超絶な優秀録音を誇るMERCURY LIVING PRESENCEのコレクターボックス全3集(各6LP)。この度、入手し損ねていた第1集の中古を適価にて入手。Amazonなどで法外な値段に吊り上げられていて、一時は諦めていただけに嬉しい。
復刻盤ながらと言うべきか、復刻ゆえと呼ぶべきか、どの1枚を聴いても音の鮮烈さ、生々しさに驚愕するほかないが、第1集のドラティ指揮のチャイコフスキー「1812年」も、大砲有り、鐘有りの豪快な録音。しかし、要である演奏そのものがしっかりしているので、その効果音ばかりが浮き立つこともない。
ドヴォルザーク: チェロ協奏曲も、ドラティ指揮による明快にして音楽的なロンドン響とシュタルケルの剛毅なソロによる相乗効果で類い希な名演となっている。
いずれも、オリジナル盤は所有していないが、これだけ凄まじい音であれば、復刻盤だけでも十分かな。