雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

70年代の最強のジュリーに会いたい!

2022-08-13 16:14:37 | 芸能

このところ、ヒマさえあれば昔の沢田研二さんの動画を観る。まあ私にとっては沢田研二と言うより

ジュリーなのだが。

以前にも記事にしたことがあったが、グループサウンズのタイガース時代、私はジュリーに

のぼせ上っていた。コンサートのチケットを入手する為に友だちに誘われ、散々悩んだ挙句に

学校をさぼり何人かで交代で並んだ。勿論芸能人のコンサートに行くなど校則違反だ。

子どもだけで行けるはずもなく、無理矢理母に付き合わせたりした。そしてそれが学校にバレ、

親は呼び出され、始末書を書かされた。

いっちょまえに、いわゆる追っ掛けもどきもやっている。伊丹空港まで追いかけて行き、

生まれて初めて門限を破った。親との約束を破った。”もう家に入れて貰えない・・💧”そう思った。

嘘もついた。確か家に着いたのは夜の11時頃だったと思う。まだ高校生だ。携帯も無い時代。

よくもあんな無謀なことが出来たものだと、ちょっと今から思えば信じられない。

どこにそんなエネルギーがあったのか。勘当覚悟だった?

どこを走っていた時か、有刺鉄線に引っ掛かり、脚から血が出ていた。そんな足を引きずって

帰ったのだった。どうやって家に入れてもらったのかはっきりは覚えてないけれど、何で遅くなったかの

嘘はすぐに見破られ、土下座レベルのお詫びを父の前でして、もう二度と約束破らない、門限守る、

嘘もつかない、と誓ったような気がする。

 

タイガースが解散し、その後色々あって、そしてジュリーはソロとなる。

そして70年代のあの勢い。ジュリーが一番輝いていた時代だと私は思っている。

先ず何より彼は文句なく美しかった。息を呑むほどと言っても過言ではないくらいに麗しかった。

ビジュアルもファッションセンスも群を抜いていた。そして哀愁を帯びた歌声がキレイで、

歌が上手かった。

穏やかそうな優しそうな顔・喋り方・雰囲気。セクシーでいて、男っぽい。

パーフェクト!と言っていいくらいのあの当時のジュリーだったと思う。

そしてそのジュリーがこの世の春の70年代、私は自分の人生で最大最悪と言ってもいいくらいの

受難の日々を過ごしていたのだ。

 

ジュリーは昔の歌や映像を封印していた期間がある。懐メロ歌手になりたくないと、頑なに昔の

歌を歌わなかったと。知らなかったけれど、ずっとずっとコンスタントに新曲を出しアルバムを

出していたそうだ。その心意気は理解出来る。そしてあの美しかった時代に、食べることもいでたちも

その他諸々無理をしたり我慢したりして来て、もう格好にこだわってないで、自分の好きな様にやる!

となったのも、解るような気はする。

今は太い。そして見てくれを気にしてない。髪の毛は白髪のまんま。ひげも貯え見た目は完璧おじーちゃん。

もう少し気を付ければ、元が良いのだからそれなりに格好良くなるんじゃないの?と思った時期もあったが、

今はもう諦めている。人間て、歳をとるほどに丸くなり穏やかになって行くと、思っている節があるが

そうでも無い。ジュリーは昔の方が穏やかで優しそうだ。今は頑固なおじーちゃん然としてない?

まだまだ一生懸命!と74歳になった今もアクティブに活動を続けている。声も出ている。大したものだと

思う。勿論、応援したい気持が無い訳じゃない。ジュリーにはいつまでも可能な限り元気で歌い続けて

欲しいと思う。昔、あれほど想った人だもの。

 

でも私はやっぱり昔のジュリーが好きだ。あの70年代の最強のジュリーに会いたい。

あの美しさを見たい。声も当然かも知れないが、今よりやはり心持ち細くて澄んでいる様に思う。

徹子の部屋での30分間の、お喋りしているジュリーを観ていると、本当に自然体で優しさが滲み出て

いて、見ているこちらまでが幸せな気分になる。

その映像を観た人のコメントの中にこういうのがあった。勝手に引用させていただくが・・

  素晴らしき中道。張り切ってない、粋がってない、頑張ってる感なし、ふてくされてる感なし、

  意地悪っぽい感じもないし優しい雰囲気をだしていて、自分を大きく見せようとも謙遜してる

  感じもなく、とっても普通なんだけど存在感がすごくある。まさにこれがカリスマ

本当に、とっても自然。

後にも先にもこういう人、出て来ないんじゃないかと思わせる特別の人なのだ。

リアルタイムであの時のジュリーに出会えたことは幸せだったんだと今更ながら思う。

甘く切ない想い出よ。

いつまでも美しく居て欲しいよ、いや、ジュリーらしく居て欲しいよ💧