徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

特別展 国宝三井寺展 @サントリー美術館

2009-03-11 | 美術
特別展 国宝三井寺展
2009年2月7日~3月15日
サントリー美術館

秘仏開扉
圧巻の4F。
  • 国宝「智証大師坐像(御骨大師(おこつだいし))」平安時代 9世紀; 円珍の遺骨を納めると伝える国宝。
  • 国宝「智証大師坐像(中尊大師)」平安時代 10世紀;
  • 国宝「不動明王像(黄不動尊)」平安時代 10世紀; 9世紀は後期(2/25-3/15)に展示。修復後ということで、鮮明な黄不動尊。円珍が修業中に感得し画工に描かせたという。作品までの距離も短く、きちんと拝見でき感動。2006年に「最澄と天台の国宝」(@東博)にて拝見した国宝 不動明王像(黄不動)(京都・曼殊院蔵)は本作品の模写だが、あまり状態もよくなかったようで鮮明ではなかった。今年の秋には、青不動(青蓮院蔵)も開帳されるようで拝見したいもの。もうひとうの赤不動(高野山明王院蔵)もいつか拝見したいものです。
  • 重要文化財「 不動明王立像(黄不動尊)」 鎌倉時代 13世紀;不動明王像(黄不動尊)の彫刻。
  • 国宝「新羅明神(しんらみょうじん)坐像」平安時代 11世紀; 三井寺の守護神とされる新羅善神(しんらぜんじん)堂の本尊。

    御骨大師、中尊大師、新羅明神のあまりにリアルな彫刻には一寸圧倒された。仏像には様式があったり想像の像だが、これら三体は生身の人間の像であり、自由な感性を感じた。

  • 重要文化財「如意輪観音菩薩坐像」;3階にて展示。西国三十三所観音霊場第十四番札所観音堂の本尊。流麗なフォルムが艶かしい。
  • 国宝「五部心観 前欠本」;(前欠本)平安時代 11世紀;残念ながら完本(唐時代)は出展されず

    勧学院障壁画と狩野光信
    重文 勧学院客殿障壁画(1601)
     重文 豊臣秀吉像画稿 逸翁美術館
     重文 豊臣秀吉像 南化玄興賛 京都・高台寺
     重文 高台院像 京都・高台寺
     重文 南禅寺本坊大方丈障壁画 梅に錦鶏図 京都・南禅寺
     重文 法然院方丈障壁画 槇に海棠図 京都・法然院
     三十六歌仙図 柿本人麻呂・小野小町・源重之、藤原敦忠・斎宮女御・中務 京都・高台寺桃山時代 17世紀
     など
             
    フェノロサの愛した三井寺
     フェノロサとビゲローが三井寺に眠る(墓地がある)とはしらなかった。


    重文 晩鐘 高麗時代 太平12年(1032); 上部に龍頭と円筒形の旗挿があり、韓国 中央博物館で拝見した「天興寺」銘 青銅梵鍾 http://www.museum.go.kr/images/eng/highlights/D08mini.jpg
    と旗挿があるのは同じ。
    このほかに弁慶鐘や三井の晩鐘の鐘もあるので、三井寺はある鐘の寺。
    http://www.shiga-miidera.or.jp/treasure/craft/index.htm


    2月14日(第1期)と3月7日(第4期)に訪問。大阪会場、福岡会場のみの展示、第二期、第三期のみ展示を見ていないので、曼荼羅など、かなり見逃した気分。

    以前の記録
  • 新羅明神について
  • 天台宗開宗1200年記念 特別展最澄と天台の国宝(前期) (2006年)
  • 天台宗開宗1200年記念 特別展最澄と天台の国宝(後期) (2006年)

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