茶っCの育児と温泉 たまに山と釣り

子供が生まれてから山と釣りは自粛中です

2008.10.11-13月山(肘折コース)3

2008年10月26日 | 鳥海山・月山
肘折りコース3日目、朝から快晴だ!


木道で転倒しないよう小屋にあった長靴を履いて湿原へと向かう。
放射冷却で冷え込んだのだろう
霜がおりて、


葉っぱは白く縁取られ、まるで砂糖菓子のようだ。


朝日で輝く湿原には素晴らしい景色が広がっていた。


写真ではわかりにくいが、月山山頂の小屋も遠望できる。




昨日下山しないで良かった!
景色を十分に堪能し小屋に戻った。




快適な小屋ともお別れだ。


小屋の中を掃除し、8時に下山を開始。


下るのが惜しくなるほどの好天だ。


三日月池を通り過ぎ、


紅葉に囲まれた山道を下ってゆく




午後から職場の芋煮会があるのを気にして少々急いだこともあって
3時間かからずに登山口に辿り着いた。
帰りは紅葉見物で予想以上に混み合う国道458号を通って自宅へと戻った。

腹を空かせて馬見ヶ崎川に向かうと、
絶好の芋煮日和に河原はたくさんの人で賑わっていた。
帰宅時、夕景のなか月山のシルエットが浮かび上がった。

2008.10.11-13月山(肘折コース)2

2008年10月25日 | 鳥海山・月山
肘折りコース2日目
昨晩は雨に強風と荒れた天気だったが、朝には雨は止んでいた。
6時に小屋を出発し、朝露に濡れた木道を月山に向かって歩く。
濡れた木道は非常に滑りやすく危険だ。
月山はガスの中で姿は見えない。


湿原を抜けると
立谷沢川に向かって急な下り坂となる。


立谷沢川にはしっかりとした造りの橋がかかっており、
渡るのに危険はない。


川沿いの紅葉が美しい。




ここから山頂まで標高差にして1000メートル近くを登りかえす。
道沿いの倒木にはナメコが生えていた。


ブナの森を抜けると見晴らしのよい湿地帯が現れた。
遠方に葉山が見える。


岳樺の生える急坂を越えると


千本桜の標識がある湿地帯にでた。


進むと道に昨晩降ったと思われる雪が残っている。


さらに登ると辺りは氷雪の世界となり、


岩にペンキで書かれた赤丸を頼りに登ってゆく。


登り始めて3時間半
ようやく山頂小屋が見えてきた。


山頂は姥沢から登ってきたと思われる団体客で賑わっていた。


寒いしガスってるので、
早々と下山することにした。




しばらく下るとガスが切れ、晴れてきた。


千本桜の先、少し下ったところに見晴らしのよい場所があり、
錦繍にそまる山肌、念仏ヶ原の湿原、そして葉山と
展望が素晴らしい。


ここから先は紅葉と展望を楽しみつつのんびり下る。


途中、軽装で登ってくる人とすれ違う。
肘折から日帰りで登ってきたそうだ。



青空と紅葉のコントラストに目を奪われ、
転びそうになりながら下ってゆく。






山頂から2時間半で橋まで戻ってきた。


念仏ヶ原まで急坂を登りかえし、


草紅葉の湿原をのんびり歩く。






湿原を取り囲む木々の紅葉も見頃だ。




枯れ穂が風に揺れている。


14時には小屋に戻ってきた。
このまま登山口まで下山も可能だが、
明日も天気が良いよう。
朝日に染まる湿原と月山がみたくなり、もう一泊することにした。


三連休の中日で、明日は晴天。
今日こそ小屋は賑わうものと予想したが、
結局、自分以外に単独男性一人が増えたのみ。
静かな夜を過ごした。

GEAR Impression:FEATHER-LITE

2008年10月22日 | アウトドア用品
海外通販で安く手に入れたGoliteの旧モデルの寝袋
FEATHER-LITEを先日の月山山行で使用した。
朝には霜が降りる程度に冷え込んだが、
薄手の肌着を着ているだけでも、寒さに震えることなく良眠できた。


800 Fill-powerのダウンが410g入っていて-7℃まで対応。
重量は770g。


ジッパーは全長の半分程度しかないが、


足下に切れ込みが入っているので、
切れ込みから足をだして温度調整可能。





GEAR Impression:MSR浄水器

2008年10月22日 | アウトドア用品
月山への山行ではMSRの浄水器:HYPERFLOWを持参した。


水場は沢水のみで、
煮沸して利用するという手もあるが、
使用する燃料と沸かす手間を考えると
手軽に浄水できるので便利だ。
重量は221gと軽量で、
付属のスタッフバックにコンパクトに収納できる


自転車の空気入れのようにポンピングすることで、
1分あたり2.75Lの水を浄水できる。


値段は海外通販で100$。
災害時にも役に立つので一個あっても悪くないGEARだ。

2008.10.11-13月山(肘折コース)1

2008年10月22日 | 鳥海山・月山
三連休、山小屋2泊で肘折コースを歩いた。
初日は曇り時々雨の生憎の空模様だったので、
念仏ヶ原の避難小屋まで登ることとし、
12時に肘折登山口を出発。


登山口には5-6台駐車できるスペースがあるが、
自分の車のほかに2台とまっているのみ。
出発する時、丁度下山してくるキノコ採りの人と会う。
今年はキノコが不作のようだ。
道は明瞭で急坂もなく歩きやすい。


時折雨がぱらついたが森が傘代わりとなってくれる。


湯殿山と書かれた石碑を通り過ぎると


美しいブナの天然林となる。


一旦下って、水場である猫股沢を渡る。




ここまで1時間ちょっと。
再び登り返して、


また下り、2時間近くかかって赤沢川へ




このあたりまで来ると、木々が色づき美しい。




小岳を目指して登ってゆくと
場違いに立派な表示板が現れる。


ここから先、坂道は階段状に整備されているが、
老朽化し、水がたまってぬかるんだりしてかえって歩きづらい。
小岳山頂付近は木道が設置されているが、
濡れていると非常に滑りやすく、転倒に注意!


見晴らしがよくなり、
辺りの木々は紅葉の盛期だ。




その後は道は下りとなり、


登り始めて3時間半で今宵の宿に到着。


小屋の中は静まりかえっており、
紅葉盛りの三連休の初日にもかかわらず、
どうやら今晩は貸し切りのようだ。
水場は小屋を通り過ぎ10mほど先にある沢を利用する。


沢のすぐ下流には有名な「外トイレ」があるが、
小屋の後ろに回りこむと「内トイレ」があるので、
今は沢の上でふんばる必要はない。
小屋の外観は大分老朽化して見えるが、
中は意外と綺麗で、なんとちゃぶ台や、布団も数組ある。
食料と燃料さえあれば長期滞在できそうだ。
この日はその後結局誰も訪れず、
一人静かな夜を過ごした。

2008.10.4-5吾妻連峰3

2008年10月15日 | 山形の山
谷地平の避難小屋に泊まった翌日は、
大倉新道の藪っぽい道を登り返すのが嫌だったので、
姥ヶ原から一切経山経由で東大嶺方面へ戻ることにした。
天気予報は下り坂であまりよくはなかったが、
幸い雨は降っていなかった。


小屋を後にして姥ヶ原へと向かった。
姥ヶ原までは森林地帯の登りが続き、
歩き始めて1時間で姥神様が現れた。


赤いニットの冬装束を纏った姥神様は
牙を見せて楽しそうに笑っていた。
姥ヶ原の木道を進むと、


鎌沼が現れた。


湖畔の灌木が錦に染まり美しい。


湖畔沿いに続く木道を酸が平へと向かう。


池糖が点在する酸が平を抜け、


避難小屋の脇をとおり、


一切経山へと登る。
眼下には先ほど歩いてきた鎌沼が見える。


この辺りは浄土平から登ってきた登山客で賑わっていた。
姥神様から1時間で到着した一切経山山頂は、
ガスで覆われ360度の展望は望めず。


幸い五色沼方面はガスが薄く、
眼下に神秘的な青い湖面が望めた。


沼のそばまで降りると、
湖畔は木々が色づき見事だ。




五色沼を過ぎるとすれ違う人もめっきりと少なくなる。
分岐を左折し、家形山を目指し登る。


山頂は展望がよく、眼下に五色沼が見える。


ここから先は再び樹林帯の歩きとなる。


道脇ではゴゼンタチバナが赤い実をたわわに実らせていた。


姥湯温泉への分岐には
通行可能となった旨の案内が設置されている。


烏帽子山山頂に来ると


東大嶺方面が開けて遠望できる。


一旦下って登り返した昭元山の山頂は展望はなく標識のみ。


歩き始めて5時間で、
昨日右折した谷地平への分岐がようやく現れた。


ここから先は昨日歩いた道を逆に辿る。


曇りがちの空模様ではあるが、
雨が降ってないだけありがたい。


この先は木道と


整備された登山道を歩き、


天元台のリフト乗り場に到着。


歩き始めて7時間。
そろそろ疲れもでてきて、若女平経由で歩いて下る気にはならず、
リフトとゴンドラを使ってのお気楽下山とした。


10月5日の時点で紅葉は
ゴンドラ駅のある標高1200メートル付近まで降りてきていた。
白布からゴンドラで登ってくる人は、
ゴンドラ駅を出て目の前に写真のような水場があるので、
ここで水筒を満たすとよいでしょう。

2008.10.4-5吾妻連峰2

2008年10月08日 | 山形の山
西吾妻山頂から東大嶺方面へ向かう。


社のある凡天岩は本来見晴らしのいい所のようだが、
ガスって見通しはきかない。


途中、大凹で水を補給。
この時期も涸れることなく水が流れていた。


大凹から先は草と灌木の紅葉が美しく、


この辺りで
天元台スキー場からゴンドラ・リフトで上がってきた多くの人々とすれ違う。
皆軽装で紅葉狙いのようだ。

人形石もガスの中。


人形石を過ぎると行き交う人もグッと少なくなる。


人形石を過ぎたあたりからガスも薄くなり、
晴れ間ものぞくようになってきた。


このあたりは木道が整備され、木道歩きがほとんど


度々湿原が現れ、草紅葉の中に池糖が点在している。




登り始めて約6時間で東大嶺に到着。
東大嶺山頂も標識があるだけで、
あたりは木々に囲まれ見通しはきかず。


少し先に進むと展望のよい場所があり、
休憩するならこちらの方がよい。


なだらかな峰々が一切経山へと連なり、
この山域の広大さを感じることができる。

日が差すと紅葉も一層華やかさを増す。


谷地平への分岐が出現し、ここを右折し大倉新道に入る。


下り始めて間もなく水が流れている所あり、
これが登山地図に載っている水場であろうか?
水の流れに勢いはなくあまり美味しそうではない。


さらに下っていくと道は沢沿いを歩くようになり


次第に藪っぽくなる。


要所要所にピンクの目印がぶら下がっているので、
迷うことはなかったが、
気を抜いて歩くと危険だ。
熊鈴を鳴らしながら下っていく。


針葉樹の森を抜けると、
刈り払いされた道が延びる笹原にでた。


何回か渡渉し進むと


周囲を山に囲まれた広大な湿原が現れた。


ここが谷地平だ。
案内板には先ほど歩いてきた大倉新道のところに
赤ペンで「道迷い注意」と書かれてあった。


今宵の宿は目と鼻の先で、急ぐ理由もなく、
誰一人いない湿原でのんびり休憩。


木道の上に寝ころんで秋の空を眺める。


湿原を抜け再び川を渡ると、


避難小屋が現れた。


小屋の直ぐ隣りには写真のような川が流れていて、
ここが水場だ。


小屋は比較的新しく綺麗であったが、
トイレはない。
そのためか、紅葉の盛期の週末にも関わらず
宿泊者は6名。
混雑することなくゆったり過ごせた。

2008.10.4-5吾妻連峰1

2008年10月06日 | 山形の山
お盆明け以降、週末になると天気が崩れる嫌なパターンだ。
先週末も予報では山形県内の天気は全体的にぱっとせず、
唯一県内では県南の吾妻山域に晴れマークがでていたため、
泊まりで吾妻連峰に行くことにした。
これまで吾妻は何となく足が向かず、今回が初登りだ。

コースは、
初日に白布温泉から東大嶺経由で谷地平小屋まで行き一泊
2日目に、谷地平から姥ヶ原~一切経山~家形山経由で東大嶺、
そして白布まで戻ってくる周回コースを予定。
ロープウエイの始発が8時20分と遅いこともあって、
白布温泉近くの登山口に駐車し、
若女平経由でまずは西吾妻山を目指した。


林道を登っていくと、直に橋が現れ沢を渡る


しばらく進むと尾根を目指し本格的な登りが始まる。


登り始めてそれほど歩かない内に水場が現れた。


崖のようなところから水が流れでているが、
手持ちの水はまだたくさん余っているので、
顔を洗うだけとし、


ブナの森を登ってゆく。


しばらく登ると植生が変わり岳樺が目立つ森となる。


路傍にはマイヅルソウが宝石のような実を結んでいる。


次第に道は岩の転がった涸沢のようになり、


3時間近くかかってようやく西吾妻小屋に到着。


小屋は老朽化し内部も暗くあまり良い印象はない。
小休止の後、西吾妻山頂へ向かう。
山頂は標識がたっているだけで、


周囲は木々で囲まれ展望はない。


熊鈴

2008年10月05日 | アウトドア用品
最近、熊に襲われたとの記事をよく目にする。
熊との不要な争いは避けたいので、熊鈴を新調した。


今まで使っていたものよりサイズが大きい分鳴りっぷりもいい。
ただ四六時中鳴らしているとうるさいので
普段はザックのサイドポケットに入れておき、
熊密度が高そうなエリアを通るときだけ、
ポケットの外に出し音が鳴るようにした。


前回の飯豊山行で使用したMLD:Exodusの
チェストストラップが外れ易く煩わしかったので、
モンベルで買ったストラップに替えてみた。


購入時に付属してきたストラップは、
ショルダーストラップに固定するバックルの形状が
下の写真のようになっているのだが、


モンベルの物は下のように形状が異なる。


早速、先日の吾妻山行で使用してみたが、
形状が変わっても外れ易いのは同じで、
何らかの工夫が必要だ。

その後、生地に関しては
使っている内に見た目以上に丈夫なように思えてきた。
藪こぎでもしない限り大丈夫だろう。
ただ、ショルダーストラップ付け根の縫いつけ部分の耐久性が気になるところ。


2008.9.20-22飯豊連峰3

2008年10月02日 | 飯豊連峰
鳥居峰から先は、最初のうちこそ緩やかだが、
直ぐに急な下りとなる。


ところどころ鎖が垂れ下がっている他、
鉄ばしごも2カ所に設置されてはいるものの、
ゆっくり慎重に下れば危険なことはない。


沢音が近づいた頃、突然目の前に小屋が現れた。
北股岳から4時間かかった。


小屋の目の前には「やおきの泉」という
発見者の名前にちなんで命名された清水がある。
どうやら対岸からパイプで水をひいているようだ。


また、屋根つきの竈もあり、焚き火をしたり、
ベーベキューをするのに使えそうだ。
新しく綺麗な小屋の中には案の定誰もおらず、
2階の真ん中に寝床を確保。
早速、温泉につかることにした。
小屋脇の渓流を上流に100メートルほどあがると、


川沿いに露天風呂が現れる。


10人は優に入れそうな広さだ。
奥の岸壁からお湯が流れ出て岩風呂に注ぎ込んでいる。
沢水で湯温を調節するような仕組みはなく、
「もしや熱湯風呂?」と嫌な予感が一瞬脳裏をかすめたが、
触ってみると少々熱めの適温!!
脱衣所はないので岩の上で脱衣し、
湯に身を沈める。 至福の一時だ。


温泉につかった後は、清水で冷やしたルービで乾杯だ。
渓流を吹き下ろす風が火照った体に気持ちいい。
良い気分だ。 
この日は小屋を訪れる人は結局誰もおらず、
温泉付きの別荘を貸し切りにしているがごとく贅沢な時を過ごした。
寝る前にも一風呂浴びることにし、
暗闇の中ヘッドランプの明かりをたよりに再び露天風呂へ向かった。
空は満天の星空だ。
天の川も見えるのだが、写真に上手く撮れなかったのが残念。


せせらぎを耳に、
星空を眺めながら湯に身をゆだねていると
心底幸せに感じた。
空を横切る流れ星に明日も好天が続くことを祈り
小屋にもどった。

翌朝は雨の音で目を覚ました。
小屋は谷底にあるため、電波が入りにくく、
聞きづらいラジオから流れる予報によると
今日の天気は芳しくないようだ。


幸い朝のうちに一時雨が上がったので、
まずは朝風呂に入ってリフレッシュ。
快適なこの場所に停滞したい思いを断ち切って
主稜線を目指し、おういんの尾根を登り返すことにした。
登っている途中から再び雨が降ってきたが、
雨に濡れたブナもまた美しい。


5時間で北股岳まで戻ってきたが
生憎の天気で主稜線は見通しがきかず、
今宵は梅花皮小屋に泊まることにした。


小屋から数十メートル歩いたところに水場あり、


トイレも綺麗でなかなか快適な小屋だ。
夕方には雨もあがり、眼下に雲海が広がった。


この日は天気が悪かったせいもあってか、
小屋の利用状況は1階に5人、2階に10数人?と
混み合うことなく快適に過ごせた。

3日目朝、雨が降っており風も強い。
ガスって見通しもきかない。
天気がよければ、飯豊本山方面に進むところだが、
この天気じゃ移動する気にならず。
周りの人が次々に出発する中、小屋でぐだぐだ過ごす。
食料は4日分用意したので、
明日の天気がよければ、今日はここで停滞、
もしくは御西小屋あたりまで進んで、
明日本山からダイグラ経由で下ろうか等と考えてた。
しかし、7時を過ぎ、誰もいなくなった小屋で
最新の予報に耳をかたむけると、
明日も寒冷前線が通過するため、日中天気が崩れるらしい。
となるとモチベーションも一気に低下し、
寒い小屋で停滞しているより、早く下山して温泉に心変わり。
梶川尾根経由で下山することにした。


ダイグラ歩きはまたの機会となったが、
湯の平温泉につかることができただけで大満足であった。