自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

大腸癌の兆候/下腹部膨満感/見落とした原因

2022-10-14 | 大腸癌闘病記

大腸癌は私にとってもっとも罹患が考えられない病気だった。ここ10数年、腹痛はもとより下痢、嘔吐、便秘と縁がなかった。105歳間近まで長生きした母も胃腸が強かった。私は腸に関しては自信過剰に陥っていた。
さらに舌癌と冠動脈の手術アフターケアとして24年と17年の長期にわたって行われた定期健診で、私の体は、脳、血管、食道、胃、心臓、肺臓、肝臓、腎臓、膵臓、胆道、十二指腸(小腸の主部)、前立腺(これだけは医師に特別に頼んで血液検査項目にPSAを入れてもらった)まで、データと映像による管理がなされていた。お陰で今日まで健康を維持できた。
これらは上腹部検査である。大腸は対象外である。
2,3年前から下腹部膨満感と倦怠感があった。猫の額ほどの庭で午前中1,2時間しゃがんで土いじりをするとお腹の圧迫で体がだるくなって動く意欲も昼食を食べる意欲も落ちた。
定期健診の内科医に相談したが消化剤を処方薬されただけだった。循環器の内科医には心不全のせいではないかと懸念を告げたが検査の結果心血に異常はないと言われた。
私は前立腺手術と関係があるかもと考えて泌尿器科のDr.にも検査してもらったが関連を否定された。
そのころ大腸で腺腫癌が進行していたと考えられるが、私もだが、どのDr.も腸閉塞、大腸癌の疑いに想像が及ばなかった。百慮の一失、残念でたまらない。
総合診療医(ドクターG)のクリニックの必要性を強く感じる。総合病院には総合内科があるが、しかるべき専門医への患者振り分けが主で、みずから病名を突き止める役割は担っていないように感じる。
今年になってなぜかお腹の膨満感が消えた。そして、既述のとおり、コロナ自粛で最もストレスが溜まっていた4月末ごろから、朝食を食べ始めると2,3秒間へその周りを中心に痛みを感じるようなった。5月の中頃、北摂総合病院で受診すると、画像検査で大腸が荒れているようだから[もっと強く言ってもらっていたら、と残念に思う]と、内視鏡検査を強く勧められた。
1か月後の内視鏡検査の結果は、腸閉塞を伴う上行結腸癌だった。至急大腸の上行結腸を切除しないと、その間に腸閉塞で緊急入院となると、W治療になり、治療の困難が増す、と警告された。
手術の結果は既述のとおりで、膨満感が始まったころより身軽で元気になった。

検索してもほとんどヒットしないが、大腸癌の症状に下腹部膨満感→倦怠感(私の場合は最初それしかなかった)があることを知ってもらいたい。
下腹部に膨満感を感じたら、ほかに症状がなくても、腸閉塞か大腸癌を疑おう!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿