本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

やれたかも委員会【マンガ】

2017年12月11日 | 【マンガ】




数ヶ月前。

とある本屋にて平積みされ、
『やれた』という札が立ててあるのを見て、
第1話を試し読んでから気になって仕方なかった。

こういうのを選んで読んじゃうのが
私の女子力の低さだとつくづく思う。

しかしながら。
ロバート秋山主演での実写ドラマ化のニュースを見て、
ああ、私のアンテナはあながち間違っていないかも、と救われた気持ちになり。

更に。
Kindleで99円という運の良さで完読しました。


居酒屋でやれよ、という、
リアル滑らない話状態。

しかも、結論やれてないからな、という
死ぬほど不毛なエピソードトーク。


落とし方が上手いのと、
女性審査員のコメントが気になり、
最後まで一気に読めました。


ツボに入ったら面白い作品です。
私は、大丈夫と判断し、同僚のお姉さんに勧めたところ、
爆笑してくれました。


ドラマで、どこまで再現してくれるか、
非常に期待です。

紙媒体、万歳。その1【マンガ】

2017年02月01日 | 【マンガ】
このマンガがすごい!」を読んで
今回は気になる作品が多かったので、
年末年始、更には仕事が慌ただしい1月の現実逃避にて
たくさん読んだので、備忘録のために書いておきます。
やはり漫画はさくっと読めるのが魅力。
どれも基本的にはオススメです。

中間管理録トネガワ



抱腹絶倒。なるほど1位だわ。
中間管理職というよりは、サラリーマンあるあるを逆手にとって
ギャグに落とし込んだやり方が絶妙。
言うほど、"あるある!"とは思わないけど、
「カイジ」を知る人にとっては、これ以上ないスピンオフ。
ちなみに、福本先生御本人が描いたネタが一番微妙だったので、
やはり、適材適所なのだなと。

ファイアパンチ



勢いで買った割には、当たり。
一見、よく見るダークファンタジーの既視感があるのだけど、
要所要所に、変な要素が入り込んだ違和感が"引き"に繋がっている印象。
この世界観の中に入り込む、映画監督の違和感と言ったら。
でもそれが面白くて、続きが気になる・・・。

兎が二匹



ざっくりのあらすじ読んで好きだろうなと思って
読んだらやっぱり好きだった。
非現実的な設定の中に入れた広島のエピソードが
作品に影を落としていて、それが凄く良い。
映画になりそうな話。でもしてほしくないなあ。
味のある絵だからこその、良い感じなので。
前後編なので、さくっと読めてオススメです。

金の国 水の国



1位が1巻完結ならば読まない理由はないよね、と衝動で購入。
A国とB国の区別が最初つかなくて(阿呆)
設定を理解したら、もう一瞬で読み終えました。
道徳の教科書とか、児童文学にしても素晴らしい話。
個人的には、こういうのをアニメ映画にしたら良いのに、と思う。
ただ、背景描くのが大変そうだけど。
作者さんの作画に、ただただ合掌。

僕と君の大切な話



「となりの怪物くん」で何となくわかっていたけれど、
私、ろびこ先生大好きなんだわー。
冷静な話し合いと、いざ自身の話になった時の言い訳と、
1話ごとに、緩急のつけ方が最高。
当事者達の自覚なく、
外野が「もう付き合っちゃえよ!!!」という雰囲気もたまらないです。
可愛いなあ、高校生って。
出来ればライバルとか登場せずに、このまま完結してほしい。
続刊に期待。

ぼくの輪廻



本屋にて、試し読みとポスターの、
頭のおかしさに興味を惹かれてまんまと購入。
作者が女性(「ぴんとこな」著)なのに、
青年マンガのノリを感じる、テンションの高さ。
無料アプリで途中まで読んだ「ぐらんぶる」に通じるアホさ。
女子が書いたと思えない、えげつない勢いの下ネタ。
途中途中、声を出して笑いました。
オススメであり、オススメしません。
是非とも、お家で。

クズの本懐



結構前から気になっていて、
深夜アニメが始まるとのことで読みました。
エロ要素はあるけど、エロ漫画ではなく、
思春期を拗らせたタイプの、青春漫画、という感じでしょうか。
私の周りには単純な人ばかりだったので、
こんなに屈折した高校生が本当に存在するかどうかは分からないけど、
そういう意味では、大人もすんなり読める青春漫画でしょう。
ただ、誰にも共感は出来ないなあ。
唯一、早苗のイトコの篤也は好き。何故ならばフツーだから(笑)。
ただ、早苗には同情するし、一途だし、
篤也込みで、彼女には好感持てますかね。



まだまだ読み足りないけれど、
(後記事に書きますが)
現在、活字ブーム到来中のため、
暫くは、積読回避に没頭します。

いやー、紙媒体っていいよね。
(埃を被ったKindleに謝罪。)

このマンガがすごい!2017【マンガ】

2016年12月19日 | 【マンガ】


このマンガがすごい!2017

今年も発表になりましたね。

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[オトコ編]
1位 中間管理録トネガワ
2位 私の少年
3位 ファイアパンチ
4位 パンティストッキングのような空の下
5位 ゴールデンゴールド
6位 ダンジョン飯
7位 3月のライオン
7位 ドリフターズ
9位 兎が二匹
10位 マンガ サ道-マンガで読むサウナ道-

[オンナ編]
1位 金の国 水の国
2位 春の呪い
3位 さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
4位 深夜のダメ恋図鑑
5位 椿町ロンリープラネット
6位 透明なゆりかご
7位 昭和元禄落語心中
8位 僕と君の大切な話
9位 思い、思われ、ふり、ふられ
10位 贄姫と獣の王
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去年(2016年)はいまいちランキングがピンと来なくて
記事すら書かなかったらしい、私。
まあ、買ってはいるんですがね、ムック本。


参考までに去年のランキングも、最下段に載せておきますね。
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さて。

今年は断然1位の「トネガワ」が気になりまくりです。

漫画など興味もないうちの上司(ギャンブル好き50代)が、
「トネガワ」が面白いらしいよ!!と嬉しそうに発言していたので
認知度は相当ですね。
何よりも、ギャグ、というところが最高です。

困ったなー、読みたいなー。

既刊と、今後どれだけ続くか、
そして、トネガワが私の本棚で放つ違和感がどれほどか、
しばらく相談です。

それ以外には、
「ファイアパンチ」(オトコ編3位)
「兎が二匹」(オトコ編9位)
「僕と君の大切な話」(オンナ編8位)
を読みたいです。というか、買いました(こういう行動は早い)。

感想は追って更新します。


続刊を待つ楽しみはあるけれど、
うちの本棚はとっくに限界を迎えていて。

しかも、年末帰省に向けて、
漫画だけじゃなく小説の選定も開始していて。
(アメトーク読書芸人、ものすごく真剣に観ました。)

年末年始まで、本尽くしの予定です。


師走はエンタメにて、
忙殺される毎日から逃げるのだーーー。



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「このマンガがすごい!2016」

[オトコ編]
1位 ダンジョン飯
2位 ゴールデンカムイ
3位 黒博物館 ゴーストアンドレディ
4位 恋は雨上がりのように
5位 僕のヒーローアカデミア
6位 波よ聞いてくれ
7位 はたらく細胞
8位 岡崎に捧ぐ
9位 だがしかし
10位 僕だけがいない街

[オンナ編]
1位 ヲタクに恋は難しい
2位 東京タラレバ娘
3位 町田くんの世界
4位 塩田先生と雨井ちゃん
5位 宇宙を駆けるよだか
6位 逢沢りく
6位 オデット ODETTE
8位 女の友情と筋肉
9位 新装版 親なるもの 断崖
10位 プリンセスメゾン
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秘密 ―トップ・シークレット―【マンガ】

2016年11月24日 | 【マンガ】


映画公開と合わせて、
LINEマンガで公開されているのを読み、
ああこれは面白い、先が気になる、と
TSUTAYAで一気にレンタルしました。

清水玲子先生の漫画は初めて読みましたが、
15年前の作品にしては前衛的というか攻めている印象。
当時の少女漫画ではあまり見ない社会派な作品だと思います。

すごく面白かったです。
この歳になって、
夢中で一気読みできる作品に出会えるとは。

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舞台は西暦2060年の日本、
「科学警察研究所 法医第九研究室」、通称「第九」。
そこで行われる「MRI捜査」では、
死者の脳から記憶を映像として再現する事が出来るが、
解明不能な事件の真相にさえ繋がる有効な捜査手段でありながら、
世間から強い偏見と反発に晒されていた。
捜査を担当する職員たちも
、凶悪犯罪に関わる凄惨な映像と日々向き合うことで苦悩し、
心を病む者も多い。

新人の 青木 一行 は
最先端捜査を担う「第九」に強い憧れを持って配属される。
だが、死者の脳から記憶を辿り、
被害者と加害者の「秘密」を暴きだすその仕事は、
想像を絶する凄惨なものだった。

事件の捜査を通じ、
青木は尊敬する第九室長 薪 剛 が抱え持つ
「秘密」とも向き合うことになる。
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私が読んだのは、新装版です。
1巻ごとに1エピソードで区切られているので
読者にとっては非常に読みやすいです。



故人の脳の記憶を、映像化して犯罪捜査に役立てる、というのは、
一見すると、事件がすぐに解決しそうな方法ですが、
倫理観や心身的負担、を『秘密』という観点から問題提起しつつ、
ちゃんとした犯罪ドラマとして成立させています。

登場人物が、個性的且つ魅力的なので、
人間ドラマとしても面白いです。
先述したサスペンス要素とのバランスも良い。
設定の作りこみや、伏線の張り方も上手いと思います。


若干のSF要素+重めのサスペンス、という非日常展開の中に、
現代社会における問題提起をしっかり混ぜているので、
男性も含め、大人が楽しめる作品だと思います。
絵も(グロイ描写はあれど)キレイだし。

強いて言うなら、薪と青木(+鈴木?)の関係性に、
若干見え隠れするBL感が気になるくらいかな・・・。
まあ、恐らくは、薪の容姿によるものなので、
最後の方までは余り気にならないかも。




1エピソード=1事件ですが、
サスペンスにそれほど慣れていない私には、
どのエピソードにおいても、予想の斜め上をいく展開に驚かされました。
正直、テレ朝のミステリードラマ枠の中に加えたとしても
かなり出来が良い部類の話が、ほとんどだと思います。

好き、というと語弊がありますが印象的だったのは、
「2005」の篠崎佳人の事件かなあ。
着ぐるみのシーンで、ひええええ!!!てなったし。
それと、全然好きではないんだけど
「2008」の「コンビニ店員惨殺事件」は、読んでて本当にしんどかった。


全巻揃えたいけれど、
我が家の本棚、入れ変えてもさすがに限界なので、もう少し我慢。
(紙媒体が好きだけど、電子って便利だなと痛感・・・。)

でも、興味ある方にはとてもオススメです。




ちなみに余談ですが。

先述した通り、各エピソードが面白いので、
個人的には、連続ドラマにすればいいのに、と思いました。

すでに実写映画が公開した後なのですが
キャストも入れ替えで。
何故なら、生田斗真のイメージだけが極端に合わないから。
という個人的見解だけ、書いておきます。

所々で目にする映画の評価が、すこぶる悪いので
私は観ないつもりです。あしからず。


くりかえしますが、
原作は非常に面白いので、心からオススメです。

あげくの果てのカノン【マンガ】

2016年11月22日 | 【マンガ】


本屋の平積みが気になって、1巻をジャケ買いしたものの
読まずに忘れていた頃に2巻が発売。
色んなところで話題作として紹介されており、
流石に読まないのもどうかと思い、今更ながら読みました。

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地上のパティスリーで働く高月かのんは、
高校時代の片思い相手・境先輩と偶然? 再会。
相変わらず優しくてかっこいい先輩から、
誕生日を祝ってほしいといわれるも、
嬉しさとともに戸惑いを覚える。
だって先輩は、わたしだけのものじゃないから――。
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1つの物語の中に混在する
SFと、ラブコメと、ドロドロ、という要素が
一見かみ合わなそうに見えて、きちんと纏まっています。

疑問符が多い物語ではありますが、
読み進めるうちに少しずつ世界観が明かされていくストーリー運びは
非常に上手いと思います。
1巻の終わり方は、「アイアムアヒーロー」的な、気になる締め方。
いやー、2巻買っといて、良かったです。


最初の方だけ、絵がちょっと不安定ですが、
読み手に不穏な気持ちを抱かせたまま、
最後まで読ませる、そして次へつなげる求心力があると思います。
構図とかモノローグも上手。


ただまあ、三十路過ぎの私には
そのエネルギーが残っていないせいか、
はたまた、不倫という題材のせいか、
終始、共感できない話だなあ、と思いながら読みました。笑


各所で紹介されているコピーは
「メンヘラ女子に共感の嵐!!!」みたいなのが多いのだけど、
なるほど、私はメンヘラではないということか。


冒頭から暴走する、主人公・かのんの恋心。

23歳だとしたら幼いとは思うけど、
『拗らせている』という形容詞をここまで体現している主人公は珍しい。

良く言えば、一途、純粋、無垢。
悪く言えば・・・何だろうなあ。頭おかしい、は言い過ぎか(笑)。

既婚者である先輩に高校時代から片思いするも、
自意識が過剰に低すぎるからか、
脳内妄想の域を出ず、相対峙してもテンパりまくりで、
いやはや体力使う恋だなと。
恋愛の醍醐味、と言ってしまえばそうなんだろうけどね。

メンヘラな感情表現描写もさることながら、
1巻の終わりから2巻にかけて
どんどん見た目が可愛くなっていくのは、物語展開ともリンクしていて、
作者の表現力が見事だと思います。
(もちろん、画力の向上もあるだろうけど。)


そして、お相手の先輩。

飄々として、チャラい、というのが第一印象ですが、
読み進めていくうちに、その原因が分かるようになっています。

一応ネタバレなので控えますが。
私はキライですけどね、こういう人。
なので彼にも、少しばかり同情はするも共感は一切なし。


しかしながら。

1巻は、ほぼかのんと先輩の話ですが、
2巻に入り、更に明かされる別の主要人物の内面。
私はこちらの方が好きで。

これはネタバレではないので書きますが、
先輩の奥さんと、かのんの弟君。(特に奥さん。)
2人には結構共感できて、行く末が気になるから、
この先も読んでみようかなと思ったくらいです。

でも、もしかしたらこれも狙いなのかしら。
主役2人の恋路が、
どうにもこうにもならなそうに見えるので、
彼らの破局、からの展開を引っ張るための役回りなのか・・・。
というのは穿った見方かもしれないけれど。


ともあれ、この"非共感"の物語が
どう決着するのかは気になるので、
長くならない程度に追いかけようと思います。

正直、面白い作品ではありますが、
何とも形容し難い、胸糞悪さは感じるので、
人を選ぶ作品だとは思います。

気になる人は是非。