自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

大腸癌手術へ/今後のブログ予告

2022-07-27 | 大腸癌闘病記

PET-CTの結果は「大腸癌である。遠隔転移は観られない」というものだった。北摂総合病院消化器外科で8月1日入院、3日手術が正式に決まった。
上行結腸を小腸と横行結腸から切り離して除去し、小腸と横行結腸を吻合すると主治医から説明を受けた。リンパ節郭清も避けられない。手術時間4時間、入院期間10日の予定。
無事生還したらまたブログを再開したい。

来年は狭山事件から60年、やがて成田闘争も60年を迎える。事件の最終推理、反対同盟員間和解のすすめについてぜひ書きたい。
最後にして最大のテーマは、ブラジルの緑の大地が移住者によってどのように変貌し何をもたらしたか、である。
父母も開拓で関わったジャングルは、半世紀でコンクリート・ジャングルに変貌し、先住民は生活圏を犯されさらに奥地へ逃避した。掘っ立て小屋で生まれたわたしは、文明の破壊力を目の当たりに見ている。最後の目撃者として体験記を綴りたい。


大腸癌だった!

2022-07-20 | 大腸癌闘病記

医療の科学と技術の進歩は著しい。私の素人推理は1枚の映像で一蹴された。

7月14日、妻子同伴で北摂病院に結果を聞きに行った。内視鏡がそれより奥にはいらないほどに腫瘍(生検で癌と診断確定)が上行結腸の終点近くを塞ぎかけていた。 

   ステージⅢ?
腸閉塞間際の危険な状態であるから異変を感じたら即救急に来るようにいわれた。迷う暇もなく次の一歩を先生に決めてもらうほかなかった。運よく PETーCT検査の予約が国立循環器センターでとれた。しかも翌日
にである。
15日往復を含めて5時間かけて全身の輪切り写真を撮った。これで癌の深さと広がり、転移が分かるそうだ。
20日には北摂病院で手術のための予備検査(下肢静脈と心臓のエコー)を受けた。
阪大病院で永らく受けていた定期検診を北摂病院に移行する作業も両病院間でスムーズに進行中である。
明日21日、上記検査の結果と治療方針が示される。吉と出るか凶と出るか、いずれにしても、入院、手術は避けられない。


潰瘍性大腸炎? 大腸癌? それともアスピリン起因大腸潰瘍

2022-07-06 | 大腸炎闘病記

2月と4月に受けた定期健診では内蔵に関する数値は、鉄分不足以外はすべて基準値内であった。変形性膝関節症以外は気にする病はなかった。
コロナ自粛で最もストレスが溜まっていた4月末ごろから朝食時に2,3秒間へその周りを中心にお腹が痛み始めた。5月の中頃、近くの病院で受診すると、画像検査で大腸が荒れているようだから、と内視鏡検査を強く勧められた。いったん月末に検査することを承諾したが、一日考えて翌日キャンセルした。
その理由はこうである・・・。
自分は、免疫細胞の7割が常在するという腸内環境に絶対の自信をもっている。ノロウイルスが猛威を振るったときでさえ、同居家族全員が年末年始を寝たきりでポカリスエットとオーエスワンだけで過ごした(母は入院した)時も、私はダウンしたが嘔吐までいかなかった。
その後も下痢をしたことがない。「じいじのおならはどうして臭くないの」と幼い孫に言われたことがある。私は内視鏡検査のための下剤で、腸内の免疫花園を善玉菌もろとも根こそぎ洗い流すことを想像して、内視鏡検査を断ったのである。
だが処方されたビオフェルミンを服用しても腹痛の頻度と秒間は増すばかりで、昼食時も痛むようになったので再度受診した。血液検査では炎症反応はみられなかった。翌7月1日に造影剤CTを撮り2日に内視鏡を入れた。
途中、内視鏡が進みにくくなり、補助員が両手で強く腹部を抑えることが2度あった。その意味はあとで解かった。
主治医は無口で経過をとばして次の予定だけ告げるような人だった。次の外来日に妻を同伴できるかと聞くのでハイと答えると、子供は、と訊かれた。これで何か悪い状況証拠が出たのだと確信して問うた。
[悪い所を切除しましたか? ]
いいえ、検体を2mmとりました。
次にお腹に空気を入れてCTを撮ったことでその日の検査は終わった。その時の問答・・・。
[夕食は食べていいですか? 何を食べたらいいですか?]
消化の良いものを。食物繊維はダメ。大腸が詰まりかかっているから。
[悪いんですね]
悪いです。検査結果をしっかり検討したうえで14日に外来で[妻子にも]説明します。
主治医はそれ以上のことは言わなかったが、わたしは内視鏡検査が終わりに近づくころ頭を少しもたげて壁のモニターで20mmぐらいの潰瘍を見ている。その表面は大半が白い粘膜に覆われていた。一画面しか見ていないので、もっと他に潰瘍があったかどうかはわからない。

以上の情報をもとに、ネットで病名を推理した。
ポリープと腫瘍がないとしたら、また出血もないので、癌ではないだろう。また癌の症状で思い当たるものが他にないこともこの見立てを支持しそうだ。
あえて挙げるならば、食事時の軽い腹痛とその後の倦怠感はあった。同時に食が細くなった。体重減少はない。発熱もない。
容易に考え付くのは潰瘍性大腸炎である。多発していたらクローン病である。ともに原因不明で特効薬のない指定難病である。
潰瘍性大腸炎であっても重度の要件は満たしていない。腸管狭窄はあるが下痢、出血、体重減少、発熱がない。
さらに検索を続けると、原因に心当たりのある大腸潰瘍がまれな例としてUPされていた。大腸全摘、死亡の実例があった。アスピリン起因大腸潰瘍である。
アスピリンはわたしが冠大動脈手術以来17年間服用している血液サラサラ薬である。私の大腸潰瘍がその副作用に起因すると考えても上掲症状と矛盾しない。

5月17日付けでBAYER社がバイアスピリンの「使用上の注意」改訂を発表した。
● 「11.1 重大な副作用」の項(自主改訂) 
国内において本剤との因果関係が否定できない狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍の症例が集積していることから、「11.1.7 消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍」の本文中に本件に
関する内容を追記し注意喚起を図ることにしました。
「消化管出血、腸管穿孔、狭窄・閉塞を伴う小腸・大腸潰瘍があらわれることがある。」

わたしの病が狭窄を伴う大腸潰瘍であると推定できると思う。
とりあえずバイアスピリンをやめて消化の良いものをとって主治医の確定診断を待とう。

7月6日、阪大の心血内科で循環器の定期検査を受けた折、理由を述べて14日までバイアスピリンを止めたいと担当医に意思表示をした。専門医の確定診断が出てない状況で治療法をいじくるのが一番悪い、と一蹴された。そして20日に診断結果に基づいて治療法(薬剤の選択)を決めることにしてくれた。