本を読んでいて、ふと、顔を上げて空を見たら、
竜巻!?飛行機雲!?と思うような真っすぐな雲が目にはいりました。
でも、この雲、どこかで見たことある!
そうだ!ロケット打ち上げの後の雲だ!と思いネット検索すると、
今日は種子島でロケットの打ち上げがあったのですね。
気持ちのいい打ち上げの日だっただろうなぁ〜。

新幹線の中で、殺傷事件が起き、襲われていた女性を助けようとした方が亡くなられました。
出張の帰りにこんなことが起こるなんて、思いもしないことです。
月に数回新幹線も利用するし、日常に電車も利用することがある身なので、
ひとごととは思えませんでした。
亡くなられた方のご冥福を本当に心から思わずにはいられません。
そして、この事件について、このような要望書が出されたそうです。
東海道新幹線内殺傷事件の報道について緊急要望
昨日の「発達障害は誤診が多い」で腹が立ちながら、
井出草平さんの『アスペルガー症候群の難題』を読み直していたので、この要望書にまたか、という思いを抱きました。
『アスペルガー症候群の難題』の中でも、事件が起きた時の事件報道での診断名について、
「遠隔診断」と呼ばれる「情報が限定的で、本人を診ずに診断まがいのことをする」ことについて批判されています。
このような遠隔診断の目的について、『アスペルガー症候群の難題』において、
次のように書かれています。
遠隔診断の場合、何が目的となっているのだろうか。
理解できない事件が起こったときに、
メディアはきっと何かの病気に違いないと精神科医や臨床心理士に診断名をつけてもらおうとする。
一部の人間がそれに応え、適当な診断名を提示する。
提示される診断名はバラバラである。
ここでの目的は「理解できないものは病気によって起こされたものに違いない」という理解欲求を満たすためである。
メディアは人々の欲求に応えているだけで、
おそらく一般読者に簡単に理解できたかのように錯覚させる情報を流しているに過ぎない。
むしゃくしゃしたから、取りあえず、近くの人を刺してみた、
というような心理は、一般的に、少なくとも、私は個人的に共感もできないし、理解もできません。
でも、なぜそうならざる得なかったのか、人の心の奥底に潜むものはなになのか、
それとも世の中で生きていく上で、なにごとかあったのか、と色々と思いを馳せ、
知っておきたい、と思うのも人の心ではないでしょうか。
『アスペルガー症候群の難題』によれば、
アスペルガー症候群と犯罪の関係性は2000年からずっと問題にされてきたトピックスだったそうですが、
専門家と呼ばれる人たちは両者の関連には否定的だったそうです。
だから、障害についての入門書や一般書といわれるような本の中では、
わざわざ、「犯罪との関連性は否定されて」書かれていたりするそうなのです。
ところが、これが、専門書や論文の記述になると、異なり、有名な杉山登志郎氏も
「アスペルガー症候群が凶悪犯罪に発展する可能性があることを指摘している」そうなのです。
障害があるから犯罪を犯すんだ、などと短絡的に考える人は多数ではないと思います。
ほとんどの人が、理解できないほどの事件は、どうして起こってしまい、
それを防ぐ手だてはなかったのか、と思っているのではないでしょうか。
そして、防ぐ手だてがあったならば、
それを自分の日常に共有し、そういうことが起こらないようにしたい、という
願いを持っていると思います。
何か事件が起きたとき、障害名をあげることが最終目的ではありません。
でも、障害と事件は関係ない、とただ、そこだけを強調し、
障害と犯罪は無関係!とフタをすることも建設的ではないと思います。
専門家の方々は、何か起こったときに、要望書を素早く出すことに躍起になるのではなく、
何事もない、平穏な日常の中でこそ、障害の特性と犯罪について関係があることやそれについての予防対策、
障害と犯罪についての情報の共有化などに取組むことで、
加害者も被害者もなくしていくことを一歩一歩進めていくべきではないのでしょうか。
そうすることが、障害名だけを一人歩きさせない、
その後ろにいる、苦しんでいる生身の人を助けることになると思うのです。
もしも、障害と犯罪についての研究なんて知らない、
我らの良い子たちになんてことを言うんだ!とおっしゃるならば、
「科学的なエビデンスを伴った研究のみ」を資料にし書かれた、
『アスペルガー症候群の難題』は、専門家のみなさんも納得される内容だと思います。
一読に値します。
この本は、平易でわかりやすい文章で、私のような素人もスラスラ読める本です。
ぜひ、みなさま、お読みくださいませ。
竜巻!?飛行機雲!?と思うような真っすぐな雲が目にはいりました。
でも、この雲、どこかで見たことある!
そうだ!ロケット打ち上げの後の雲だ!と思いネット検索すると、
今日は種子島でロケットの打ち上げがあったのですね。
気持ちのいい打ち上げの日だっただろうなぁ〜。

新幹線の中で、殺傷事件が起き、襲われていた女性を助けようとした方が亡くなられました。
出張の帰りにこんなことが起こるなんて、思いもしないことです。
月に数回新幹線も利用するし、日常に電車も利用することがある身なので、
ひとごととは思えませんでした。
亡くなられた方のご冥福を本当に心から思わずにはいられません。
そして、この事件について、このような要望書が出されたそうです。
東海道新幹線内殺傷事件の報道について緊急要望
昨日の「発達障害は誤診が多い」で腹が立ちながら、
井出草平さんの『アスペルガー症候群の難題』を読み直していたので、この要望書にまたか、という思いを抱きました。
『アスペルガー症候群の難題』の中でも、事件が起きた時の事件報道での診断名について、
「遠隔診断」と呼ばれる「情報が限定的で、本人を診ずに診断まがいのことをする」ことについて批判されています。
このような遠隔診断の目的について、『アスペルガー症候群の難題』において、
次のように書かれています。
遠隔診断の場合、何が目的となっているのだろうか。
理解できない事件が起こったときに、
メディアはきっと何かの病気に違いないと精神科医や臨床心理士に診断名をつけてもらおうとする。
一部の人間がそれに応え、適当な診断名を提示する。
提示される診断名はバラバラである。
ここでの目的は「理解できないものは病気によって起こされたものに違いない」という理解欲求を満たすためである。
メディアは人々の欲求に応えているだけで、
おそらく一般読者に簡単に理解できたかのように錯覚させる情報を流しているに過ぎない。
むしゃくしゃしたから、取りあえず、近くの人を刺してみた、
というような心理は、一般的に、少なくとも、私は個人的に共感もできないし、理解もできません。
でも、なぜそうならざる得なかったのか、人の心の奥底に潜むものはなになのか、
それとも世の中で生きていく上で、なにごとかあったのか、と色々と思いを馳せ、
知っておきたい、と思うのも人の心ではないでしょうか。
『アスペルガー症候群の難題』によれば、
アスペルガー症候群と犯罪の関係性は2000年からずっと問題にされてきたトピックスだったそうですが、
専門家と呼ばれる人たちは両者の関連には否定的だったそうです。
だから、障害についての入門書や一般書といわれるような本の中では、
わざわざ、「犯罪との関連性は否定されて」書かれていたりするそうなのです。
ところが、これが、専門書や論文の記述になると、異なり、有名な杉山登志郎氏も
「アスペルガー症候群が凶悪犯罪に発展する可能性があることを指摘している」そうなのです。
障害があるから犯罪を犯すんだ、などと短絡的に考える人は多数ではないと思います。
ほとんどの人が、理解できないほどの事件は、どうして起こってしまい、
それを防ぐ手だてはなかったのか、と思っているのではないでしょうか。
そして、防ぐ手だてがあったならば、
それを自分の日常に共有し、そういうことが起こらないようにしたい、という
願いを持っていると思います。
何か事件が起きたとき、障害名をあげることが最終目的ではありません。
でも、障害と事件は関係ない、とただ、そこだけを強調し、
障害と犯罪は無関係!とフタをすることも建設的ではないと思います。
専門家の方々は、何か起こったときに、要望書を素早く出すことに躍起になるのではなく、
何事もない、平穏な日常の中でこそ、障害の特性と犯罪について関係があることやそれについての予防対策、
障害と犯罪についての情報の共有化などに取組むことで、
加害者も被害者もなくしていくことを一歩一歩進めていくべきではないのでしょうか。
そうすることが、障害名だけを一人歩きさせない、
その後ろにいる、苦しんでいる生身の人を助けることになると思うのです。
もしも、障害と犯罪についての研究なんて知らない、
我らの良い子たちになんてことを言うんだ!とおっしゃるならば、
「科学的なエビデンスを伴った研究のみ」を資料にし書かれた、
『アスペルガー症候群の難題』は、専門家のみなさんも納得される内容だと思います。
一読に値します。
この本は、平易でわかりやすい文章で、私のような素人もスラスラ読める本です。
ぜひ、みなさま、お読みくださいませ。