抱腹絶倒!NY育児日記

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NYに住むことの意義

2009-01-19 06:43:04 | ぜ~んぶ見せます!
NYに来てから、ずーっと私が世話になっていて、
仲良しだった友人夫婦が日本に帰ってしまうことになった。

彼らが日本に帰ってしまうことになり、
なぜNYにいる必要があるのか?と私自身も問いただす今日この頃。

もし、私の夫が日本人だったら・・・。

彼らと同じシチュエーションを想定してみる。

仕事でNYにいる必要がないのであれば、
家族がすべて日本にいるのだから、NYに住んでいる必要はない。
ま、私はそう思わないのだけど、それは友人である彼女が出した結論でもある。

しかし私が思うのは、
NY在住っていうのは、それだけで特殊なことなのではないか?
ってことだ。

きっと、私がたいした人間でなくても、現在ライターとして仕事があったりするのは、
NY在住っていう前提があるからなわけで。

私のブログや日記を読んで「面白いね~」なんて
読者が言ってくれるのは、
私がNYにいるからだと思うことが、ほとんどである。

もし私が日本にいて、同じようなことを書いていたとして、
果たして読者は集まるのだろうか?

前に批判的な読者から、ハーレム日記を書いていたころの私に対して掲示板に、

「あなたは普通のサラリーマンで、
特別人より抜き出てるわけでもなくって、
たいしたことやってないのに、おごるなよ!」みたいな

書き込みをされたこともある。

実際、私が特別なことをやってるとは思っていない。

だからこそ(その人が日本在住者だったと想定すれば)
NY在住っていうことがキーポイントなのだ。

私がNY在住でなければ、人からは今ほど注目されなかっただろう。

私だけでなく、それぞれのNY在住者に、それは通じることだと思う。

住んでしまうと、自分が特に特殊な存在だと驕っているわけではないので、
特殊だと思っていないのだけど、
日本にずーっと住んでいる人たちからすれば、それは特殊なことなのである。

家の母だって、「NYに観光旅行に行ってきたのよ」って得意気に
周囲に話している人たちに対して、

「NYに娘が住んでいる」っていうことって、言い辛いらしい。
特別に自慢してるわけじゃないのだけど、自慢に聞こえてしまいがちだからだ。

では実際、何がNYに住んでいて違うのか?



これはユニクロとか、日本には安くて縫製のよい服がたくさんあるので、日本が圧勝!
ブランドものも日本にいれば、ヨーロッパやアメリカから各種手に入る(高いけど)。

NYが世界ファッションの中心なんていってるけど、それは雑誌やメディアの
まやかし。
ファッションに携わる人はたしかにお洒落。

だけど、一般人は太めな人が多く、上下ジャージなんて人もたくさんいる。
言ってる私もそうだけど・・・。



日本でも高級スーパーへ行けば、様々な国の食材がある。
ただし日本で日常的に、それを食べるのか?って言うと、高いので
滅多に食卓にはのぼらない。

アメリカは、その点、どんな国の食材でも安いし、その辺のスーパーで手に入る。

ただし、ほとんど日本食しか料理できない私には、猫に小判。

では外食は?といえば、
永住の日本人がお金を出してレストランで食べるものといえば、
やはり主に日本食。

フレンチとか中華とかメキシカンとか、本場の人が作っているものを
いろいろ食べてきたけど、落ち着くのはやっぱり日本食なのだ。

「一風堂」とか「せたが屋」がNY支店を出してくれたおかげで、NYでも
美味しいラーメンが食べれるようになったことに感謝。

安くて美味いと言われている、コロンビア大学周辺のメキシカンより、
西麻布で食べたメキシカンのほうが美味かったことを私は知っている。
NYチャイナタウンより、横浜中華街の方が美味いことを私は知っている。

フレンチも同様。日本人の口にあうよう調理されているから、
日本で食べるほうが美味しいのだ。

結論として、日本食で育った人は、
食において、日本にいるほうが美味しいものを
満足に食べることができる。



これだけはNYの特殊なところかも。

それは、ご近所さんやコミュニティーにて、
世界の人々と交わることができるからである。

アメリカも田舎のほうだと、保守的な白人社会とか、
黒人ばかりのエリアとかもあって、まったくのアメリカなので国際的だと
感じないけど。

NYにいれば世界各国の人と特別な機会を持たなくても、日常的に
同じレベルで会話ができるのだ。

これこそ、私が高校生ぐらいから、住みたいと思ってきた社会。

玄関先へ出れば、
挨拶するのは、お隣の江川さんじゃなくて
マルコ(コロンビア出身)だったり、モリースだったりするのだ。

庶民のレベルで世界を知ることができる国際交流。

世界経済のマガジンとかを学生時代には、よく読んでいたけど、内容は
戦争だったり、事件だったり、
経済だったり、それは突出した話ばかり。庶民の声は反映されていない。

今はその国の人たちから、
生の声が聞ける。

国籍が違っていても、経済レベルによって、
生活レベルや価値観が似ているところがあったりするのも面白い。

教育に対する思い入れとかも、ラテン系ママやアジア系ママ、北欧のママに
もちろんアメリカンのママも共通点があったりするし。

日本にいてもお隣の中国、韓国人ママたちと接するチャンスは少ないが、
NYだとたくさんある。

ついでに言っておくと、生活レベルの違いも激しい。
高いレベルだと、私たちなんて相手にされないこともあれば、
低いレベルだと、あまりに酷くて、ついていけなかったりもする。

とはいえ、果たして、
そういう国際的な環境が子供たちにプラスに影響するのか?といえば、
それは私にもわからない。

ただ一つ、私が感じるのは、国際交流しているからこそ
日本の民族や文化が誇らしいって思えること。

日本人として生まれたことに感謝することなんて、日本に住んでいたら
なかったかもしれない。

日本人たちが仕事をがんばっているおかげで、
日本は今も繁栄していて(って今は経済状態悪いけど)、

NYにも日本の会社やレストランがあって、
会社の仕事についてNYで生きてこれたのだから。

あと、仕事以外でも
アメリカにいて痛感するのだが、日本ほど、食文化や芸術、音楽と
いろいろなモノを取り入れて成長させている民族はいない。

だったら、やはり結論、日本に帰ったほうが
いいってことになるのか・・・。

しかしNY在住日本人が、
日本の文化や民族を浸透させるための駒なのだと思えば、
どうだろう?

庶民レベルで、
ジョン万次郎のような日本と世界との架け橋の役割を果たす。

これがNY在住日本人であることの意義なのかなぁ~。

ま、日本に帰っていく友人に「そんな気さらさらないよ」
って言われちまうのはわかっているが・・・。

ママ友との交流でさえ、それは国際交流としての
役割を果たしているのだということを付け加えておこう。

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