こんなレコードが・・・

DAYDREAMIN' についていろいろ調べていくうちに
こんなものを見つけました。
レスリーの初期のコンビレーションアルバムの紹介です。
レスリーのデビュー時のレコードリリースや映画出演については
私は知らないことが多いのですが、少しは当時の状況が
わかるのではないかしら?

画像は上段左から Summer Special多多寶麗多 (77)
これはつい最近、再リリースされたようです。
レスリーの曲は2曲 Do You Wanna Make Love
             l Like Dreamin'

上段中央が多多寶麗多 2-面懵心精 (78)
レスリーの曲は  You Made Me Believe In Magic
Under Cover Angel も収録されていますが 
Alan O'Day 本人が歌っているようです。

上段右は寶麗多影視 (78)
これは電視劇の主題歌集のようです。
レスリーの曲はセカンドアルバム情人箭 と
ダブっています。

下段左はWorld music festivals (79)
ジャケットは世界各地で行われた音楽祭に参加した
ポリドール所属の歌手がデザインされています。
レスリーの曲はThank you
1979年漢城(ソウル)音樂節に香港代表で参加した時の曲です。

下段中央は電視片集沈勝衣 
のサントラでしょうか?

下段右は香港映歌82 (82)
レスリーは凝望 (電影檸檬可樂 挿入曲)を歌っています。

沈勝衣 サントラは、フィリップスレコード
他は全部ポリドールレコードです。

レスリーの他にもサム・ホイやアラン・タム、
ケニー・B、テレサ・テン等多数収録されています。
これは掘り出し物かしら・・・

詳しくはこちらで
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レスリーのデビューアルバム その2

前回に続いて

SIDE TWO
1.I Like Dreamin' 3:20 Kenny Nolan(アルバム「夢のバラード」77)
  (Kenny Nolan)
ソングライターとしてLabellの「Lady Marmalade」
(レスリーの「熱辣辣」の元曲)のヒットなどで知られる、
Kenny Nolanの77年の大ヒット曲。
ゆったりとした優しいメロディのAOR系バラードで
レスリーの声にもよくあっています。
アレンジは元曲よりも素朴な感じ(日本的にいえばより歌謡曲的?)
でもレスリーはよりいっそう甘い歌い方をしています
77年全米HIT100の第6位。
2.I Need You 3:05 America(「僕には君が必要」72)
 (Gerry Beckley)
アレンジは元曲よりもさらっと流してありますが、
アコースティックギターの伴奏はなかなかステキ。
私はアナログで元曲を聴いたので、レスリーの方がよりクリアーな歌い方に
聞こえたのはしかたないのかな。
「花に雨が欠かせないように、冬が春を誘うように、僕には君が必要さ
 僕には君の愛が必要なんだ」 ← というような歌詞がいいですね。
「I need you」というフレーズのリフレインが心に染みます。
3.You Made Me Believe Magic 2:40 B.C.R(「夢の中の恋」77)
 (Len Boone)
ベイシティローラーズといえば70年代アイドルの象徴みたいな
タータンチェックなグループでしたね。
メンバーにはレスリーもいましたね!(レスリー違いですが・・・)
この曲はどう聞いてもレスリーの方がはつらつとして、
アイドルっぽく歌っています。
この曲も77年全米HIT100の76位に入ってます。
4.Just the Way You Are 4:42 Billy Joel(「素顔のままで」77)
 (B.Joel)
Billy Joel 初のグラミー賞を受賞した曲で、私の大好きな曲でもあります。
アルバム「THE STRANGER」収録。
デビューアルバムでこの曲をレスリーが歌っていると知った時は
大喜びしましたっけ。
家にあった元曲とすぐに聴き比べた記憶があります。
声はレスリーの方が線が細いように思いますが
40歳以降の少しハスキーな声になったレスリーに
この歌を歌って欲しかった。
ニューヨークをイメージした都会的でジャジーなこの曲を
熱★情演唱会でLIVEで聴いてみたかったと切なく想い続けています。
5.(A) Little Bit More 3:17 Dr.Hook(「もうチョットだけ」76)
 (B.Gosh)
C&Wの雰囲気が少し感じられる元曲のアレンジですが
Dr.Hook の76年のヒット曲。
それにしてもAORナンバー多いですね。
この元曲、数年前にあるヘアケア用品のCM曲としてTVで流れていました。
元曲はここでチョットだけ聴けます。
6.Pistol Packin' Melody 3:10 Randy Edelman(74)
 (R.Edelman)
70年代にソングライターとして、カーペンターズやオリビア・ニュートンジョンに
曲を提供していた Randy Edelman自身のアルバム「Prime Cuts」収録。
軽快なメロディーのこの曲はレスリーの若さにぴったりだったのでしょう。

77年から78年というと香港では広東語のポップスが英語曲をしのいで
流行り始めた時期のようです。この頃にあえて全曲英語曲
(日本語曲まで英語詩にして)でのデビュー、というのは
やっぱりイギリス留学から帰ってきたレスリーのイメージだったのでしょう。
選曲の素晴らしさと、レスリーのボーカルが際立つアルバムです。
私は家で仕事をしていてちょっと一休みする時に
よくこのアルバムを流します。
心穏やかにホッとする時間を作ってくれます。
レスリーを知らない人でも、この時代のポップス、特にAOR好きな人には
お勧めなアルバムでもあります。

このアルバムとは関係ないけどたぶんデビューからそんなに
経っていないと思われるレスリーのステージ画像です。
あの赤いブーツじゃないですか~?
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お気に入り写真#1

今日は緊急メンテナンスで長い時間アクセスできなかった。
で、更新はお気に入り写真を1枚だけ・・・
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DAYDREAMIN\'



レスリー・チャンのやってきた仕事は膨大なもので、
日本人である私にとってはわからないこと
調べようのないことの方が多いかもしれないけれど、
これからなるべく時系列を追ってレスリーの映画と
音楽作品を紹介してみようと考えています。
彼の残した業績はたくさんの人たちによって紹介され、解説されていますが
私個人の私的なレスリー・チャン年表(Amey's Leslie Cheung Chronology) 
とでも名付けてみましょうか。

最初はレスリー・チャンのデビューアルバム DAYDREAMIN' (77or78)
このアルバムは長い間レコードのみでCD化されていませんでした。
たまに海賊版や大陸版と称するレコードからのコピーCDが
出回ることもありましたが(日本だけ?)、
2004年正式なCD化が実現しセカンドアルバム情人箭 と
2枚組みで再発売されました。
発売年が77or78年となっていますがシングル盤(EPレコード)デビューが77年で、
アルバムは78年発売としてある資料もありました。
多分これが正解ではないかと私は思います。
というのも収録曲の中に1978年春頃の全米ヒット曲があるからです。
全曲英語曲でジャケットには足を組んでお茶するレスリーが・・・
でも管理人的には裏ジャケットの英国風三つ揃いスーツで微笑むレスリーの方が
ステキに思えるのですが、どうでしょう?

※曲目リスト(LPレコードより)
【SIDE ONE】
1.Daydreamer 2:30 DAYDREAMER(73)   
 (T.Dempsey)    David Cassidy 
アルバム「Dreams Are Nuthin' More Than Wishes」収録

アメリカにおける正統派アイドル(音楽とドラマ両方で人気のあった)
David Cassidy ということで
香港での同じ位置を目指したレスリーにぴったりの選曲か。
私もこの曲、好きでした。ていうか David Cassidy が好きでした。
とても可愛かったのですよ。
でも声はレスリーの方が甘いですね。 

2.We're All Alone 3:45 We're All Alone(76)
 (B.Scaggs)         Boz Scaggs
Boz Scaggs の76年ビッグヒット曲。
レスリーは82年10月8日大専會堂でのLIVEでこの曲を歌っています。
まだ歌手としては不遇時代ということで
アルバムも2枚出しただけだった時期です。
この曲と檸檬可楽の主題歌「凝望」 を歌っていますが
その歌声はとても哀愁を帯びた声で、聞く人の胸を打つLIVEとなっています。
ここで聴くことができます。←現在はきくことができません。残念です
どうしてもお聞きになりたい方は管理人までメールください。

3.Even Now  3:20  Even Now(78)
 (Manilow/Panzer)    Barry Manilow(「忘れえぬ面影」)
「別れて出て行った彼女が階段を上ってくる足音が
今も聞こえる気がするんだ」
別の人との生活がありながら別れた人のことを忘れられない、
という気持ちを歌った、バリー32歳の時の名曲です。
レスリーは当時21,2歳なのでちょっと大人の
雰囲気に欠ける歌い方ではありますが・・・

4.Before My Heart Finds Out 2:25 Before My Heart Finds Out(78)  
 (Randy Goodrum)          Gene Cotton(「心の扉を開く前に」)
今ではなかなか手に入りにくい元曲のようですが 
Gene Cotton のこの曲のファンは結構多いようです。
メロディーラインのきれいな曲で、
レスリーの声によくあっていると思います。    

5.Goodmorning Sorrow 3:15 夏にありがとう(76)
 (H.Moss/Inaba Akira)    因幡晃 アルバム「何か言い忘れたようで」    
このアルバム唯一の日本の曲なんですが、最初聞いた時からなぜか
元から英語曲のように聞こえてしょうがありませんでした。
因幡晃の元曲を聴いてもレスリーの歌を聴くと英語の歌なんです(笑)
きっと英語の歌詞が曲にすごく合っているんでしょうね。
でもこの曲がどうして選ばれたのかその経緯がとても知りたいです。
また同じ曲を83年に譚詠麟が「遲來的春天」というタイトルで
広東語でカバーしています。

6.Undercover Angel 3:25 Undercover Angel(77)  
(Alan O'Day)       Alan O'Day アルバム「 Appetizers」収録
「ほら、後ろを振り返ってみて!
あなたのために金髪のエンジェルが微笑んでいるかも・・・」
というような歌詞のようです。
レスリーファンとしては Undercover という言葉 反応しますよね。


SIDE TWO  に続く・・・
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携帯から

いまだ「2046」モード゛から抜けきっていないわけですが
そろそろ新しいカテゴリーを作ろうと考えています。
レスリーの全アルバムレビューと
出演映画の極私的感想などを
のんびり更新していきたいと思っています。

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2046でもう一語り

2046 を観て、いきなりのルル/ミミ登場に「反則だー」と思った私。
おまけにザビア・クガートのPerfidia が流れてきたら
レスリーファンがどんな反応を示すか、王家衛監督は十二分にわかっていたはず。
もちろん、事前情報入れといたにもかかわらず、
私もまんまと引っ掛ってしまいました。

レスリーへの監督の想いもなんだか伝わってきて
余計にせつなくなってしまいました。
王家衛監督の公開作品は全部観てますが、マニアほどではない私でも
監督の好み(爆)はわかります。

音楽へのこだわり。
Siboney も映画の60年代の雰囲気を
表していたし、The Christmas Song もしかり。

色に対するこだわり。
欲望の翼 の冒頭のくすんだ緑のジャングル。
楽園の瑕 の砂漠の砂の色。
ブエノスアイレス のイグアスの滝の水の色や
ファイの部屋の壁紙の色や抜けるような空の青さ。
花様年華 のホテルの真紅のカーテンや
マギーのチャイナドレスの花柄、レストランの食器。
これらの色合いがすべて2046 に現れている。

インテリアもしくは形もしくは画面構成のこだわり。
デコ風なお店のドアや
60年代のイメージなのか曲線でくりぬかれた壁や
レストランの食器は60年代当時流行っていたファイヤーキングの緑色のガラス製。
楕円の看板や丸いガラス窓。

繰り返し使われる、
鏡に投影される左右反転の場面。
ガラス越しに向う側を覗く場面。
スローモーション。

これらのファクターが私はかなり好きなんです
好みが一致しています・・・どうしよう(笑)

欲望の翼 花様年華 2046 を
監督は60年代トリロジーと位置づけているらしい。
欲望の翼 で完結しなかったストーリーがこれで終わってしまったのだろうか。
だとすれば、監督はこれからどんな映画を作るのだろう?
願わくば、しつこく同じテーマで作ってもらいたい(爆)と思わずにいられない。

追記
ルル/ミミが若い恋人を「脚のない小鳥」と呼んだのは字幕の翻訳違いではなく
「脚のない鳥」はヨディだけであって、
若い恋人は所詮ヨディにはなれない ← 本当には愛していない
という意味ととったのですが・・・ 深読みしすぎ?
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レスリー・チャンへのオマージュが・・・「2046」 随想 (長いです)

王家衛監督の話題の映画2046 を観た。
事前に、予習して行ったほうがよい という巷の声を参考に
何回観たかわからない欲望の翼 ブエノスアイレス そして花様年華 を
忙しいのにDVD鑑賞し、おまけに「ザビア・クガ-ト」のCDを聴き、
3作品のパンフレットをまた読んで、我ながら完璧な「予習」をしていった。

でもね、映画始まってしばらくしたら、なんとももの悲しい気分になって
そしてレスリーのカーウァイ監督作品を思い出させるシーンやせりふが
思った以上に多くて不覚にも落涙。
おとなりは30代ミセス2人連れで、多分ちょっとキム好き、な感じだったので
(2人とも静かに鑑賞してくれてたけど
       ???マークがいっぱいでよくわからなかったようだった)
いかん、こんなシーンで泣いてたら何と思われるか・・・
と、涙を思わずぬぐってしまう。

以下、作品の映画としての出来は別として(爆)
私の極私的なレスリー迷としての2046 随想

カーウァイ監督の2046 はレスリーへのオマージュ作品、というインタビュー
(by TVTaro10月号))を読んでもいたが
この映画、レスリーが亡くなったことでより監督の強いイメージを
投影させた映画となったのではないか。
欲望の翼 以来、カーウァイ監督は監督の意識する(執着していると言い換えてもいいほどの)
額縁に切り取られた時間(数字)と記憶と場所を、ずっと追い求めてきたように思える。
そして監督の好きな香港の60年代のカルチャー(インテリア・ファッション・生活のすべて)と音楽。
いつも明星(スター)を多用し、それぞれの思い(愛情)が交錯したりすれ違ったりするストーリー。
そしてひとつの想いが途切れたことに監督は強いショックを受けて
この映画を完成させたのではないか、と思わせてしまう。
もう二度と交錯することのないレスリーへの想いをこの映画に託して。

そしてレスリーファンとしても
失われた者の存在があまりにも大きくて、
改めて、悲しくせつなくなる映画でありました。
だって求めている人がそこにはいないんですもの。(泣)

以下、ストーリー、キャラクターに多少ネタバレ有りです。

作家チャウ(トニー・レオン)はヨディのように愛を求め
女ギャンブラーのスー・リーチェン(コン・リー)には拒絶される。
花様年華 で愛したスー・リーチェン(マギー・チャン)のように。
近づいてこようとする愛バイ・リン(チャン・ツィイー)は拒絶する。

ダンサーのルル/ミミ(カリーナ・ラウ)は昔分かれた恋人が忘れられず
よく似た若い恋人を「脚のない小鳥」と呼ぶ。
彼女は嫉妬から恋人(チャン・チェン)に刺されてしまう。
チャウとルルの再会してチャウがルルの昔の恋人の話をするシーンで
2人とも眼がうるうるしてたように感じたのは私だけ?

チャウの借りた宿屋の娘ジンウェン(フェイ・ウォン)には
日本人の恋人(木村拓哉)がいる。
彼女はチャウの小説の執筆を手助けするようになる。
花様年華 のスーのように・・・

チャウは大切な記憶は暗い穴の中に封印して誰にも明かさず、
そしてその忘れられない記憶(想い)のために
時空を超えてさすらう旅人を幻想(小説として)する。
2047号室から2046号室を覗き見ながら、
この部屋に出入りする人物たちを小説の中に登場させる。
小説では2046 は時間であり、場所であり、そして
小説家の理想である。
2046 を目指して人は流れ、彷徨い、邂逅し、そして別れていく。
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