徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

生誕100年 ジャクソン・ポロック展

2012-03-02 | 絵画
#14 生誕100年 ジャクソン・ポロック展

ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)の絵画は、MOMAでは少なくとも何点か見ていたはず。床に広げた大きなキャンバスに絵具をふり注いで描く「アクション・ペインティング」の写真から、何となく前衛的なイメージがあり、New YorkerのARTと思っていた。彼の最盛期は1947-50年。住んでいたのはNew York, New YorkではなくSprings, New York。見るからに自然豊かなSTUDIOで描かれている。ある意味、墨の芸術を創作するのと同じ技法、すなわち、静かな環境で心のままに筆を動かした結果なのだろう。

《無題│Untitled》1950年28.2 x 150 cm シュトゥットガルト州立美術館
は、その墨の芸術かと見まごうもの。書き直しを修正してはいるのだが。

そしてハイライトは、
《ナンバー11,1949》1949年 インディアナ大学美術館
《ナンバー7,1950》1950年 ニューヨーク近代美術館
《インディアンレッドの地の壁画》1950年、テヘラン美術館
特に、《インディアンレッドの地の壁画》の太い筆致は見あきない。

《黒と白の連続│Black and White Polyptych》1950年頃 │60.9 x 203.2 cm│ベネッセホールディングス
も、どうやって制作したのか、ちょっと不思議な感じ。確かに区切ったマス毎に描いているのだが。。

雨が降っていたとはいえ、金曜日とはの夕方というのに心ゆくまで、ゆっくりと鑑賞できたのは、嬉しいような、ちょっとさびしいような。
コメント
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