日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

TLPって何?

2015-06-28 14:57:47 | TLP
 久しぶりに陽がさし、薄い色ですが青空が見えます。
空が青いというだけで、気持ちも明るくなる単純さです。

 昨日、TLPというものについて触れたので、
今日はTLPとはなんぞや、ということに書いておこうと思います。

 TLPというのは、「The Listening Program」の略で、音楽療法の一種です。
音楽療法というのは、音楽を意図的に用いて、心身の回復や向上を図る療法です。

 そんな音楽療法の一つである、TLPですが、
やり方は、音響心理学に基づいて作られたクラッシックの音楽を
耳からと頭蓋骨から耳に入れることで、聴覚の乱れを整えていくプログラムになります。

 ナチュラルhttp://www.lbltwo.com/#!tlptoha/c14e3

 さて、私がこのTLPという音楽療法に関心を持った理由です。

 TLPの勉強をして、ブロバイダーとなった頃、
私は中学校で支援員をしていました。

 そのとき、1年生の頃までは、どうにかこうにか学校に来ていた子どもが、
急に学校に来ることができなくなりました。

 それは、家庭内での色々なこともあったし、
学年内でのごちゃごちゃもあったし、それらが重なって、
その子どもは気持ちもやる気も自分では持ち上げることができなくなっていました。

 そして、あるとき、「クラスがうるさくていることができない」と言って、
教室に行くことができなくなりました。

 とはいうものの、本人は楽しかったり、テンションがあがると、
びっくりするような金切り声をあげて、笑ったりしゃべったりするのです。
でも、実際、休み時間になると支援クラスや保健室で耳をふさいでじっとしゃがんでいたり、
逆にキレ気味に、耳をふさぎながら大声で「うるさい!!!!うるさいうるさいうるさい!!!!!」と叫ぶ姿に、
同級生は唖然とし、嘲笑したり無視するという姿もあり、
これでは、そのうち何らかのトラブルになるな、どうにかできないものかと思いました。

 そのことが、私が耳から入る音によるトラブルを回避する、
何か良い方法はないのかな、と模索しはじめたきっかけでした。

 ところで、TLPの効果です。
私自身は、過敏さがないので心地いい、美しい音楽が
耳のみならず、頭の上からも降り注ぎ、とてもリラックスすることができる、
そのような効果しか、今は感じることができません。

 色々な過敏さを持っている子どもたちは、
TLPで嫌な匂いを感じなくなったり、食感が嫌いで食べられないものが食べられたり。
どうして、耳からのアプローチで嗅覚?触覚?と色々な改善が見られるようです。

 TLPのプロバイダーとして以前から活躍されている方のブログです。
お子さんの為にブロバイダーになられて、他の子どもさんのTLPによるフォローもされている方です。
何かの参考になるかもしれません。

 JinJingさんのブログ http://ameblo.jp/jinjing-k/themeentrylist-10065756006-2.html


 無意識に聞きたくない音はシャットダウンできるものからは、
想像できない聴覚過敏のしんどさがあると思います。

 少しでも、軽減できると良いですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フォイヤーシュタインとTLPの... | トップ | チラシ作り突貫工事。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

TLP」カテゴリの最新記事