自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

「移動・植民・移民・移住」が人類史を刻む

2023-04-29 | 移動・植民・移民・移住

プーチンが発動したウクライナ侵略戦争を俟つまでもなく、戦争が人類の歴史に転機をもたらしてきた。それぞれの戦争の原因を探るとき必ず顔を出すのが表題の四つのキーワードのいずれかである。
私の高校教科書程度の知識でも、ゲルマン人の大移動、ギリシャ・ローマ人の東方植民、ポルトガル・スペイン・イギリス人の新大陸植民、日本人の朝鮮・満州植民と南北アメリカ大陸移民を容易に例示できる。
そして植民、移民が移住先で先住民を圧迫しその生活圏を脅かす。日本の場合で言うと「居留民」が日韓併合、中国侵略の火種になった歴史を挙げることができる。ウクライナの場合は火種の淵源は、ロシア系のルーツにまでさかのぼらねばならない。
わたしはブラジル移民の子である。体系的に大小の歴史を論じることはやりたくてもできないが、四つのキーワードの間を飛び交いながら、毎回読み切りのストーリ、ヒストリーを、ときには体験をまじえて綴ることができる。前置き終わり


裁判所は証人尋問とインクの鑑定を!

2023-04-07 | 狭山事件

これは、春分の日に大阪西成区民センターで開催された石川さん再審を求める市民の集いin関西のスローガンである。
前日の袴田さん再審決定を受けて500人収容の会場が盛況だった。府内のコロナ感染者が数百人にまで落ち着いて来たので私も参加した。石川さん再審運動の最近の情勢を感じ取ることができた。

スローガンにみられるとおり、運動の目標がすっきりと整理された。さらに、露新の話芸、指宿弁護士の報告、石川夫妻-袴田秀子さんのビデオアピール、それから青木恵子-西山美香-金聖雄-ノジマミカさんによる冤罪トークセッションで、狭き門となっている再審法を改正して、証拠開示のルールを設ける必要性がくりかえし強調された。
ちょっと不満が残った。無辜の市民の冤罪は真犯人の免罪であることに誰も触れなかったことである。運動にとって一般市民に支援の輪を広げることが肝要であるのだから、一般市民がいちばん乗りやすいスローガンも掲げるべきだ。
このスローガンは、警察、検察と裁判所のもっとも痛いところをついて、その本分と責務に目覚めさせるうえでも有効であると考える。
最後に和太鼓の演奏があった。ドド~ン、まさか肺腑に響くとは知らなかった。たちまち頭が空っぽになった。同時に無心になり感情を失った。すると涙腺が開いたのか涙が流れ出した。はじめての体験だった。
50年ぶりにデモに加わった。交通整理の警官に急かされて
何とかしんがりについて行けた。夜、風呂に入っているとき両太ももの筋肉がつった。


生ゴミで野菜作り/実験結果の報告

2023-04-03 | エコロジーLife

  ジョウビタキ  オス 山田池で孫娘が撮影

春分の日の翌日、ウチの「菜園」に可愛いお客さんが訪れた。ガラス戸越しに観られているとも知らずぴょんぴょん跳ねて餌をあさっていた。ネットで調べてジョウビタキのオスとわかった。ほかにスズメ、キジバトがよく来る。鳥が来るほどにわが「エコ菜園」の実験は成功した、と自負している。
まず季節の野菜が、種蒔きしたものはすべて収穫できた。ターサイ、サニーレタス、ブロッコリー、カリフラワー、ネギ、ミズナ、セリ、イタリンパセリー、クレソン。さらに夏野菜のタマネギ、ソラマメが順調に育っている。

浅いプランター、浅鉢は避けたほうがよい。深いプランターと10号以上の鉢が望ましい。クレソン、パセリのように小振りの野菜なら8,9号鉢でOK.
深い容器70個ばかりの内2個で、糠を入れ過ぎたため固い糠の層ができて通気、排水が阻害され、生ごみがヘドロ化して腐敗臭を放った。それでも、ターサイは根が浅いため収穫には影響なしだった。ほかの容器では生ごみは発酵して土に還っていた。

夏野菜の植え付けに向けて容器をひっくり返して、土壌を乾燥消毒した。これからまた、牛糞、鶏糞、苦土石灰と自家製木灰を加えて、前作と同じ手順を踏むことになる。
連作障害は考慮しない。トマトの後に今年もトマトを植える。生ごみを土に還し肥料を追加しているから必要成分はもれなく循環しているはずだ。これに前世紀のように糞尿も利用できたならパーフェクトなんだが・・・。
鎖国下の江戸百万都市は糞尿肥料「下肥」のお陰で持続できた。今の日本では、都市の下水汚泥、焼却灰は、重金属を分離する技術とインフラが開発できていないため肥料に利用できない。
食糧自給率実質10%!  都市化した日本は経済封鎖に耐えられない。肥料だけでなく飼料、燃料の欠乏が食糧生産のネックになる。