鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2008-05-22 |
有栖川有栖氏のエッセイ集『鏡の向こうに落ちてみよう』で、氏のミステリーとの出会いのエピソードがあった。
氏がジュブナイル版の『エジプト十字架の謎』を読んだのは12歳のときだったとか。
私も読んだなぁ、私も小6だったような……と思って、同じ本かしら、とも思った。
私の記憶では、私の読んだジュブナイル版ミステリーは、クイーンの『エジプト十字架の謎』とクリスティの『ABC殺人事件』が抱き合わせになっていたような気がするのだが……。
ほんとの本当に初めては、保育園の時に買わされた(笑)子供向きの英語の本に載っていたポーの『黄金虫』だけれど、(怖かったが面白かった。いまだに暗号の出てくるミステリには弱い)やっぱりミステリーと意識して読んだのはその本だったかなぁ、と思う。
けれど、子供のころから乱読だった私は、そのままひとりで読んでいれば、ミステリファンになったかどうかはわからない。(有栖川氏はクイーンに打ちのめされ、「自分が生きているのは、こんなものが存在する世界だったのか」と感激したそうだが、当然ながら私には氏ほどの感性がなかった。それに同じジュブナイル版のアイリッシュの『黒いカーテン』の方が印象強かった。サスペンスの方が好きだったのかも)
だが、中学で、私にとっては重要な出会いがあったのだった。(つづく)