長州に棲む日日

[PC推奨]直参と萩藩士の子孫で長州在、でも幕府海軍・箱館海軍松岡磐吉大好き。
★最初に【まず必読】をご覧下さい

ロンデベルゲ=丸山(笑)

2014年01月05日 | ★その他歴史がらみ
とあること(って司馬凌海関連ですがw)で、長崎スーパーガイド(←私が勝手に言ってる、丸山花月職員の)加藤さんに見せていただいた昭和33年の「長崎日日新聞」があるんですが、その中に本題とは別に面白い一節がありました。

「イキはミネルにハルレンしたが、コストニートでベターレン」という、幕末に歌われていたというおらんだ小唄です。
カタカナ部分は全部オランダ語。
「私はあなたに惚れたけど、お金がなくて困ってる」ということだそうです。


こういう外語遊びはその後、明治大正の学生の間でも盛んに行われて、その頃はドイツ語ですが、シャンなメッチェン(きれいなお嬢さん)とかゲルピン(ゲルト=お金が貧)とかドッペる(だぶる=落第する)とかいろいろあります。
うちの親なんか未だに「バックシャン」(後ろ姿美人)とか使うしw

で、こういうネタが大好きなので食いついたら、加藤さんが「幕末よりずっと前にもこういうことが書かれてる日記がある」と教えてくださいました。


大槻玄沢(磐水)の長崎遊学日記「瓊浦紀行」だそうですが、たとえば

「ロンデベルゲ ニコシヤナホイスニテ…」

ロンデ=丸い ベルゲ=山
ニコシアナ=タバコの植物名 ホイス=家
で「丸山の煙草屋(遊郭の名)」ってこと。

笑えるw 
この調子で遊女の名前や使ったお金などが記録されています。
大槻の長崎遊学は天明年間(1780年代)の話で、いわゆる「幕末」よりはずっとずっと前です。
その時代でさえ、こういう言葉遊びがあり、そして幕末にはさっき書いたような小唄があった・・・ということは、幕末に遊学した連中も、きっとこれ、やってたと思うんですよねー。
「今日はベルゲ行くぞー」とか。

こういうちょこっとしたことで、なんだか彼らがほんとに若くてちょっとムチャで、がむしゃらに生きてた若者だったってイメージが活き活きと伝わってきて、嬉しくなりました。




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