きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

筋雲の空

2016-02-11 23:38:11 | 田舎日記
一晩明けると、
季節が1ページ先に進んだようだった。
暖かい風と、柔らかな陽射しが、一気に春を感じさせていた。

暖かいのは嬉しい‼︎

俄然身体も心も、張り切って動き出した。
朝から洗濯機を5回まわし、
パジャマも、シーツも、毛布も洗った。

庭に降り注ぐ陽射しが勿体無くて、
庭いっぱいに、布団を干した。

庭の最後の水仙の花を、全部で摘んで、母のお墓に自転車で走った。
ヒンヤリと顔に当たる風が、心地良かった。

青く澄んだ空に、薄絹の帯のような筋雲が、東に流れていた。

筋雲は、空の1番高い所にできる雲だとか?

あまりにも綺麗な空の芸術に見惚れて、自転車を止めた。

その薄絹の帯を切るように、飛行機雲が走って行った。

水蒸気は、上空の冷たい空気に冷やされ、
小さな小さな水滴の、雲粒になるのだとか…。

きっと、上空は冷たい風が吹いているのだろう…。

母の墓を、綺麗な水で洗い…
そう言えば、母の背中を洗ってあげた事など無かったなぁ…。
大きな親不孝をしたようで、辛くなった。

新しい花を差し替え、線香を立てた。
線香の白い煙が、揺らぎながら細く、空に昇って行った。

墓の前で手を合わせ、願うのはいつも同じ。
「お父さんが100歳まで元気で居られるように、守ってください」

墓の上空を、カラスが羽を広げて、大きく旋回している。
墓に供えた、米やお菓子を狙っているのだろう。

カラスよ!お前にも、かわいい7つの子が居るのかい?
居るなら、この菓子持っていけば良いよ‼︎

それにしても、爽やかな良い天気だ…が、
筋雲が空に現れると、
2~3日の内に雨が降る…と、言われている。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする