きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

遅ればせながら着物の勉強

2016-02-13 23:44:55 | 染色
暖かい風が、雨を運んで来た。

お昼から、雨が降り出し、
部屋に干した洗濯物の下で、
私は、着物を解き始めた。

この着物は、私が結婚する時、母が持たせてくれたものだ。

ピンクとも、オレンジとも違う、優しい色の単衣の着物だ。
こんな可愛い色が似合うと思われていた頃が、私にも有ったのだ。

この着物に限らないが、
沢山持たせてくれた着物の殆どは、袖を通す事が無かった。

当時は、決して楽な生活では無かったはず。
むしろ苦労をして、人並みの結構準備をしてくれたのだと思う。

そんな思いをして持たせてくれた着物を、
1度も着る事の無いまま解くのは、大変酷な事に思えて、
ハサミを入れるのに躊躇した。

それでも、このまま箪笥に仕舞っておくのも、申し訳ない気がする。
染め替えて、服にして着れば、母も喜んでくれるのではないか?

丁寧に解いた。

袖が2枚、見頃が2枚、おくみが2枚、後は、衿と掛け衿
バラバラに解いて、元の反物になるように並べてみた。


お恥ずかしい話だが、こんな歳になっても着物の知識は、ほぼ皆無
中学の家庭科の授業で浴衣を縫ったのが、最初で最後。

裁ち方を図にして、解いた布の寸法を測って書き込んでいった。
こうすると、裁ち方が分かるので、デザインの入れ方も少しは理解できる。

以前浴衣を染めた時、
縫い上がると、模様が思っていた位置に来ていなかったが、
縫い方が分かれば、そんな失敗もなくなるはず。

洋裁と違って、着物は脇の縫い代が6~7センチも有った。
今頃こんな事を言っているようでは、大恥だ。

先日、先生から、日本工芸会展に着物を出品してみないか?…と、お誘いをいただいた。
着物の事が分からないようでは染められない。

遅ればせながら、今から勉強始めています。











コメント
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