本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

劇場版BLOOD-C The Last Dark【映画】

2012年06月28日 | 【映画】

「BLOOD」シリーズはわりと好きで見てます。
本作は「C」として放送されていたTVシリーズの続編・完結編とのことで
ここまで来たら見とかないと、と思い見てきました。

(相方は、商法が気に入らない、と辞退。
元々TVシリーズと映画は別物と謳っておいて、実は続編でしたってのは確かにちょっと姑息。
しっかり構想固めて、半年かけてTV放送でも良かったかなとは思います。)

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東京では青少年保護条例が敷かれ、
未成年の夜間外出やイ ンターネットの利用が制限されていた。
水面下で戦う若者たちのチーム、サーラットは、
東京を支配する七原文人の背後にある秘密組織“塔” が
実験で人間を使っているという情報をキャッチする。
一方、サーラットのメンバーは、
塔の目的を調べるために地下鉄を調査していたが 、
そこに異形のモノが出現。
すると日本刀を手にした少女、小夜が現われ……。
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話の筋は悪くないと思います。
復讐劇、と思わせておいてのラブストーリー。
鋭い人は気づいたかもしれない後半の展開も、
何も考えずに見ていたあたしには、そこそこの驚きを与えてくれました。
CLAMPの時代遅れ感は否めませんが、絵もキレイだったし面白かったです。

冒頭から前半部分のアクションシーンも、
大スクリーンで見る価値はあると思います。
血の量は多いので、ダメな人はダメだろうけど、
そもそもそれなら「BLOOD」は見ない方がいいかも。(笑)


ただ、いくつか文句をつけたいところもあり。

まずは、後半のテンポが抜群に悪い。
特に脇役キャラクターの会話に、違和感があり過ぎる。遅い。学芸会か。
緊張感がないというか。リアリティがないというか。
日常会話なのであれば、もう少しさらっと流していいと思う。
Yahooレビューに「一般人にはウケない。」と書いてる人がいたけど、
所謂“アニメ”って、ああいう感じなのかしら??
あたしは、監督の演出力のなさだと思ったのだけれど、
もしかしたら、「BLOOD」のターゲット層を間違えているのかも。
この辺の感覚で、まだあたしは一般層なのかなと思うと、ちょっと安堵するのだけれど(笑)。

加えて、至るところで目にする、演技への評価。

個人的に、橋本愛はこれから若い女優として成長して欲しかったので、
発展途上の今、こういうかたちで異分野に進出する必要はなかったと思うのです。
プロの声優さん達に混じって、明らかに一人浮いている。
端役であれば問題ないのかもしれないけど、
今回はかなりキーになる役だったし、凄く気になりました。
中には、恐らく声優さんなのだろうけど、この子と同じレベルの人もいました。
だけど、脇役ならば目立たない。
映像畑の役者さんを起用するならば、その辺うまくやればいいのに。
非常に残念でした。

映画として良い要素は沢山あるのに、
それを上手く活かせていない作品でした。
わりと面白かったのに、残念。



結局、“小夜は孤独な存在である”というのが、シリーズ通しての設定なんですね。
人間ではないのに、人間を惹きつけてやまない魅力がある。
それでも孤独は埋まらない、そして永久に続いていく。

これだけ見ると、あまり幸せな話ではないですね。
いつか小夜が幸せになることを願いつつ、次シリーズも是非作ってほしいです。
でも、CLAMPはもういいかなー。


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