本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

ハロー西荻【雑談】

2015年05月25日 | 【雑談】
先週末、特に予定が無かったので、
相方が気になっていた甘味屋さんに行くため、
隣の駅・西荻窪に降り立ったところ、
偶然、「ハロー西荻」というイベントを開催していました。





隣の駅だと言うのに、荻窪と比べてもオシャレな印象で、
なかなか訪れることのない街・西荻窪。

駅前広場での三味線演奏に足を止め、
その後のジャズバンド演奏を聞き、
とりあえずお目当ての甘味屋さん「甘いっ子」へ。


・・・写真撮り忘れました・・・。

相方は「クリーム白玉ぜんざい」、
私は「クリームあんみつ」で、甘味を堪能。超絶・美味♡

ケーキとかも美味しいけど、
やっぱり日本人は和菓子ですよ。甘味ですよ!!

夕方でちょっと涼しかったから避けたかき氷も、見た目すごく魅力的だったので、
次回またチャレンジしたいと思います。


さて。
配布されていた「ハロー西荻」の案内冊子の
ある記事を発見し、驚愕。





怒髪天の
フリーライブ!!!



行きたい行きたい行きたい‼と騒ぐ私。
相方が、我が家からの道のりを調べてくれたところ、
徒歩20分で着く「高井戸第四小学校」での開催とのことで、
お天気良ければね、と期待を込めて、1日目は終了。



そんなわけで、2日目。
何と西荻に2日連続で来るとは夢にも思わず。



本当に徒歩20分くらいの近さだった高井戸第四小にて、
怒髪天のアコースティックライブinグラウンド、に参戦。



ライブTシャツ着ていたファンの方も多くいましたが、
やはり、怒髪天のライブは雰囲気が良い。お客さんのマナーが良い。

詳しいライブレポ、ここで見つけました。
集合写真もアップしてくれていたので、ちょっと拝借します。記念記念。



アコースティック編成ならではのアレンジも、
中々にオツです。良い感じでした。


インドア甚だしい我々は、ライブ後ヘロヘロになりながら、
友達が美味しいと教えてくれたアイスクリーム屋さん「ぼぼり」へ。

・・・また甘味・・・。




味はしっかりしているのですがしつこくなくて、
さっぱりとした手作りアイスクリーム。ジェラートに近いかな。
こちらもものすごく美味しかった🎶


そんなわけで、土日で隣駅を堪能しました。


しかしながら、駅前に気になるラーメン屋さんを見つけ、
怒髪天ライブのMCで、かなりレベルが高いと知ってしまったので、
また近々、参上する予定です。

私は荻窪在住で、荻窪を第2の故郷としてこよなく愛する人間ですが、
灯台下暗し、とはこのことですね。

近いエリアの開拓はなかなかに楽しく、
街歩きにも、ちょっと火が付きました。


・・・気を付けなくてはいけないのは、
街歩きに、美味しいお料理が伴ってしまうことですかね。

ソロモンの偽証 後篇・裁判【映画】

2015年05月22日 | 【映画】


@新宿ピカデリー



無事に後編見れたー。

比較的、評価が高かった前編ですが、
後編はちょっと低めで、ぶっちゃけ億劫になってしまっていましたが、
結末を知らないのも気持ち悪くて。

でも良かった。とりあえずスッキリ。
原作はこれから読みますが、違いを楽しんで読めそうな反面、
結末をある程度知っているので、
今度はそっちも億劫になりそうです。

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被告人大出俊次(清水尋也)の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、
神原和彦(板垣瑞生)は大出の出廷に全力を尽くす。
同様に藤野涼子(藤野涼子)も浅井松子(富田望生)の死後、
沈黙を続ける三宅樹理(石井杏奈)に
証人として校内裁判に出廷するよう呼び掛ける。
涼子は柏木卓也(望月歩)が亡くなった晩、
卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り……。
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・・・柏木君のこじらせっぷりがツライ。
というのはさておき。

とりあえず、ひたすら長いです。上映時間。

私は、結構集中して観れた方だと思うけれど、
どうしても途中で飽きちゃう人は出てくると思います。

私の勝手な想像ですが、
上映時間の長さが評価を低くしているのも、少なからずあるんじゃないかしら。
長さを感じさせない、という点で高く評価される作品もありますからね。
やはり小説が原作ですから(実際どのくらい脚色されているか分かりませんが)
端折らずに映像化しようとすると、単調になってしまうのはやむなしでしょうか。

でも、見せ場、というより、物語のテンポ自体に、
もっと起伏が必要だったかなあ、とは思います。
無言で出すべき空気感、てのもあるでしょうが、
全編通してそれだと、やっぱりちょっと疲れちゃうよね。


まあ、私はとりあえず真実が知りたかったので、
話の筋については、あまり突っ込みどころはないです。
行動や発言の是非については、思春期特有の部分もあるだろうし、
大人がやり過ごそうとした事件について立ち上がった子供たちの話ですから。

私には涼子ほどの熱意や行動力はないけれど、
自分が中学生で、同級生があれほどのことをやっていたのなら、
参加していただろうなあ、と思える程度には興味深かったです。


それと前述してますが、勝手な感想を1つだけ付け加えるとすれば、
柏木君みたいな同級生がいたとしたら、
私は、全力で関わらないようにしていただろうなあ。。
30過ぎた私がこんな風に思うくらい、個性の描写はわかりやすかったです。


俳優陣については前編でも書きましたが、高い評価は変わらず。
主要の中学生も、大人メンツも、素晴らしかったです。
願わくば、主役の藤野涼子ちゃんの周りが、この作品を引き摺らないで欲しい。
良い女優さんになると思うので、名前変えてあげた方がいいんじゃないかと思います。



いくつか気になる点はありましたが、
邦画としては、丁寧に作られた作品だと思います。
上映時間が長い作品に抵抗がない方には、オススメです。

22ジャンプストリート【映画】

2015年05月18日 | 【映画】


@シネマカリテ

前作に引き続き、
シネマカリテの特別上映企画『オトカリテ』にて鑑賞。

何で、どの配給会社も買い付けないのかなあ。
日本映画界、見る目なし。
まあ、普通に買い付けて公開してしまったら、
最近の邦画は、軒並み負けてしまうことが明白だからでしょうかね。
だとしても、こういう良作、スルーするのは悲しい。

DVDレンタル開始後すぐに相方が借りてくれて、
でも中々見れず悶々としていたのですが、
やはり、映画館でも観たいよね!と満を持しての鑑賞。

絶対に、DVDでも観なおします。今度は吹き替えで。

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青年犯罪特別捜査課「21ジャンプストリート」署に配属された新人警官の二人、
頭は良いが運動音痴のシュミット(ジョナ・ヒル)と、
体育会系筋肉バカのイケメン・ジェンコ(チャニング・テイタム)。
高校に極秘の麻薬潜入捜査を敢行し見事麻薬売買組織を壊滅させた前作から、
今度はその向かいにある「22ジャンプストリート」署に配属され、
またもや合成麻薬が蔓延する大学への潜入捜査を命じられた二人。
しかし捜査そっちのけで、それぞれキャンパスライフをエンジョイしまくり、
シュミットは女子大生と恋に落ち、
ジェンコはアメフト部の人気者と意気投合、自らも花形プレイヤーに。
もちろん捜査は行き詰っていき、コンビ解消のピンチに陥っていく・・・。
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"バカ×バカ=最高!"という感じ。もう、ほんと、大好き。


設定とか台詞とか、前作をしつこいくらいに引き摺っているので、
基本的には鑑賞済みの人向けで、最初はうーん・・・と思ったのですが、
擦られれば擦られる程に、前作の要素がジワジワ効いてくるし、
そこに前作にも増した悪ノリが加わって面白さ倍増するし、
前作「21」でウケたことを最大限に利用している印象です。

一番良い例が、アイス・キューブでしょうね。

「21」では程々の存在感で笑わせてくれた彼が、
「22」でキャラの濃さが増し、且つ、本筋にもがっつり参加させることによって、
本作の爆笑度にものすごく貢献してます。
途中から、彼が画面に登場した瞬間に、劇場ドカン!!!でしたから。
あの表情がねー、たまらないんですよ。顔芸ですよ、これ。あ、いい意味でね。


ジョナ・ヒルと、チャニング・テイタムも然り。

前作で作り上げた各々の個性を最大限に活かしての悪ノリ。
ジョナ・ヒルは恋愛経験を経て、ヘタレなりにちょっと自信つけちゃったイタさが良かったし、
チャニング・テイタムは、更に筋肉増量・知力低下のバカ度がUPしています。
最早、悪口みたいな書き方をしていますが、これがまた最高なのですよ。

チャニング・テイタムなんか「フォックス・キャッチャー」上映したばかりなのに、
なんという風評被害。でも自分もノリノリでやってるから仕方ないよね。



さっきから繰り返す通り、全編通して最高なのですが、
至るところ、レビューで目にするのが、やはり警察署でのシーンですね。
22ジャンプストリート署に途中報告に来た2人。
弾丸チョッキを来たジョナ・ヒルと、鬼の形相のアイス・キューブ。
そして空気を読まないチャニング・テイタムのシーンは、
大袈裟でなく、私は死ぬほど笑いました。それこそ劇場丸ごとドカンでした。


内輪向けと言ってしまえばそれまでなのですが、
前作観ないで本作観てる人の方が少ないでしょうから、そこはご愛嬌。
しかしながら、しっかりと観客を巻き込んで悪ノリをしてるので、
笑いの需要と供給がしっかりと噛み合っている感じです。

コメディ映画において、送り手と受け手の温度差があるのは悲惨なものです。

でも本作は、製作側が『さあ、笑え!!!』と投げてきたボールを
観客がホームランで返せるシーンが、非常に多かった印象です。


ベタで王道でお約束、でも抱腹絶倒、
愛あり、友情あり、アクションあり、正義あり、と
最近の日本映画では観ない類の、全部揃ったコメディ映画です。

なぜ、こういった映画が日本で公開されないのだろう、という落胆はさておき、
喜ばしいことに、DVDにはなってます。
未見の方は、「21」「22」をセットで借りることをオススメします。

セッション【映画】

2015年05月15日 | 【映画】



@TOHOシネマズ新宿

先月オープンのTOHOシネマズ新宿に初参上。
歌舞伎町の入り口から、道路の向こうに見えるゴジラは圧巻でしたが、
それよりも、ビルの高さで空が見えないことの方が驚いたなー。

まっすぐ進んだ先に、TOHOシネマズ行きのエスカレーターがあるのですが、
帰る時、シネコンのエスカレーターを降りた先が歌舞伎町、という景色に
ものすごい違和感を覚えました。

便利かと言われたらそうでもないので、
ここでしか上映しない作品でしか利用しないかもしれないなあ。

新宿はシネコン激戦区ですからね。

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名門音楽学校へと入学し、
世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。
そんな彼を待ち受けていたのは、
鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。
ひたすら罵声を浴びせ、
完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、
その指導に必死に食らい付いていくニーマン。
だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。
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公開してからずーーっと、連日満席が続いており、
レビュー等の評価もとても高いです。
がゆえに、期待値が上がり過ぎたことは認めます。

でも、相応の評価に値する作品だとは思います。


ピカピカの1年生。
夢を持って入学した最高峰の音楽学校で、鬼教授に才能を見込まれ・・・
までは、普通のスポ根(スポーツじゃないけどね。)映画ですが。

普通に見たら才能を見込まれてしごきを受けているわけで、
分かりやすく、アメとムチが、交互にあるように見えますが、
ムチの方が狂気染みていて、物語が進むにつれて空気を不穏にしています。

J・K・シモンズの演技によるところが大きいのですが、
厳しい扱きシーンの勢いが凄く、
逆にアメとして褒めるシーンの笑顔が怖い。
こういう類の恐怖心の煽られ方は、「フォックスキャッチャー」と似てます。


しかしながら。

クライマックスシーンで、やはり音楽映画の土俵に立つというか。
細かい人間同士のいざこざでさえ凌駕するほどの
圧倒的な音楽の「力」が、本作では描かれていると思います。

なるほど、このクライマックスシーンだけでも、高評価が頷けます。

プライドとか恨みとか、そういうの捨てちまえ、とばかりに、
ただひたすらドラムをたたくマイルズの姿には息を呑みます。
私には技術的な評価は出来ませんが、パワーのある叩き方で、
若者らしい熱量の高さと、荒削りの未完成加減とのバランスが良かったと思います。


各演技についてですが、
アカデミー賞受賞しているシモンズについては言わずもがな、
その迫力と、表情と、空気感がすさまじい。
彼の表情がそのまま映画の雰囲気に繋がるくらいの存在感です。
陰に隠れがちですが、主人公のマイルズ・テラー君もとても良いですよ。
若者ゆえの危うい感じとか、反抗心とか、上手いなあと思いました。



ストーリーがとてもシンプル故に、あまり凝った印象はないですが、
ストレートに物語に入り込めるからこその高評価かなと思います。
『上映後、席立てずにいた・・・。』みたいなレビューをいくつか見ましたが、
個人的にはそこまででは無かったかなあ。たぶん期待値が高過ぎたんでしょうね。

とはいえ、
大画面・大音量で見る価値のある作品だと思いますので、
TOHOシネマズ新宿での鑑賞はオススメです。

Mommy/マミー【映画】

2015年05月11日 | 【映画】


@新宿武蔵野館


私の2015年最大の期待作、早速観てきました。

全然意識してなかったんだけど、
昨今の映画好きは、こぞってドランの名を挙げる風潮にあるの??
流行りに乗ったミーハーみたいですが、それでも好きなんですよ、この監督。

本作は、巨匠・ゴダールと並んでカンヌ映画祭で審査員賞を受賞したことで、
一気に知名度も上がった作品です。

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ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、
15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。
彼女は最近矯正施設から退所したばかりの
注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子の扱いに手を焼いていた。
やがて母子は隣の家に住む、
今は休職中の高校教師カイラ(スザンヌ・クレマン)と親しくなっていき……。
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『マイ・マザー』未鑑賞なので、
ドラン氏の母親観がどんなものなのか、という判断はできません。
早めに見ないといかんとは思うのですが。

『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』で受けた、
鑑賞後に、脳を直撃されるような感覚は、本作では少し薄れました。

5作目にして、
良く言えば、大衆向けにシフトしてきたというか、
悪く言えば、こなれてきたというか、
そういう意味では、衝撃度は物足りなかったです。


とはいえ、やはりドラン。
全体的に観やすい雰囲気を作り上げた分、
細かいディティールには手を抜かないところが良い。


その1つが、画面のアスペクト比。
本作についてはいろんなところで記述を目にしますが、
劇場映画としては珍しく、冒頭から「1:1」で展開されます。
最初は狭いな、と感じるのですが、
物語の展開に伴い、この比率を効果的に変化させてきます。

もっとも分かりやすいのは、息子スティーブの手の動きに合わせて、
アスペクト比が広がる場面ですね。
私は洋楽に明るくないので、誰の曲かも分からず"良いなあ"と感じた、
Oasisの「WONDERWALL」。どメジャーらしいですね。恥。
このシーンって、観ていると分かるんだけど、
母と、息子と、隣人(友人)と、3人が劇中で一番良い表情で、
希望に満ち溢れた、とても美しいシーンなのです。
感情的にも、状況的にも、もっとも"幸せ"に見える瞬間を
アスペクト比の変化で表現しています。

しかしながらその後、或る出来事が起こるタイミングでアスペクト比は「1:1」に戻り、
つかの間の幸せが、少しずつ乱れていくわけなのですが。

"上げて""落とす"、という物語の凹凸が、
観客の「視界」で表現するのは面白いと思います。
MVとかPVとかでは、使ってそうな手法な気がするので、
新しいかと言われたら分からないですが。


それと『ロランス』の時にも思ったんですが、
登場人物の存在感を表現するにあたっての、空間の切り取り方が好き。
四角い箱のような部屋の中に、佇む登場人物の孤独感とか、
表情をアップで映すよりも、映像的に美しく、且つ、哀しいんですよね。

後はまあ、基本的なメタ表現もきっちりと使ってます。
例えば、最後のドライブシーンでの、空の色とか、雨とか。
途中に妄想シーンを挟むから、尚更切なくなるわけですよ。

さらに付け加えるのであれば、
物語の設定として、冒頭で説明されるフィクションの中の法律。
そう使ってくるのかー。なるほどなー、と思いました。
1回目の入院とは違うよ、ということを伝える2段階目として、絶望感がハンパない。


私は小難しいことは分からない人間なので、
映画芸術としての撮影手法とか、技術とか、メタ表現とか、
そういうの余り気にしないので、細かく分析はできないので、
本編上映前に流れた解説ムービーは、ちょっとだけ役に立ちました。
そうそう!思ってたんだよー!てのを、しっかり解説してくれてたので。
逆に意識し過ぎちゃった、という反面もあるんだけれど。



長くなっちゃうけど、もう少し書きます。

役者陣は、最強の布陣。
なんというか、これ以上ないってくらいの存在感です。
ハリウッドとかで著名な役者さんでは無いけれど、
少ない言葉で、表情で、何なら目の動きのひとつだけで、
自らの感情を100%観客にダイレクトに伝えてくるんです。
特にメイン3人。三者三様の魅力的さと危うさの表現が本当に見事でした。
演技だけでも見る価値があると思います。


最後に。

本作は、端的に言うと「愛」の物語だと思いますが、
親子ものかと言われると、単純にそうとも言えないとは思います。
ドランの母親観が垣間見える映画だと思って観たのだけれど、
人間が岐路に立たされてどうにもならない絶望感と、
運命にさえ抗う強さと、両方を見せた上での、
ハッピーエンドにもバッドエンドにもとれるラストからは、
人間の強さに関する物語なのだと理解しました。


私個人としては、絶望の瞬間直前に繰り広げられた未来予想図は、
ダイの"母親としての幸せな不幸"の図に見えてしまったのだけれど、
その未来が実現できる可能性はゼロじゃないからこそ、
「私達は自分で選択した」と言い切れるダイの強さは、
別の道を選んだカイラにとっても、
自分で道を選べなかったスティーブにとっても、
ダイ自身にとっても、微かな希望だと思うし、思いたいので、
ラストシーンで駆け出したスティーブの背中も含めて、
ハッピーエンドだと思いたいです。あくまでも、私個人的には。



正直、ここまでハマった外国人監督は余りいないので、
毎度書き過ぎてしまい、読み返すのも鬱なのですが、
それでも鑑賞後の満足度は高いです。

が、こんだけ書いといて何ですが、述した"こなれた"感により、
衝撃度は以前の作品と比較すると低いので、ランキング的にはどうかなあ。
どちらかというと、近日公開予定のドラン主演作『エレファント・ソング』の方が
私的には好みなんじゃないかと思って、そっちに期待をシフトさせております。


万人にお勧めしたいかと言われると微妙ですが、
観て損した・・・ということは無い映画だと思います。