徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

岩佐又兵衛・山中常盤物語

2012-03-19 | 絵画
MOA美術館で岩佐又兵衛絵巻・山中常盤物語12巻が展示される(4月4日まで)というので、そのためだけに熱海まで。熱海のバス停は、梅園行きは長蛇の列であったが、閑散としたMOA美術館行きに。会場もかなり閑散として、ゆっくりとみられる。

jchzさんが各巻について内容を書いているので詳細はそちらを見ていただくとして、気のついた場面を

第1巻。ちょっと紙面に皺がより痛んでいる。なかなか公開されないのもむべなるかな。
第3巻。京都~近江の道行。これはまるで旅行記。浄瑠璃の演出どおりでしょうか?
第4巻。夜盗の襲撃。辻先生がその肌の色合いについて文章を書かれていたのを思い出す。
第5巻。息絶える常盤。だんだん血が流れている場面も描かれる
第9巻。牛若が六人の夜盗をめった切り。車切りにされた胴体。縦に切られたり、あまりにリアルで言葉もない。
第10巻。殺戮の後始末。筵にくるまれ川に投げ捨てられる。
第11巻。秀衡館の光景。賑わう様が精緻に描かれる。
第12巻。大軍の将として上洛の途につく。最後の2巻の大団円は、豪華絢爛。

第1室から第4室まで、広げてゆっくりと展示されていた。

4月6日から5月9日までは、浄瑠璃物語絵巻 12巻も見たことはあるのだが、6室に閉じ込めての展示だった。今回の感動すると、やはりまた熱海まで出かけるか。

三の丸尚蔵館の小栗判官絵巻も全巻展示しないかしら。
コメント
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