きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

柿渋染めは お日さま次第…

2022-05-11 16:23:00 | 染色
柿渋染めとは、
青柿を圧搾して、発酵させた液で染める染色。

柿に含まれるタンニンは、
防腐、防水、防虫効果があり、
昔は番傘や団扇に塗られていた。

また、染料として布も染められる。
酒袋も柿渋染めである。

柿渋は、
日光にあたるほど色が濃くなり、
使い込むほどに、良い風合いが出て、

化学染料では出せない自然の色は、
今でも人気の染めだ。

ただ、青柿を数年かけて発酵させているので、
臭いがすごい。

今は、改良されて、無臭の柿渋液や、
手軽に染められる染料のような柿渋液も、
染料店では販売されている。

数日前、
物置を片付けていたら、
いつ買ったのか分からない柿渋液が出て来た。

出してみると固まってもいないので、
使えそう。

ちょうど、昔作ったトートバックを作り替えたいと思っていたので、
帆布を染めてみた。

ボールに柿渋液を入れ、水で2倍に薄めて、
帆布を入れ、
よく揉み込んだ。

帆布は硬いので、15分間
広げては揉み込み
広げては揉み込み…を繰り返した。

1回目 よく晴れた日光に当てて、発色


(1回目)

良い天気なので1時間もすれば乾いたので、
2回目に染める。





(2回目)

この日はここまでで、日が暮れたので、 終了。


今日は、雨の予報だったので、☔️
染めは出来ないと諦めていたら、

昼前から、予報に反して、
晴れて来た。

明日からも
梅雨の走りのような天気になりそうなので、

日光頼りの柿渋染めは、

今日の晴れを逃すわけにはいかない。

急いで、3回目を染めた。


(3回目 良い色に染まった)

染めては干し、日光で発色。

それを何度も繰り返して、
良い色に発色させる。

昔の柿渋染めは、お日さま次第!

ゆっくりと、
お日さまが、発色させてくれるのを待つ。

良い時間が、良い色を作り上げる。

そんな染色も 

良いよね…✌️と、思う。


この後は、
鉄媒染液で、模様をつける予定。





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