「エルベ川越しに旧市街の見渡せる最高のホテルです」
と、アシスタントの方に案内され、期待に胸膨らませつつチェックインしたThe Westin Bellvue Dresden。ところが、通された部屋が、あまりに殺風景でガックリ。
そこで、フロントの綺麗なお姉様に「川沿いの部屋を」とアップグレードをお願いしたところ、めでたく適ったという次第。
引越先は、なんとゼンパーオパーを正面に見渡せるという絶好のロケーション。一夜あたり○○Euro追加の価値は十分にある? 確かに身分をわきまえぬ贅沢だけど、滅多に来ないんだからお許し願いたい。
明晩はあの麗しい建物の中で、ティーレマン指揮「ワルキューレ」を聴く。いまからワクワクするなぁ。
因みに、ドレスデン旧市街地では、毎週月曜日の19時から、旧移民反対派×賛成派入り乱れてのデモが行われるとのことで、「お出掛けは明るいうちに」とアドバイスされた。わたしもここでは一目で分かる外国人。トバッチリで排斥されては大変ということで、部屋でおとなしくしているところ。
まあ、ホテルのある新市街地は安全らしく、手頃なレストランもあるとのことだが、強い雨も振ってきたところで、夕食はルームサービスで済ませるつもり。
と、これを書く間にも、エルベ川対岸より、物騒なシュプレヒコールや笛の音、ときには騒々しいロックに乗せてシャウトする声までが聞こえてくる。沢山の青い光がくるくる回っているのは、恐らく警察の車両だろう。
と、こんな生々しい実況中継の出来るのも、部屋のアップグレードの恩恵である。
(騒ぎは10数分で終わった。というより、もっと街の中心に移動したのかも知れない)