2046でもう一語り

2046 を観て、いきなりのルル/ミミ登場に「反則だー」と思った私。
おまけにザビア・クガートのPerfidia が流れてきたら
レスリーファンがどんな反応を示すか、王家衛監督は十二分にわかっていたはず。
もちろん、事前情報入れといたにもかかわらず、
私もまんまと引っ掛ってしまいました。

レスリーへの監督の想いもなんだか伝わってきて
余計にせつなくなってしまいました。
王家衛監督の公開作品は全部観てますが、マニアほどではない私でも
監督の好み(爆)はわかります。

音楽へのこだわり。
Siboney も映画の60年代の雰囲気を
表していたし、The Christmas Song もしかり。

色に対するこだわり。
欲望の翼 の冒頭のくすんだ緑のジャングル。
楽園の瑕 の砂漠の砂の色。
ブエノスアイレス のイグアスの滝の水の色や
ファイの部屋の壁紙の色や抜けるような空の青さ。
花様年華 のホテルの真紅のカーテンや
マギーのチャイナドレスの花柄、レストランの食器。
これらの色合いがすべて2046 に現れている。

インテリアもしくは形もしくは画面構成のこだわり。
デコ風なお店のドアや
60年代のイメージなのか曲線でくりぬかれた壁や
レストランの食器は60年代当時流行っていたファイヤーキングの緑色のガラス製。
楕円の看板や丸いガラス窓。

繰り返し使われる、
鏡に投影される左右反転の場面。
ガラス越しに向う側を覗く場面。
スローモーション。

これらのファクターが私はかなり好きなんです
好みが一致しています・・・どうしよう(笑)

欲望の翼 花様年華 2046 を
監督は60年代トリロジーと位置づけているらしい。
欲望の翼 で完結しなかったストーリーがこれで終わってしまったのだろうか。
だとすれば、監督はこれからどんな映画を作るのだろう?
願わくば、しつこく同じテーマで作ってもらいたい(爆)と思わずにいられない。

追記
ルル/ミミが若い恋人を「脚のない小鳥」と呼んだのは字幕の翻訳違いではなく
「脚のない鳥」はヨディだけであって、
若い恋人は所詮ヨディにはなれない ← 本当には愛していない
という意味ととったのですが・・・ 深読みしすぎ?
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