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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

接待レッスン、悪くないけど

2017年03月09日 | ピアノ
「接待レッスン」というのは某マイミクさんが教えてくれた表現で、なかなかうまいなと思ったので借りてきました。

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「接待レッスン」とは…褒めたり、気分よくさせたりするだけのレッスン
のことです。欠点を指摘して落ち込ませたり、厳しく練習を課したりとかしないで、あくまで和やかに楽しく。

「上を目指さない」「明日より今日の楽しみ(幸せ)を優先させる」が信条の私ですから、基本的に「接待レッスン」って嫌いじゃありません。レッスン行く足取りもうきうき、レッスン中も笑顔、帰る足取りも軽く、またピアノに前向きに向かえます。一人でずっとじゃなかなか、ピアノ弾くのも続きませんから、そういうのってレッスンに通うことの大きなメリットのひとつだよね。

このブログで「ヤマハの先生」と言っているのは大人再開から8年間習った先生のことだけど、実はもうひとり、ヤマハで習った先生がいます。8年間習った先生のいるヤマハはうちの近くなんだけど、会社の近くにして帰りに寄れるほうが行きやすいかなって試したことがあったんです。で、結論としては融通が利きにくい(ちょうど寄れるとタイムロスがなくて好都合だけど、たまたま休みの日になっちゃったりすると遠い)のでまぁやはり家の近くのほうが総合的にはいいか…ってことになって辞めたんだけど。

その、短期間習った先生は、とてもまじめな人で、直すべき点を逐一指摘して、レッスン時間中びっしりと修正にかかってくれたんですね。言い方は丁寧で、別にけなしてるわけじゃないけど、とにかく細かい改善点のカタマリみたいなレッスンだったのです。指摘される内容自体はおかしくなかったと思います…ただ、それに合わせて修正しようとして練習していくと、だんだん曲全体がつかめなくなって、よけい崩壊していくんです。何が何してなんだっけ?? みたいな。

それに、楽しくないなら通う意味がないと思ったので。

先生にレッスンの仕方について希望を述べました:
「レッスンの最初、私が一回弾いたらまず前回よりよくなった点をひねり出してでもほめてください。それから、改善点は一回のレッスンにつき三個までにして、余った時間は雑談にしてください(^-^)」

つまり私は「接待レッスン(に近いもの)」を明示的にお願いしたのです。先生びっくりして(o_o) 「ほんとにそれでいいんですか~」。私が、ぜひお願いします、レッスンが、次のレッスンまでの練習のやる気につながるのですから、って説明するといちお了承はしてくれたんだけど。

先生の中で「職業的良心との葛藤(?)」とかあったのかもしれません。改善点の指摘ができない先生だった場合に、ちゃんと指摘しろってリクエストしたって無理ですが、逆なら気持ち変えてもらえりゃすぐだと私は思ったんですけど、案外そんな簡単なもんじゃないらしく、どうもぎこちないままでした。

一方、ほめるだけの先生ってのに当たったこともあります。これは、8年間習った先生が、演奏旅行に行っちゃった一か月の間の代打として割り振られた若い先生でしたが、これがほんとにねーーほめるだけ。「だんだんスムーズに弾けるようになってきましたね」「とてもおじょうずです」みたいな。注意? というべきか、指示はせいぜいが「このあたりはもう少し練習してみるといいですね」くらい。

接待好きの私でもさすがにこれは…的(まと)も狙わず全方位的に褒められても説得力なくて、「ぜんぜんわかってないだろ!!(-_-#」って思っちゃう。これじゃ結局楽しくないよね。

中川P先生のレッスンは、ほとんど直すとか注意するってことをしなくて、とても肯定的な聴き手としてそこにいてくれるってのが中心なので「接待レッスン」といってもいいかもしれない。ま、ほめるといっても口数はほとんどなくて「いいんじゃないですか」くらいなんだけど。これが、前述の「ほめるだけの先生」とどう違うかというと、

無言ですが褒め方がある意味具体的なのです。つまり、こちらが弾くのに合わせて、指揮をする感じで聞いていて、その表情とかも合わせて、どこがどう「いい感じ」だったかわかるんです。こう弾けばいいんだ、ってどんどん前向きな気持ちになれる。

そして、うまくいってなかったところは、先生の巧みな指揮に乗せられて、そのイメージで弾いてくとするっときれいに弾けちゃって、だから何も言葉で注意してないけどちゃんと改善はあるんです。

こんな調子なので、先生のお弟子さん(大人)の演奏は個性派ぞろいで、聞いていて退屈しないものばかり…

ただ、私の「おもしろみセンサー」というものが、こういう、非言語的なものに感度が悪くて、どうももっと言葉で説明されないと納得できない(楽しめない、定着しない)ようなんです。なのでレギュラーでは習いにいってない。

ということで、おゆき先生にしても、内藤先生にしても、artomr先生にしても、あんまりテイストとしては接待レッスンぽくないんですが、私にとって実際問題「(明日でなく今日のことを考えても一番)楽しい」レッスン。結局のところ、「こう弾いたら、こう変わった!!」という、自分の耳がほめてくれる瞬間の楽しさと、にこにこやさしい先生が「おじょうずです」と漠然と褒めてくれる楽しさって比べものににならないんだよねー。楽しさのレベルが。

それと、なんでもかんでものべつまくなしに褒めるわけじゃない先生が、「今のきれいだった!!」って言ってくれるとき(言わないにしても、そういう表情をしたとき)ってサイコーだよね。

それを知っちゃうと、漠然とした接待レッスンにはもう戻れないんだ。ちっ。。(←どうなのか)

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