あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

犯人は戦後という時代 『ゼロの焦点』

2009-12-03 23:00:11 | 映画

ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版 ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版
価格:¥ 500(税込)
発売日:2009-10-17
09秋の映画について少し。

まずは先月半ば、母と観に行ったこの映画を。

乱読な私はミステリーはジャンルを問いませんが、社会派・および松本清張はとくに好きで、なのでかなり楽しみにして観に行きました。

そして、結論から言えば私としては満足。ザ・松本清張、という感じの冬の日本海の雰囲気もハマるし、伏線の活かし方もいいと思いました。

キャスティングもあって、犯人はたぶんすぐに予測がつくと思いますが、それでも十分楽しめるし、犯人を突き動かした恐怖についても考えさせられる。

現代だったら果たしてあれほどの連続殺人になったかな、という部分もあり、戦争とその後の過酷な時代こそが殺人者だという気持ちにもなり、新妻の悲しみにも同情するけれど、犯人も完全には憎めない気がしました。

私の松本清張映画のベストはやはり『砂の器』なのですけれど、この作品もかなりおススメです。

ちなみに、母とは観終わった後、食事をしながら“女優さん綺麗だったね~”“西島くんは女を不幸にする男を演じさせたら天下一品だね~”などと勝手なことを言っていました

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブルーなパスタ。 | トップ | 笑いと悲しみは、コインの表... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事