本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

ナイトクローラー【映画】

2015年08月28日 | 【映画】


@シネマカリテ

アカデミー賞脚本賞ノミネート作品です。
でも、余り知られてない気が。

主演のジェイク・ギレンホールは中々地味ではあるし、
派手な演出もない映画ではありましたが、
それでも、こういう映画こそしっかり海外でも評価され得ると思うし、
この類の作品を、もっともっと日本の映画館で観たいなあ、と思うのは、
私だけではないはず。

結論。面白かったんですよ。

-----------------------------------------
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。
たまたま事故現場に出くわした彼は、
そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売る
ナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。
ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、
事件現場、事故現場に駆け付ける。
その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。
やがて局の要望はエスカレートし、
それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。
-----------------------------------------

ミステリーとか、サスペンスの類ではありませんが、
最終的にどう決着させるのか非常に気になり、
ラストまで一気に見せる骨太さがある作品です。

アメリカのマスコミの倫理がどの程度のものかは分かりませんが、
多かれ少なかれ、日本でも共通するような問題はあるので、
問題提起作品としても優れていると思います。

恐らく、本作が巧かったのは、その提起のしかただと思います。

"倫理"と"報道の自由"という相反する要素について、
主人公は、作中で全く葛藤している姿が見えないんです。
周囲の人間から苦言を呈されつつも、
自分のポリシーとか、信念とか、あまつさえ過剰なプライドとか振りかざして、
真っ直ぐに、"倫理"を無視して進むんです。

が、故に。
スクリーンのこっちにいる私達観客自身の中に葛藤を生ませる、というか。

あああ、もう、何なんだコイツ!!!て思いながら、
ちょっとした処罰感情が芽生えながら観てしまっていて、
物語が終わる頃には、どっぷりと作品の中に自分自身が入ってしまってました。

だからこそ、爽快感とかは、余りない展開ではあるんですけどね。
おっとこれ以上はネタバレか。


・・・まあ、色々と、さすがにやりすぎだろうよ、というツッコミもありますが、
それはそれで、更なる問題提起につなげているというか。

観客の引き込み方がさり気なく、且つ非常に巧みで、
脚本もですが、演出も素晴らしかったです。
突っ込みどころがない映画。久々に当たったなあ、という感じ。

俳優陣も言わずもがなですが、素晴らしい。
途中から、葛藤を通り越して嫌悪感すら抱く程度には、、
ジェイク・ギレンホールが、物凄く下衆でした。褒めてます。
彼は、イケメンではないけれど、眼力がとても強いので、
狂気を表現するのが上手ですよね。この役本当にピッタリ。
いるよね、ああいう人。私ものすごく嫌いなタイプ。ぶん殴ってやりたくなりました。褒めてますよ!
それと、レネ・ルッソも、ちょっと年齢重ねてて、でもそれがしっかりハマッてて、とても良かった。
あとね、相棒役の男子。
最初頼りないんだけど、演技と演出と話の展開で、
彼がだんだんマトモに見えてくる感じも、巧いなあ、と思いました。


繰り返しになりますが、派手な映画ではないです。
話の筋の都合上、爽快感も無いです。

でも良作です。自信持ってオススメできる映画です。

ほーんと、つまんない邦画ばっかり上映しているシネコンで
こういう良作を扱えばいいのにね。

一映画ファンの独り言です、あしからず。

大いなる一歩。【雑談】

2015年08月21日 | 【雑談】
お盆の帰省。
姪との貴重な癒し時間。

を、経て。


やはり自分は太った・・・!!!、と
薄々気づきながらも、楽観していた事実を
突然、あらためて、自覚。


出産と育児で健康的に痩せた妹から、
ダイエットのために水泳に通い出した義弟の話を聞いたことにより、
コレは私もやらねば、といよいよ決意した次第であります。

幸いお盆明けにて、仕事がひと段落していたため、
熱が冷めないうちに、早速行って参りました、いざフィットネスクラブへ。


隣駅の「トーアセントラルフィットネス阿佐ヶ谷」に目星をつけ、
8月キャンペーンに乗っかり早々に入会。
人生初のフィットネスクラブです。

土日に通うのは現実的ではないので、
平日夜のプランにて、しばらくは週1~2で通おうかなと。


入会当日。

とりあえず、水泳メインにやりたいなと思っていたので、
見学がてら泳いで参りました。

・・・そういえば、ちゃんとプールで水泳したのって、中学生以来じゃなかろうか。
(ほぼ20年ぶり・・・!!!)

相方から「自転車と一緒」だと言われましたが、
確かに、体は泳ぎ方を覚えてました。

が。

体力に関しては、同じようにとは行かず・・・。


あ、泳げるじゃん♪と、思いながら調子に乗って30分、
プールから上がった後の体が、岩のように重い。
翌日になったらなったで、久々に使った変な筋肉が軋んでます。

まあ、食欲は落ちるし、体もそこそこ搾れそうな気がするので、
三日坊主にならないように、がんばりたいと思います。
てか、月額払っちゃったし、元は取らねば。


目標は、アパレル時代のベスト体重に戻すことです。
年齢的には、肉も体重も落ちにくくなってるだろうから、
健康の向上も、しっかり考えていかないと。

ちなみに。
モチベーションを上げるため、可愛いフィットネスウェアも物色中です。
少し前に買って、箪笥の肥やしになっていた、
水着とランニングシューズも、ようやく日の目を見ました。


さあ。
決意あらたに、ガンバリマス。

勝手ながら。【雑談】

2015年08月20日 | 【雑談】


TVドラマ「エンジェル・ハート」冴羽リョウ役は上川隆也に決定

※原作読んでないくせに勝手言います。すいません。

「エンジェル・ハート」実写化の第一報を受けた時の衝撃たるや。
冴羽リョウを、三次元で誰かが演じ得るものか、という気持ちの強さに、
"私、そんなに好きだったんだなあ・・・。"と改めて実感。

「シティーハンター」も昔のアニメでしか知りませんが、
冴羽リョウの魅力は底なしである、と30過ぎた今でも思います。
まあ、どちらかと言うと、香とセットのリョウが好きだったんですけどね。


だから・・・だからね・・・。
「エンジェル・ハート」も個人的には認めたくないんですが。
・・・そもそも香が死んでいるという設定が受け入れ難い・・・!!!


そんな悶々とした日々を送っている中、発表になったリョウ役。


・・・どうしよう、悪くない。それどころか大当たり。


久しぶりに、実写化主演で納得したキャスティング。
相方は「シティーハンターで見たかったけどね。」と2回繰り返して言ってましたが、
そのくらい文句なし。

海坊主役とか、香からヒロインの座を奪った女(だから認めてない。)の役とか、
色々とまだ懸念事項は多いですが、とりあえず、ちょっと見てみようという気持ちになりました。



以下、雑談持論ですが。

現在絶賛放送(叩かれ)中のドラマ版「デスノート」然り。
こないだ観に行ったばかりの「進撃の巨人」然り。
数年前にハリウッドがやらかした「ドラゴンボール」然り。

"手を出してはいけない"作品、てあると思うんですよね、個人的に。

例えば、さすがに誰も「ワンピース」には手を出さないじゃないですか。
前述した作品て、同類だとばかり思ってたんですが、
日本映画界・TV界の深刻なネタ不足は悪化の一途ですね。


小説と比較して漫画作品は、絵がある分、
提示されている情景や感情の描写をトレースすれば良いだけなので、
実写映像化しやすい、というのは、
理解は出来ますが、正直、作り手の怠慢だとも思います。

オリジナル要素も、原作へのリスペクトが感じられてこそ認められるのであって、
分かりやすく要素だけ借りたり、雑に繋ぎ合せただけでは、
原作ファンの逆鱗に触れるのも止む無し、と思います。

まあ、原作愛が深ければ深い程、納得は難しいかもしれないから、
ライトなファンや新たなファンを取り込む原作宣伝効果を狙っている、というのが、
ホントのところではあるでしょうけどもね。


正直、あまりにも実写化作品が増加著しいので、
これ以上ヤメレ、とまでは思ってませんが、
成功例もいくつか出て来ている(映画「デスノート」とか)ので、
せっかくやるのなら、決まってしまったのなら、
「エンジェル・ハート」には、頑張って頂きたいなと心から思います。

そうしないと、本当にダメになってしまう気がするなあ。
誇るべきクールジャパン(笑)が。

64(ロクヨン)【本】

2015年08月19日 | 【本】


今回の帰省は移動時間が長かったので、
久々に読書用の本を買いました。
ずーっと読みたかった横山秀夫氏の「64」、文庫版上下巻。
一気に読み、例のごとく復路に読む本無くなりました。

---------------------------------
D県警の広報室と記者クラブが、加害者の匿名問題で対立する中、
時効の迫った重要未解決事件「64( ロクヨン)」の
被害者遺族宅への警察庁長官視察が1週間後に決定した。
わずか7日間で幕を閉じた昭和64年に起きた、
D県警史上最悪の「翔子ちゃん誘拐殺人事件」。
長官慰問を拒む遺族。当時の捜査員などロクヨン関係者に敷かれたかん口令。
刑事部と警務部の鉄のカーテン。謎のメモ。
そして、長官視察直前に発生した新たな誘拐事件は、
ロクヨンをそっくり模倣したものだった・・・。
---------------------------------

横山秀夫氏は著名な作家さんですが、
今回初めて小説を読みました。
堅苦しくなく、でも砕け過ぎてもいない、とても読みやすい印象です。

とりわけ、「64」はストーリーと語り口が上手いのだと思うのですが、
興味の持続が有効で、次の章、また次の章、と読み進めてしまい、
気づいたら最後まで読んじゃった、という感じ。

おかげでほぼ徹夜し、妹に「(目の下のクマで)顔がコワイ。」と窘められる始末。
ほんと、こういうのが、私のダメなところである。



話を本に戻します。

警察小説、とされるものは、基本的には、刑事が主役なイメージがあるのですが、
本作の主人公は地方警察署の「広報官」という職業です。
所謂「警察の窓口」的マスコミ対応部門。

ストーリーは事件と共に動くのですが、事件捜査をする刑事とは異なる立場で、
話が展開していく様は、非常に興味深かったです。


ミステリーは何を書いてもネタバレになりそうなので本筋は省きますが、
過去の事件と、現在の事件、そして各部門の立ち位置と、主人公の状況と葛藤、
全ての要素が必要不可欠であり、しっかりと1本のラインに乗って物語が展開しており、
それと共に変わっていく、意識や人間関係でのカタルシスがしっかり描かれているので、
ラストは、衝撃と共に爽快感がありました。

衝撃(かどうかは、感じ方に個人差があるでしょうが)のラストについてですが、
どんでん返し、とか、衝撃のオチ、という形ではなく、
物語の展開に、非常に上手く絡めており、なるほどこういうまとめ方か、と思いました。
数多くの警察小説を読んでいるわけではないので、過去作品との比較は出来ませんが、
個人的には、非常に面白かったし、飽きずに最後まで読めたし、
何よりも、"途中でオチが見えて興ざめする"ということが無かったです。


しばらく活字離れをしていた私にとっては、良い起爆剤となりました。
心からおススメです。



とりあえず原作を読んでから、と控えていたNHKドラマと、
来年公開が予定されている映画は、どちらも鑑賞予定です。

読んだ人のために、メインキャストの比較を参考までに。

(役名:ドラマ/映画)
三上  :ピエール瀧/佐藤浩市
美那子:木村佳乃/夏川結衣
あゆみ:入山杏奈/(未発表)
諏訪  :新井浩文/綾野剛
蔵前   :永岡卓也/(未発表)
美雲  :山本美月/榮倉奈々
秋川   :永山絢斗/瑛太
雨宮   :段田安則/永瀬正敏
漆原   :きたろう/(未発表)
松岡   :柴田恭兵/三浦友和
柿沼   :高橋和也/(未発表)
幸田   :萩原聖人/吉岡秀隆
日吉  :水澤紳吾/窪田正孝
辻内   :古今亭菊之丞/椎名桔平
赤間  :平岳大/滝藤賢一
石井   :小野了/(未発表)
二渡   :吉田栄作/仲村トオル
荒木田:中原丈雄/奥田瑛二
目崎  :尾美としのり/緒形直人


映画の方での未発表キャストは削られている可能性もあり、ちょっと微妙ですが、
全体的に見ると、映画の方が豪華な印象ですね。
個人的には一番好きな「美雲」がちょっと不満、てところですかね。映画。
あとは「秋川」役が、瑛太と永山絢斗の兄弟が演じるということで興味深くはありますね。
兄の方が若干イメージには合ってると思います。


丁寧に作ってくれたら普通に面白くなる話だと思うのですが、
最近の邦画には、ガッカリさせられることが多いので、
あまり期待せずに、ドラマを見つつ、映画の公開を待ちたいと思います。


あ、もう1回書きますが、原作は文句なく面白いので、
読んで損はないと思います。
良ければ、是非。

さて、また活字から離れてしまわないうちに、
同時に購入した文芸春秋の最新号を読みますかね。
「火花」も楽しみなんだけど「スクラップ・アンド・ビルド」もとても興味がありまして。
楽しみです。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN【映画】

2015年08月11日 | 【映画】


@ユナイテッドシネマとしまえん

飛んで火にいる、夏の虫。
映画ファンサービスデーの魔力に侵され、
行ってきました、地雷原。

予告編の動画がアップされるたびに、
鑑賞意欲がどんどん削がれていたのですが、
何か、ここまで低いハードルで観に行ったら、
逆に面白いかもしれない、と思ってしまったのが運のツキ。

とは言うものの。
下げ過ぎたハードルのおかげで、
それほどガッカリはせずに済みました。個人的には。

---------------------------------------
100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、
人類のほとんどが食べられてしまった。
生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく
巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。
エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。
そんなある日、100年壊されなかった壁が
巨人によって破壊されてしまう。
---------------------------------------

まず、声を大にして言っておきたいのが、
これは『原作とは完全な別物』、ということですかね。


原作ものの映画化で、必ず言われることではありますが、
とは言っても意識しないわけがないんですよね。
特に本作については、かなり設定を変えてきているので、
いっそのこと登場人物の名前も変えてしまった方が
完全に別物として、すんなり入り込めたんじゃないかなあ、と。


余談ですが、最近ビジュアルノベル形式のPCゲームをプレイしていたんですが、
一巡目と二巡目では、同じ登場人物で話の展開がまったく違うんですよね。
三巡目になると更に違って、もう一巡目のことなんか覚えてないくらい。
これが、ほんの最近のことだったので、
"あ、これと同じ気持ちで見ればいいんだ!"と認識し、
早めに切り替えられた分、結構寛大な気持ちで見ることが出来たと思います。

でも、それはやっぱりたまたまであって。
どうせなら、設定だけ残した別世界の話にしてしまった方が、
映画単独としての評価を、ここまで落とさなくて済んだかも、とは思いました。


さてさて。
しかしまあ、荒れてますねー、ネットが。

理由はよく分かります。
原作ファンとして許容できない要素がいくつかあるし。
未読だったら少し違ったかなあ。

まあ、"たられば"はとりあえず置いといて、
総じて前述した要素に繋がりますが、
原作と別物、とすれば、許容できるかもということが多いです。

以下は私の主観として、耐え難かったことを挙げています。

容姿と名前の、そこはかとない違和感。
(エレン、て名前の日本人はいないでしょ。)
途中途中に、無理矢理入り込む原作要素。
(『世界は残酷』ってミカサに言わせりゃいい、てもんじゃないんですよ。)
巨人の風貌。
(原作の無機質さが良かったのに、お笑い芸人とか使われると萎える。)
シキシマのキャラ。
(不必要なナルシズム、含み等邪魔な要素満載。ここはむしろリヴァイで良かった。)

加えて。
これはアニメが大成功してしまった弊害なんだけど、
立体起動を生身の人間を使っているからか、どうにももたついて見えたのが残念。
相方はそんなことなかったらしいので、私の目が厳しいだけかもしれませんが。

それでも。
ストーリーに関しては、しつこいけれど「別物」なので、
後編で、どうまとめるかに尽きると思います。
色々と突っ込みどころはあるけれど、現時点ではこんなもんかなと。
ただまあ、濡れ場的シーンについてはサービスにもなってないから不要とは思いますが。


対して、良かったところとしては、
特撮で製作したのは正解かなあ、と思いました。
CGだったらもっと白けただろうな、と思うと、
日本映画でやるには、最善策だったとは思います。
あくまで、"やるには"というだけなので、
やらなければいいのに、という話は、また別の話。
チャレンジングな気概は買います。

あとは、グロ描写・残酷描写を厭わなかったところですかね。
私はそれほどグロイとは思わなかったけれど、
巨人が人間を喰らう、というのは、なかなか実写映像としてはショッキングですが、
その辺も特撮が功を奏して、安っぽくならずに上手く見せていたように思いました。


そして。
俳優陣については、良い人と悪い人が、はっきり分かれます。

とあるインタビュー読みましたが、『水原希子ダメ、あいつカス』とは言われないんじゃないかなあ。
正直、原作と同名で出ている登場人物の中では、アルミンと同列で頑張っていたと思います。
本郷奏多については、彼自身の評価も高いし、きれいな顔が原作ものにハマっていたと思います。
ピエール瀧も悪くない。まあ、ハンネスさんですよね。

一方で、やっぱり戦犯・石原さとみ。
すごく可愛いし、全然嫌いじゃない女優さんなんですけど、
彼女が出る映画は、個人的に、本当に当たらないんですよ、内容的に。
(興行収入は高くても、軒並みハズレな印象。)
ハンジは合ってなかったんじゃないかなあ・・・。ミカサとか、せめてサシャなら目を瞑れたかもしれない。
後は、過剰なまでの長谷川博己。そして、終始プルプルしている三浦春馬。
彼ら3人について、私は演技的なところで、うーーーーーん・・・と思っていたんですが、
ライムスター宇多丸氏の批評を聞いて納得。なるほど、演出面での問題もありますね。
古臭いし、ダサイ、という表現が的確でした。
漫画やアニメだから、過剰演出は許されるのであって、
フィクションとは言え、実写になると、途端に寒くなるのは仕方ないことと分かってはいるのですが、
それにしても、白々しくて、観客としては引いてしまう、というのが正直な感想です。

ネットでは『賛否両論』と書かれていますが(まあ大概の作品はそう書かれるけれど)
心底同感です。良いところも、悪いところもある。

個人的な感覚としては、
最近のぬるい邦画群と比べてものすごく気合い入れて製作した気概は買いたいんですが、
そもそも、「進撃の巨人」である必要はあっただろうか・・・とか。
あと、映画として、許しがたい・耐え難い・見ていてしんどい、という不出来な要素があまりにも多過ぎて、
素直に、気概のみを評価できない、というのが、心苦しいですが、正直な感想です。


色々と書きましたが、本作は後編見てみないと、なかなか評価も難しいところではあります。
そういう意味では、「寄生獣」のような前編見切りはしないと思いますが、
全力でお金を払いたくないので、溜まったポイント使って無料鑑賞した上で、
私の6本分の映画料金(無料鑑賞ポイント分)を払うに値するかどうか
見極めてきたいと思います。

・・・まあ、後編でびっくりするほど、評価が上がるとも思えないのだけどね。


原作未読の方、特撮に抵抗ない方、あとは本郷奏多ファンくらいにはオススメできますが、
その他の方には、自己責任で観に行って頂きたい。ネタとして、という方は、リスク覚悟で。
加えて、私と同じく長谷川博己ファンの方には、絶対的にオススメしません。
「MOZU」を待つのが妥当かと思います。以上。