本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

海街diary【マンガ】

2016年01月20日 | 【マンガ】



言わずもがなの名作です。
今更何をというところですが、備忘録書いてなかったなと。

TSUTAYAレンタルで読んだのは半年以上前ですが、
最新刊を見つけ、思わず手にとってしまいました。

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海の見える街、古都・鎌倉を舞台に清新なタッチで描く、
家族の喪失と再生のものがたり。
男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃に父の訃報が届いた。
母との離婚で長い間会っていない父の死に、
なんの感慨もわかない佳乃は…。
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「BANANA FISH」を読んだ時、これを理解するには幼すぎた私。

絵が余り好きじゃないなあ、くらいしか印象はなかったけど、
名前だけはしっかり覚えていた、吉田秋生先生。

群像劇も、姉妹ものも、私の大好きな要素で、
読まない理由が無かった本作は、
絵が好みじゃないとかで敬遠するには、非常にもったいない名作です。


いや、ほんと、絶対読んだ方がいいよ。



四人姉妹、幸・佳乃・千佳・すずについて、
その出会いから、生活を育んでいく姿が、
ロードムービーのように語られますが、
この視点が、ものすごくやさしくて、心地よい。

鎌倉、という舞台の持つ特性かもしれませんが、
穏やかな作品の雰囲気の中で、
4人の個性が、しっかりと描かれた上で物語が展開していくので、
1つ1つのエピソードにブレがない。

各々が持つ悩みや痛みをずっと抱えながら
それでも続いていく日常描写が秀逸で、
それを乗り越えていく、所謂"再生"の描写が
とてもゆっくりだし、嘘くさく感じない。

加えて。

モノローグやセリフが
飾らずに、とても丁寧な、そして美しい言葉で
綴られているのも、本作の魅力の1つだと思います。
過度な比喩表現とか、作り込んだ言葉ではないので、
ひとつひとつが心に沁みます。

何というか、総合して、
大人のための物語だと思います。


新刊を読んで本作の魅力を再確認したところで、
レンタル開始している映画の方も、見てみようかなと思わせてくれました。
(映画館に観に行きたかったんだけど叶わなかったので。)

個人的には、
全員美人過ぎだけれど、姉妹の配役は合っていると思うので、
ちょっと楽しみです。



もう1回、1巻から読み直して、
サツバツとした気分を払拭しようっと。

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