね、って書いてあるけど、いちいち名前をチェックしてまで数える気がしなくって・・・。実際、誰が誰であろうと特に関係はないのです。とにかくドタバタとみんなでいたずら放題。両親がかなり子供たちに甘いからのようです。誰か締める役の人がいないと、この家庭は収拾がつかなくなるでしょうね。でもただの人では手に負えなそう。やはりNurse Matildaのような人、いえ、魔法使いでないと・・・。杖を床にドンとやると魔法がかかるんです。さすがの子供たちも魔法にかかってはお手上げ。徐々にお行儀良くなっていきますが、Nurse Matildaにも少しずづある変化が・・・。
上の本は『Nanny Mcphee』(『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』)という映画の表紙です。Nurse Matildaをもとに作られています。一部設定は違いますが、子供たちがやっているいたずらはちゃんと原作を元にしています。映画は"子供たちが赤ちゃんを食べてるーっ!!"というシーンから始まりますが、原作でもNurse Matildaにグリーン(野菜)のものを食べなさいと言われたのに対し、子供たちはPodge Greenという少年を食べたふりをして周囲を恐怖に陥れるエピソードがあります。映画もなかなか面白いです。単なるドタバタでは終わってないところがいいですね。ちょっと感動的に仕上げてあります。
原作は内容の割にはなんだかちょっと読みにくい文章です。でもひねってあって読みにくい文章ほど日本語で読むと結構面白いんですよね。
今回の抜粋
"The more they don't want me,"said Nurse Matilda, "the more they must need me. That is the way I work. When my children don't want me, but do need me: then I must stay .When they no longer need me, but they do want me: then I have to go."
何だかややこしい言い方ですが、自分の役割を終えるまではここにいますが、自分の役割を終えたら、ここにはいられません。ということを初めに言うんです。映画でもNanny Mcpheeがこんなようなことを言っている印象的なシーンがありますが、Nurse Matildaはいったいどこから来て、そして次はどこへ?Nurse Matilda Goes to Town、Nurse Matilda Goes to HospitalをパラパラみるとまだBrownの名前が出てきますが・・・。