田舎に帰って来た翌日から、私の体調は、少し変だった。
咳がひどく出始め、
その夜は、そのまま床に入ったものの、
床に入ると咳はますますひどくなり、一晩中咳き込んでいた。
それでも次の朝は、いつも通り6時に起き、身支度を整え朝の準備を始めた。
昨夜、咳き込んで荒れた喉は、冷たい空気を吸い込んだだけで、咳き込んだ。
咳き込むと、胸も腹も腰も痛い。筋肉痛のようだった。
すぐにでも、横になりたいほど、体がだるい。
食事の準備や、掃除、洗濯を何とか済ませ、急いで自分の部屋に戻り、炬燵にもぐりこんだ。
「少し横になれば良くなるだろう」そう思っていたが、
夕方になっても起き上がれないほど
体調は更に悪くなっていた。
(後で思えば、ベットに入って寝れば良かったのだが)
幸い昼食の後に、父の夕食用に一人用の土鍋で“鳥団子の水炊き”を用意しておいた。
それを食卓に出し、
「咳が出てしんどいから、このまま先に寝るね」と父に告げた。
「薬飲んだんか?これを飲んどけ」と、父は薬を出して来てくれた。
(父に心配かけるとは情けない)
ベットに入って1時間もしない内に、全身は汗でびっしょりになった。
熱は下がったようで、咳も楽になったが、深い眠りには付けず、
目が覚めては眠り、目が覚めては眠りを、繰り返していた。
朝6時に目は覚めたが起きられない。
今日は、ヘルパーさんが来てくれる日だった。
8時に起き、父の朝食の準備を始めたら、父が起きて来て、
「構わんけん寝とけ」と言うので、父の朝食だけ準備して、またベットに戻った。
私の風邪が父に移っていなければいいが・・・・。
心配しながら寝ていたら
11時ごろ台所でヘルパーさんの声が聞こえて来た。
父の昼食は作ってもらえる・・・。
安心すると、またウトウトし始めていた。
介護に帰っているのに、介護されたら“洒落にならない”
父の健康管理ばかり、気にしていたが、自分の健康管理を疎かにして居ては、
介護なんて出来ないと、大いに反省した。