抱腹絶倒!NY育児日記

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立川志の輔さんの落語、NY公演に大感激!

2006-06-05 05:46:44 | ぜ~んぶ見せます!

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立川志の輔さんの落語を見てきた。
いつもオムツを買いに行く、近所のターゲットの上のホワイトプレーンズ
パフォーミングアーツセンターでやるっていうし、行かずにおれなかった。

レイに子供たちは預けて、
日本から来てる同窓生の友人みっちゃんを強引につれてった。

行ってよかった。

「英語では、数を数えるのにワン、トゥー、スリー・・・、(中略)
日本語ってのは、数を数えるにしても、一匹二匹、三匹、しかも
いっぴき、にひき、さんびき、よんひきって変わっていくんですよ。

それが、なにを数えるかによっても変わる(たとえば、一つ二つとか)
英語では、IとYouしかないけど(中略)、日本語では、あなた、お前、貴様
てめぇ~・・・と、

あなたって相手のことを言っただけで、丁寧な言葉を使ってるから、
話してる相手が目上の人だってわかる」

などなど、日本語の機能やむずかしさを語ってくれたり、

「落語ってのは、言葉から、聞いてる人がイマジネーションをふくらませていくんです。
今の子供たちはコンピューターなどで
目の前に見せるものばかり、言葉から自分自身で想像をふくらませることが

できない」などなど、もはや説法みたいな、ありがたいお言葉ばかり。
うちの子供たちには、ぜったいに日本語のすばらしさを教えるために
落語を聞かせるぞ!と、心に決めたほどだ。

さすが志の輔さんの落語はすばらしかった。
落語の前の語りからして、面白くって笑いっぱなし。

「デトロイトの商工会議所に招かれて行ってきましたが、
今日はNYで公演。って、NYはついでってわけじゃー
ないんですよ」など、当たり前のことを言ってるんだけど、

間のとり方が、プロだから、笑ってしまう。

あと私が思ったのは、

落語って、話はじめと、最後のオチがつながってるから、
きちんと言葉のはしばしを記憶していってないと、オチがわからなくなるって
部分でも、ものすごく頭の運動になった。頭の体操やボケ防止には、最適だ。

とにかく今日は、ものすごい笑った。ひさびさにピュアーに笑えた気がする。

みっちゃんと、
「笑いってのは、健康にもいいし。入場料を払って、こんなに健康にしてもらったって
思うと、病気になって払う医療費よりもよっぽど安いものだね」

と二人で、しみじみ婆ちゃんみたいな語り口になった。
読者のみなさんも、日本で落語を聞きに行くチャンスがあったら、ぜひ!

おかげで日本語はすばらしいって、あらためて実感したし、
しかも日本の文化は、すばらしい。

志の輔さんによると、この一人で何人もの人を演じてしまう落語って笑いは、
日本独自のものだそうで。

「アメリカにはスタンドアップコメディー、一人で話すコメディアンはいても
必ず、お客さん相手に話してる。落語は、一人で何人もの人を演じるわけで(中略)、
一人で壁にむかって練習してたら、気のふれた人みたいですよ」

(客はここで大爆笑)

ってなことを、語っていらした。
たしかに、志の輔さんが落語をはじめると、一人で演じてるのに、
そこにいる人たちそれぞれの姿を自分なりにイメージできるのだった。

子供のころには、おばけ屋敷の絵を見ただけで、妖怪たちのイマジネーションが
ふくらんでいってたけど、そういうのって大人になってからは忘れていた。
落語を聞くことで、その私の脳の裏側で眠っていたイマジネーションをふくらます部分に、

針灸師から針を刺された感じだった。

どんどんイマジネーションがふくらんでいって、脳が動きだした。
あぁ~落語が聞けて、本当によかった。NYに住んでてよかった。きっと、日本にいたら
落語はテレビでだって、ラジオでだって、いつでも聞けるからって、

わざわざ行かなかったかも。
NY公演があるって知らせてくれた葉ちゃんに感謝っす。

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