goo blog サービス終了のお知らせ 

アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

大学の裏口入学

2018年08月02日 | 大学受験
こじろうが行ってる某私立大学の場合、入学者には
1. 一般入試
2. 系列高校からの推薦
3. AO、指定校推薦など
の三種類いるわけですが、俗に2.のことを「裏口」3.のことを「勝手口」というとか…

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ← 一般入試の枠があんまり減っちゃうのは問題じゃないのかなぁ

つまり、こじろうは「裏口入学」(^^;; 「裏口入学者」の特徴は「英語ができない」であるといわれますが、うーん否定しづらい…(例外はいますよ!!)

ちなみに、私もよしぞうも、こじろうが行った大学・学部の一般入試を受けていますが、私は合格してよしぞうは不合格でした。この分かれ目は明らかに英語。数学と理科はだいぶよしぞうのほうができたはず。一般入試コースだと、あんまり英語のできない人は受かりません。

さらに、「勝手口」のほうでは、裏口よりさらに学力(英語に限らず)のばらつきが大きく、けっこうピンキリだそうです。まぁそれにしても何かしら優れたところがあるからAOとかを突破できたんだろうけども。

そんなこんなな大学入試ですが、いったい「公平」って何でしょうか。そもそも「公平」でなきゃいけないのでしょうか。

企業が「人物評価(?)」をして欲しい人材を採用するのと同じように、大学も「こういう学生を集めて教育したい」というポリシーがあって入試を行うので、その評価方法は独自のものであってもいいのです(裁量を持っている)。

仮に、全部がペーパーテスト、かつマークシート(採点の手加減はなし)であったとしても、どういう出題をするかでどういう人が入りやすいかが変わってくるわけですしね。

この「裁量」はどこいらへんまでOKなのでしょうか…
・数学の得意な人を取りたいので数学の配点を重くする
・人物評価を入れたいので面接をする
・その大学のある地域の人を優遇して加点する/地域枠を作る
・女子には一律に減点する
・教職員の子供には加点する(卒業生の子供には加点する)
・寄付金を積んでくれたら加点する
・便宜を図ってくれる役人の子には加点する


まず、「数学の得意な人を取りたいので数学の配点を重くする」ですが、これは数学得意な人をひいきする(笑)施策ですがこれはOKということにふつうなっていますね。透明性と公平性と、それから大学教育との親和性を考えて合理的であるという理屈も立ちます。

「人物評価を入れたいので面接をする」というのも、よくある方法ですし、もっともな面もありますし、これ自体はおかしなことではないですが、面接の部分はなんでもできちゃうのでひいきし放題、しかも透明性もありませんのでかなり黒っぽい方法です。
入試面接0点、なぜ 今年医学部不合格「採点基準は」

この場合、体力面から医者に不適格という判断だったのかもしれない。かなり勝手な判断のような気もするけど…

似たような事例で裁判までした結果、たとえば年齢差別も大学の裁量の範囲内ということになったようだから…
群馬大学の医学部受験、筆記は足りていたが不合格

そしたら「女子には一律に減点する」もアリなんだろうか。さすがに医学部以外ではやっていないだろうけど、女性は男性に比べて(統計的には)医者人生の途中で離職することが多いから最初から落としちゃえというのは裁量の範囲内??

寄付金を積んでくれたら加点、というえげつないひいきだって、現実問題、大学の運営にはお金がかかるんだし、かといって学費をあんまり高くしたら金持ちしか来られないし、なんだかんだで出してくれる人からお金もらってリーズナブルな学費で運営できたら「総合的には」いいじゃない。って考え方も。

「教職員の子供には加点する(卒業生の子供には加点する)」も、校風をよくわかって来てくれる人の率を上げることで学校全体の雰囲気をよくすることに価値がある、という考えだろうし。

なんだかんだで、絶対ダメなのは「便宜を図ってくれる役人の子には加点する」だけ。これは裏口だからダメなんじゃなくて贈収賄がダメだから。

つらつら考えると、何がよくて何がダメなのかよくわかんなくなってきちゃって、まぁ結局のところ、変な評価基準であってもそれをオープンにしておいてくれさえすれば、評価の仕方が気に入らないならその大学に行かなきゃいいだけのことだからね。コソコソやられたら、がんばって受けてしっかり得点できたと思っても落とされちゃう、それはさすがに迷惑だよね。

だから
東京医大、女子受験生を一律減点…合格者数抑制
それならそれでちゃんと入試要項に書いといてほしいよね。女子は何点減点、寄付金は一千万円を一口として一口何点加点とかさ。明朗会計にしてくれさえすれば、選ぶ権利は受ける側にあります。それにあんまり差別的な基準を書いたら大学側も恥ずかしいから、ちょっとした抑えになります。明示してない基準で選ぶのはとにかく罰則付きでアウト!! ということにするのはどうかなぁ…

(追記) 朝日新聞より「文科省の担当者は「入試の募集要項に男女比の調整を明記していれば、大学の責任で実施できる。東京医大がそうした説明をしないまま調整をしていたなら問題だ」としている。」ということでホントに、明示していれば男女別基準でOKなんですよ。そういえばこじろうは中学受験でその学校(系列大に全員行ける)に入っているわけですが、ここは男女別枠で女子のほうがずっと難しいんです。「一般入試」の枠が減るということは、もろもろ平等でない大学入試制度になっていくということでもあります。私大の定員問題で、こじろうの大学の一般入試枠はものすごく減っています。大学入試は男女平等が原則ではないのです。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社