長州に棲む日日

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長州弁「たえがたい」と「しあわせる」

2010年09月05日 | ★山口弁(長州言葉)
●「たえがたい」

標準語で「耐え難い」は、辛く我慢ができないことですよね。

山口弁の「たえがたい」は意味合いが違います。
正確な発音は「タェガタェ」。
…山口弁には母音が12個あるんですよ…。

で、たえがたいの意味は「恐縮だ」です。
「申し訳ない」とか「すまない」と訳してあるサイトもありますが、謝罪のニュアンスはないので、ちょっと違うと思う。
よくしてもらって、感謝している時に使います。

「配達までしてもろーたら、たえがたい」
 (配達までしてもらっては、恐縮だ)
「こねーにじょーに頂いちゃー、たえがたいでね」
 (こんなにたくさん頂いては、恐縮ですよ)

ものをくれるくれると言われて、開けてみたらちょっぴりだったりすると
「たえがたいほど、よけえくれちゃった」
(恐縮に思うほど、たくさんくださった)
という皮肉もw

頭に「お」をつけて、さらに丁寧に「おたえがたい」と使う場合もあります。

「恐縮です」というと堅苦しいし、「すまなく思います」「申し訳なく思います」よりも感謝の気持ちがよく出るのが、この「たえがたい」じゃないかと思うよ。



もうひとつ。
●「しあわせる」

「幸甚です」「たすかります」「幸せに思います」

「すぐ来てもらえたら、しあわせます」のように使う。

おかしいのは、これは山口では標準語扱いされていて、県庁などの公文書にも頻繁に
「○日までに回答頂けるとしあわせます」
「勝手ながらご了解いただけますと幸せます」
などと書いてあります。

でもいい言葉だよね。




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