天台宗開宗1200年記念 特別展
最澄と天台の国宝 @東京国立博物館
2006年3月28日〜5月7日
前半の最終日の16日に、慌てて1回目に行ってきました。10時過ぎに到着したのですが、意外にも新聞社の宣伝が効いているのか混雑していました。特別展の会場に入る前に解説ビデオを飛ばして展示会場に入ってしまったのですが、これは見ておくべきでした。天台宗の本尊は薬師如来であることぐらい知っておくべきでした。
■天台の祖師たち
このコーナは、博物館としての天台宗の展示です。天台大師、伝教大師(最澄)、慈覚大師(円仁)、智証大師(円珍、園城寺を再興)らの祖師たちを振り返ります。肖像画や彫刻のほかに、重要な文書が展示されています。(ある意味博物館のコーナーです。このコーナが大変混んでいました。びっくりです。)
国宝 伝教大師度縁案並僧綱牒、京都・来迎院蔵
国宝 天台法華宗年分縁起 (てんだいほっけしゅうねんぶんえんぎ) 伝教大師筆、滋賀・延暦寺蔵
(解説引用)延暦25年(806)から弘仁9年(818)にかけての文書6通を、最澄が自ら書写したもの。天台法華宗に正式な僧侶である年分度者(ねんぶんどしゃ)2人を認めてもらうよう上表した文書、それを許可した太政官符(だじょうかんぷ)、年分度者の歴名(れきめい)、比叡山に戒壇(かいだん)設立を申請した文書、加えて天台法華宗の学生(がくしょう)が守るべき項目を6か条にまとめたものが収められており、日本天台宗開創までの経過を知ることができる。最澄の筆跡を知るとともに天台宗の歴史を物語る極めて重要な遺品。
国宝 光定戒牒 嵯峨天皇筆 弘仁14年(823)、滋賀・延暦寺蔵
国宝 円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書 小野道風筆 延長5年(927)、東京国立博物館蔵
小野道風はやはり三跡といわれるだけは、あります。書がすばらしい。
国宝 伝教大師入唐牒 貞元20・21年(804・805) 滋賀・延暦寺蔵 (これは後期)
国宝 伝教大師請来目録 1巻 唐時代・貞元21年(805) 滋賀・延暦寺蔵
この2つは、入唐牒はパスポート、請来目録は輸出品目録。経済史という面の記録としても興味深いもの。
国宝 智証大師関係文書典籍 46種のうち 越州都督府過所 尚書省司門過所 唐時代・大中9年(855)、滋賀・園城寺蔵
小野道風の書体を褒めたあとではありますが、中国の官吏の漢字は、書家ではないのですが、楷書は書きなれているので能筆だと感心。
重文 維摩居士坐像 1躯 平安時代・9世紀 滋賀・延暦寺蔵;青龍寺伝来、初期天台宗彫像の例。きりっとした顔立ち、流れるような衣装。
■法華経への祈り
最近、はまっている装飾経のコーナ。楽しく鑑賞しました。
重文 紺紙銀字法華経 8巻のうち 巻第2 平安時代・9〜10世紀 滋賀・延暦寺蔵:伝円仁または伝円珍、僧侶の写経らしくきちんとした文字。
重文 紺紙金銀交書法華経 8巻のうち 巻第1 平安時代・11世紀 滋賀・延暦寺蔵; 銀のところはもう文字がほとんど見えない。
国宝 法華経 開結共 10巻のうち 巻第1 平安時代・11世紀 東京・浅草寺蔵; 見返しに破けあり?
国宝 一字蓮台法華経 9巻のうち 巻第3 平安時代・11世紀 福島・龍興寺蔵; 一字蓮台法華経は、大和文華館にも所蔵されていると解説ビデオではいっていましたが、同一のもの別の巻でしょうか?それとも何度も写経されている?
国宝 法華経 一品経のうち 厳王品 1巻 13世紀 埼玉・慈光寺蔵; 先般も常設展示で功徳品第十九を鑑賞しましたが、ほぼ同様の料紙です。見返しはつなぎ合わせたもの。
経箱,宝塔も立派なものは立派です。
国宝 金銅宝相華唐草文経箱 (こんどうほうそうげからくさもんきょうばこ) 長元4年(1031)滋賀・延暦寺蔵
(解説引用)長元4年(1031)、叡山の僧覚超は円仁がかつて書写した如法経を銅筒に納めなおし、横川の如法堂に埋納した。その際、藤原道長の娘、上東門院彰子(じょうとうもんいんしょうし)もこれに結縁(けちえん)して自ら書写した法華経を埋納した。この経箱はその彰子書写の法華経を容れていたもの。銅製鍛造で、隅丸長方形をした箱。全面に宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)が蹴彫(けりぼ)りされ、全体に金メッキ、間地や床脚の格狭間には銀メッキを施した美麗な金銀の色彩対比が見事。印籠蓋造(いんろうふたづく)りの蓋と身を簡単には開けられないように指金(さしがね)で留める仕様は、経巻が長く保護されることを願った、一条天皇中宮の上東門院の信仰の深さを表しているかのようです。平安時代の金工品を代表する優品の1つ。
国宝 宝相華蒔絵経箱 11世紀末〜12世紀初頭 滋賀・延暦寺蔵
国宝 金銅宝塔 12世紀 京都・鞍馬寺蔵
国宝 普賢菩薩像 12世紀 東京国立博物館蔵
■天台の密教
仏像のコーナです。薬師如来が本尊。天台宗寺院によく見られる聖観音・毘沙門天・不動明王の三尊形式は、円仁の信仰から成立した独自なもの、という知識すらなく見てしまいました。
重文 聖観音菩薩立像 12世紀 滋賀・延暦寺蔵
重文 千手観音菩薩および両脇侍立像 12世紀 滋賀・明王院蔵
重文 千手観音菩薩立像 9世紀 滋賀・延暦寺蔵
この3点が、やはり秀逸で手をあわせたくなります。聖観音菩薩は、聖地「横川」(よかわ)の中心となるお堂の本尊。蓮華を片手に少し腰をくねった姿は美しい。千手観音菩薩は、精緻な細工が思わず見とれてしまう。最後の千手観音菩薩は、異国人の顔をしていている。まだ唐と交流のあった初期の作品らしい。
重文 梵天立像・帝釈天立像 運慶・湛慶作 正治3年(1201) 愛知・瀧山寺蔵
は、着色されている。
寛永寺、善水寺の薬師如来は、見逃しました。次回に。
重文 水晶舎利塔 13世紀 滋賀・延暦寺蔵
■浄土への憧憬
重文 往生要集 3帖のうち 承安元年(1171) 京都・青蓮院蔵 (1帖ずつ展示) ;写本。
国宝 阿弥陀経 慈光寺経のうち 1巻 鎌倉時代・13世紀 埼玉・慈光寺蔵
そして前期の目玉。NHK日曜美術館を見る限り京都国立博物館では、一部屋におどろおどろしく展示されていたようです。今回は、さっと展示されていました。
国宝 六道絵 15幅 鎌倉時代・13世紀 滋賀・聖衆来迎寺蔵
■天台の神と仏
重文 山王霊験記 15世紀 滋賀・延暦寺蔵
重文 山王霊験記 巻下 15世紀 大阪・和泉市久保惣記念美術館蔵
素養がないので、ぐったりしました。
最澄と天台の国宝 @東京国立博物館
2006年3月28日〜5月7日
前半の最終日の16日に、慌てて1回目に行ってきました。10時過ぎに到着したのですが、意外にも新聞社の宣伝が効いているのか混雑していました。特別展の会場に入る前に解説ビデオを飛ばして展示会場に入ってしまったのですが、これは見ておくべきでした。天台宗の本尊は薬師如来であることぐらい知っておくべきでした。
■天台の祖師たち
このコーナは、博物館としての天台宗の展示です。天台大師、伝教大師(最澄)、慈覚大師(円仁)、智証大師(円珍、園城寺を再興)らの祖師たちを振り返ります。肖像画や彫刻のほかに、重要な文書が展示されています。(ある意味博物館のコーナーです。このコーナが大変混んでいました。びっくりです。)
(解説引用)延暦25年(806)から弘仁9年(818)にかけての文書6通を、最澄が自ら書写したもの。天台法華宗に正式な僧侶である年分度者(ねんぶんどしゃ)2人を認めてもらうよう上表した文書、それを許可した太政官符(だじょうかんぷ)、年分度者の歴名(れきめい)、比叡山に戒壇(かいだん)設立を申請した文書、加えて天台法華宗の学生(がくしょう)が守るべき項目を6か条にまとめたものが収められており、日本天台宗開創までの経過を知ることができる。最澄の筆跡を知るとともに天台宗の歴史を物語る極めて重要な遺品。
小野道風はやはり三跡といわれるだけは、あります。書がすばらしい。
この2つは、入唐牒はパスポート、請来目録は輸出品目録。経済史という面の記録としても興味深いもの。
小野道風の書体を褒めたあとではありますが、中国の官吏の漢字は、書家ではないのですが、楷書は書きなれているので能筆だと感心。
■法華経への祈り
最近、はまっている装飾経のコーナ。楽しく鑑賞しました。
経箱,宝塔も立派なものは立派です。
(解説引用)長元4年(1031)、叡山の僧覚超は円仁がかつて書写した如法経を銅筒に納めなおし、横川の如法堂に埋納した。その際、藤原道長の娘、上東門院彰子(じょうとうもんいんしょうし)もこれに結縁(けちえん)して自ら書写した法華経を埋納した。この経箱はその彰子書写の法華経を容れていたもの。銅製鍛造で、隅丸長方形をした箱。全面に宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)が蹴彫(けりぼ)りされ、全体に金メッキ、間地や床脚の格狭間には銀メッキを施した美麗な金銀の色彩対比が見事。印籠蓋造(いんろうふたづく)りの蓋と身を簡単には開けられないように指金(さしがね)で留める仕様は、経巻が長く保護されることを願った、一条天皇中宮の上東門院の信仰の深さを表しているかのようです。平安時代の金工品を代表する優品の1つ。
■天台の密教
仏像のコーナです。薬師如来が本尊。天台宗寺院によく見られる聖観音・毘沙門天・不動明王の三尊形式は、円仁の信仰から成立した独自なもの、という知識すらなく見てしまいました。
この3点が、やはり秀逸で手をあわせたくなります。聖観音菩薩は、聖地「横川」(よかわ)の中心となるお堂の本尊。蓮華を片手に少し腰をくねった姿は美しい。千手観音菩薩は、精緻な細工が思わず見とれてしまう。最後の千手観音菩薩は、異国人の顔をしていている。まだ唐と交流のあった初期の作品らしい。
は、着色されている。
寛永寺、善水寺の薬師如来は、見逃しました。次回に。
■浄土への憧憬
そして前期の目玉。NHK日曜美術館を見る限り京都国立博物館では、一部屋におどろおどろしく展示されていたようです。今回は、さっと展示されていました。
■天台の神と仏
素養がないので、ぐったりしました。










同じく。
100年に一度開いてくれなくていいので
10年に一度×十回これでお願いしたいです。