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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

上手くなる!? 劇薬!? 加筆指導

2023年05月30日 | ピアノ
Mixiのほうで今日ちょっと話題に上っていたのが
絵がすぐに上手くなる方法は実は存在するけど心折れる人が多いのであまり実施されない

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「加筆指導」という言葉でどのくらい通じるのかわからないけれど、要するに
生徒が描いた絵に加筆をしてより良い絵にすることで指導するってことです。

で、これが上達にはめちゃめちゃ効くんだけど、めっちゃ凹んじゃうとか絵が嫌いになっちゃうとかの危険もあって劇薬だという話。

ピアノ畑の人(私も)はあまりピンと来ないと思うんですが…だって、
先生が「そこ、そうじゃなくて」とお手本弾きするのって日常茶飯事だものね。むしろ、それをしないとレッスンにならないってぐらい(超上級者の場合は先生が口頭でアドバイスするだけ、ってこともあるかもしれないが)。

あるいは書道の場合も、自分が書いた作品の上から、先生が朱書きしてくれるっていうレッスンが基本中の基本だから、劇薬もへったくれもないですね。

ただ、ピアノや書道の話と、絵の話が大きく違う点がひとつ。
それは、生徒自身の「作品」が、加筆指導によって無くなってしまうということです。

ピアノの場合、もともと弾いたそばから空気に消え去ってしまうものなので、先生が後からお手本弾きしたってそれは、まぁ別物ということになりますし、

書道の場合、もちろん朱書きされたらその作品は消えてしまうんですが、先生はもちろん、生徒がとっておきたいような作品を避けて、ツブしていいものにだけ朱書きで修正しながら説明してくれますからね。

絵だとそんな書道みたいに同じものをいくつも描いたりしないから、常に書いているものは唯一無二の作品、自分なりにベストを尽くしたものであって、それが毀損されるのは…仮に客観的にはより良くなっていたとしても、気分よくはないかもしれません。

でも、私は絵を習ったことないけど(学校の授業を除く)、まさに加筆指導の現場を見たことがあります。それは子供の学校の授業参観で、高校の選択美術(美大行きたい子向け)でした。五人くらいの子が油絵を描いていて完成直前の雰囲気で、そのそれぞれに先生が加筆していました。

美術選択の子たちですから元々素人目には「うまい」と思える静物画でしたが、先生がちょいちょいと加筆すると、おぉ確かに!! 私が見てもなるほどと思うような違いが生まれ、生徒たちもその都度歓声を上げていて、なごやかな雰囲気でした。加筆指導がうまく成立する条件として…

・作品は習作(うまくなるための製作)であり、必ずしも完成が目的ではないこと
・加筆されることについて合意があること
・先生の加筆が生徒の作品の方向性に沿い、かつ優れていること
・加筆は全体のほんの一部(ワンポイント)であり、その加筆を活かして生徒自身が作品全体がよりよくなるように加筆することができること
・先生と生徒、お互いに信頼関係とリスペクトがあること

こう考えてみると、ピアノも書道も絵もあまり変わらないような気がしてきました。作品のジャンルや性質は違えど、「そうじゃなくてこう」という指導がうまくいくかどうかは、まずは人間関係にかかっているのですよね。

ある指導法が、いいとか悪いとか、人間関係やシチュエーションを抜きに語ってもしょうがない(そりゃそうだ)。

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