あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

猫とのお別れの本。 その2

2010-05-31 23:02:43 | アニメ・コミック・ゲーム

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1) グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2008-06-25

『長い長いさんぽ』は、今現在ちょっと読めない、と前回の記事で書きました。

でもこの本はむしろ、猫を送ってから何度も読み返しているのです。

ちょうど今の気持ちに、寄り添ってくれるトーンというか。

この本が別れの本、というよりは新しい出会いの本であるせいもあるかもしれません。

タイトルにあるグーグーというのは、著者大島弓子氏の2番目の猫です。

そうして、このエッセイ漫画の大半はその猫とビーという3番目の猫について描かれていますが、巻頭の2編は、最初の猫サバとの別れについてのエピソードなのです。

私がこの本を最初に読んだときは、(刊行されたばかりの、10年近く前。でも立ち読みでした!スミマセン。今は持っています)一番心にひっかかったエピソードは巻末の3編、大島氏が入院・手術した顛末でした。

なにしろ自分も独り身なので、自分が病気になった時のこと、そして、ひとり暮らしになっていた場合、ペットの世話を誰に頼めるのか、ということが気になって。

でも今回、やっぱり共感したのは、猫がいない日々の心持。

引っ越しをしようと考えていて、あ、ここにサバのトイレを置こう、と思いかけて、サバのこともう考えなくていいんだ、と思った時。

“そういう時 身のおきどころなく さみしかった”というひと言に共感!

でもあくまで淡々と描かれていて、絵も文も静かな表現なのに救われます。

以前何かで読んだか聞いたかしたのですが、落ち込んでいるときは無理に明るい音楽を聴いたりせずに、悲しいメロディに浸った方がいいそう。

でもかといって、シャンソンの『暗い日曜日』とか、チャイコフスキーの『悲愴』とか、聴いた人の何人かが自殺した曲とかありますから、暗すぎるのも良くないようです。

今の私にはこの本のほのぼの感と素朴さが、ちょうどいいリハビリみたいです。

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