茶っCの育児と温泉 たまに山と釣り

子供が生まれてから山と釣りは自粛中です

2011.7.15-16 飯豊の花

2011年07月18日 | 飯豊連峰
この時期、飯豊は百花繚乱。


ニッコウキスゲや


ハクサンコザクラが目立っていた他、


ヨツバシオガマ


オオサクラサソウ


クルマユリ


キヌガサソウ


ムシトリスミレ


イワギキョウ


そして、イイデリンドウ


この他にもチングルマ、イワカガミ等々・・沢山の花々が咲き乱れていた。



2011.7.15-16 飯豊連峰2

2011年07月17日 | 飯豊連峰
しばらくするとガスがすっかり晴れ、素晴らしい展望が広がった。
大日岳と牛首山


烏帽子に北股岳


小屋の周りに咲くミヤマキンバイが残照を浴び輝く。
右手奥に小さく見える山は朳差。


日本海に沈む夕日を眺める。


背後には満月がのぼり始めていた。


翌朝、大日岳まで散歩したあと、本山へと向かう。
草月平はニッコウキスゲが見頃。


路傍をオヤマノエンドウやウスユキソウが彩る。


残念ながら本山の頂きはガスの中。


ダイグラ尾根を下って行くと、


ガスが切れて、飯豊の主脈が姿を見せた。


眺めがいいのは良いのだが、照りつける日射しが体力を奪う。
本山を振り返る。


咲き残ったヒメサユリに慰められ、黙々と下る。


ホシガラスを写真におさめた後、デジカメはバッテリー切れに。


御西から約7時間かかって無事下山。
疲労困憊したものの、夏山を満喫し充足した山行となった。

2011.7.15-16 飯豊連峰1

2011年07月17日 | 飯豊連峰
最近は釣りばかりで、山行頻度がめっきり減っていたが、
梅雨明けの絶好の好天となった週末、
鈍った体に活を入れるべく1年ぶりに飯豊へ行ってきた。
コースは石転び沢から登り、御西で一泊、ダイグラから下山する周回コース。

6時に天狗平を出発。
梶川との出合付近から残雪が現れるようになり、


石転びの出合で雪渓に乗る。


天然クーラーを期待していたが、
稜線から熱風が吹き下ろし、汗が噴き出す。
来た道を振り返るが、平日とあって雪渓上に追随する者はおらず。


草付きを彩るハクサンコザクラ。


梅花皮小屋まで後一歩というところで、
足が攣ってしまい登山道に倒れ込む。


先が思いやられるが、登り始めから4時間半でひとまず主稜線へ到着。
水場で水を補給し、御西へ向かう。


ガスって展望は今ひとつだが、日射しが遮られ涼しいのは助かる。
御西へ至る登山道は一部雪で隠れるが、アイゼンが必要となる場所はなし。


この場所も雪渓の上を巻いて先に進む。


天狗の庭まで来ると、ガスに隠れていた大日岳が姿を現した。


ようやく御西小屋が近づき、


左手に本山を眺めつつ、一登りする。


登り始めから7時間半で今宵の宿に到着。


管理人さんより冷たいビールを分けていただき至福の時を過ごす。
その節はありがとうございました!

御西小屋の水場。
非常に冷たい水が豊富に流れ出ていた。



2010.8.20-22 飯豊連峰

2010年08月23日 | 飯豊連峰
下記日程で飯豊へ暑中登山に行ってきた。

1日目:飯豊山荘~ダイグラ尾根~飯豊本山~御西小屋(宿泊)
2日目:御西小屋~大日岳ピストン~北股岳~頼母木小屋(宿泊)
3日目:頼母木小屋~朳差岳ピストン~丸森尾根~飯豊山荘

日が照ってくると稜線上はガスに覆われ展望がきかなくなるが、
総じて天気は良好で、うだるような暑さのなか夏山を思う存分堪能した。

ブナの森を登る


ダイグラ尾根


御西小屋と大日岳


日本海に沈む夕日


朝の斜光をうける大日岳




主稜線を北股方面へと向かう


飯豊本山とダイグラ尾根


眼下に梅皮花小屋


頼母木小屋から眺める夕焼けと二王子岳


花は、トリカブトや飯豊リンドウが見頃。
タカネマツムシソウは終盤。

修行登山(2010.7.31-8.1 飯豊連峰)

2010年08月01日 | 飯豊連峰
土曜夕方から日曜にかけて晴れるとの予報を信じて飯豊に行ってきた。
御西小屋一泊の予定で、久々にダイグラから本山目指して登ることにする。
飯豊山荘近くに駐車し、6時45分出発。
ブナの大木並ぶ林道を進む。




桧山沢に架かる吊り橋を越えると


急坂の尾根道が続く


吊り橋から1時間ほどで長坂清水に到着
冷たい水が湧き出ている。


水場で2.5Lほど給水し、先に進む。


休場の峰から行く先を望む。


登り初めは蒸し暑くてだらだらと汗が滴り落ちたが、
宝珠山に近づくと風が絶えず吹くようになり、助かる。
路傍に生えているノウゴウイチゴの実を口にして行動食の足しにする。


ガスで展望がきかない中、ただ黙々と登る。
12時半、登り初めて5時間45分で山頂に到着。昨年に比べ15分遅れ。


当初は有り難かった風も山頂付近では体がよろけるほどの勢いに。
汗でびしょ濡れの体がみるみる冷えて、ゆっくり休憩する気にならず、
御西小屋へ直行することに。


13時20分、御西小屋に到着。


一休みの後、晴れれば大日岳へと思ったが、
結局夕方までガスはひかず。快適な小屋でのんびり過ごした。

翌日は快晴を期待したものの、朝からガス。
6時まで待ったが、一向にガスは引かず、雨も降ってきたので、
梶川尾根経由で下山することにした。
御西小屋から御手洗ノ池にかけては所々残雪で登山道が隠れる。
滑りやすいので滑落に注意。
結局、主稜線を歩いている間は風雨は収まらず、
梶川峰まで下ってようやく雨があがる。

滝見場から見える石転び沢上部


雨と汗で全身濡れ鼠状態で、急坂を転げ下り、
まるで修行のような登山は11時半終了。

梅花皮荘で汗を流して、長井で馬肉ラーメンを食べて帰宅した。
結構しょっぱいので、汗をかいた後の塩分チャージにGOOD。


以下は咲いていた花々(初日に撮影)


























2010.6.6 飯豊本山(大日杉から)

2010年06月07日 | 飯豊連峰
週末は今年初めての飯豊山行。
大日杉から本山まで日帰りで往復してきた。


地蔵岳に近づくと路傍はカタクリで覆われ、
所々残雪が登山道を隠すようになる。


登るにつれ天気は良くなり、
素晴らしい展望にテンションは上がる。
地蔵岳付近から望む縦走路


北方には朝日連峰


そして、南東には磐梯山。


御坪付近から望む飯豊本山。


御沢の雪渓を上り詰め切合小屋を目指す。


切合小屋付近から望む大日岳。


草履塚から眺める本山。


姥権現に登山の無事を祈る。


御秘所付近ではハクサンイチゲが咲き始め。


ミヤマキンバイ


登り初めて5時間でようやく本山小屋が見えてきた。


穏やかな好天に恵まれ、
素晴らしい展望を堪能しながら、山頂でゆっくり休憩。
大日岳方面


北股岳、朳差方面


そして、宝珠山と後方遠方に朝日連峰


山頂で1時間近くのんびりした後、下山を開始。






草履塚から切合小屋への下山途中、遠方に吾妻連峰が見える。


御坪付近のダケカンバ


ミネザクラと飯豊本山


次回はヒメサユリの時期に再訪したいものだ。

2009.8.25-27飯豊連峰2

2009年08月28日 | 飯豊連峰
二日目は6時過ぎに小屋を出発
天気は良好だ。


朝日を背にうけ縦走路を歩く。




登山道脇を花々が彩る。


梅花皮小屋を通り過ぎ、






石転びの雪渓を眼下に


3時間ちょっとで北股岳に到着。


北方にむけて緩やかな稜線が続く。




左手に二王子岳を眺め




花咲くギルダ原を進んでゆく。




マツムシソウの他はトリカブトが目立っていた。




門内小屋を通り過ぎ


地神山までくると、ガスが増えてきて
朳差岳は一部しかみえず。


12時前に今宵の宿、頼母木小屋に到着。


この後はデジカメのトラブルで写真はなし。

小屋に寝袋等をデポし、軽装で朳差まで往復。
ガスで展望は今ひとつであったが、
マツムシソウに加え、ハクサンフウロや
タカネナデシコ咲くお花畑は一見の価値あり。

最終日は丸森尾根経由で飯豊山荘へ下山。
帰途、長井の「あやめ温泉」で汗を流し、
お気に入りの白鷹の「千利庵」で腹一杯蕎麦を食べた。
あ~ 幸せ 

2009.8.25-27飯豊連峰1

2009年08月27日 | 飯豊連峰
前回の大朝日山行は天気が今ひとつで不完全燃焼だったので、
三日くらい天気が持ちそうとの予報に飯豊に行くことにした。
コースは飯豊山荘を起点に、
飯豊本山の他、大日岳や朳差岳まで足を伸ばす周回コース。

1日目:飯豊山荘~ダイグラ尾根~本山~御西小屋(宿泊)~大日岳ピストン
2日目:御西小屋~北股岳~頼母木小屋(宿泊)~朳差岳ピストン
3日目:頼母木小屋~丸森尾根~飯豊山荘

夜の内に移動し、飯豊山荘そばの駐車場で仮眠。
平日ということもあって停まっている車は少ない。
辺りが明るくなった5時過ぎに登山開始。

桧山沢の吊り橋を渡ると直ぐに


急登が続く


長坂清水で十分に水を補給


汗を滴らせ、ひたすら登ってゆく




樹林帯を抜ける頃には辺りはガスで覆われるようになったが、
この時期、日射しがない方が涼しくて登りやすい。
路傍に咲く花々に癒される。






宝珠山を過ぎると山頂まではあと少しの辛抱だ。


汗でパンツまでぐっしょり濡らし、
約5時間半で山頂に到着。
3年前の9月末に登った時より30分短縮。
ちょっとは進歩したようだ。


ガスが多いが、まずまずの展望だ。




山頂で小休止後、御西小屋へと向かった。
道脇はタカネマツムシソウの群生が見事!






クジャクチョウが舞い、


蜂も蜜を吸うのに夢中だ。


草の間にお目当てのイイデリンドウを見つけた。
実物を見るのは初めてで、しばし見入った。


12時過ぎに御西小屋に到着。


日没まではまだまだ時間があるので、
大日岳まで散歩してくることにした。


途中、ヨツバシオガマの群生が見事!


チングルマも咲き残っていた


牛首山の印象的な山容をながめつつ、


山頂手前で一登りすると


飯豊最高峰の大日岳山頂だ。


遮る物のない展望が素晴らしい。






この日の御西小屋の宿泊者は10数名で
混雑することなくゆったり過ごせた。

2009.6.29飯豊本山(大日杉から)

2009年06月30日 | 飯豊連峰
天気も良いので、ヒメサユリを堪能したあとは、
本山の頂まで行くことにした。





切合小屋の前後にまとまった残雪あり、
軽アイゼンあったほうが無難。






最初は快晴であったが、
登っていくうちに高曇りの空模様になってきた。


しかし展望は良好で、
山頂からは大日岳、朳差など飯豊の峰々が見渡せた。






花は山頂付近でミヤマキンバイ、イワウメ、チングルマ、ハクサンイチゲ






また、御前坂付近ではヒナウスユキソウ




ヨツバシオガマ


ハクサンチドリ


??


その他、ツマトリソウ


ミツガシワ


アカモノ


おまけにハンミョウ


水場に関しては、
長之助清水:流れは細いが冷たく美味しい水が流れている
切合小屋:小屋の前にはまだ水は引かれてない


ヒメサユリ咲いてるよ!:2009.6.29飯豊本山

2009年06月30日 | 飯豊連峰
海外トレッキングに備えデジカメを新調したので、
試写がてら山に行くにことした。
過去の記録によるとそろそろ飯豊でヒメサユリが見頃のはず。
大日杉から登って、ヒメサユリに再開してくることにした。

5時に登山口を出発。予報どおり天気は快晴。


今年も咲いていましたヒメサユリ!!


地蔵岳から御坪にかけての稜線上はヒメサユリロード。


辺りはユリの芳香が漂い、目と鼻を楽しませてくれる。




まだ蕾もたくさんあったので、
今週末にかけて見頃は続くと思います。

2009.6.19-21飯豊連峰3

2009年06月22日 | 飯豊連峰
本山からの帰りは
路傍の花を写真に収めながらゆっくり歩いた。















なんといっても主役はハクサンイチゲだが、
イチゲ以外にもミヤマキンバイ、イワカガミ、
そして、下の写真のような花々が咲いていた。





こいつはサクラソウの仲間だろうか?


梅花皮小屋で食事をとり、デポした荷物を回収。
3日目は朝から天気が崩れるとの予報で、
梶川尾根から下山するつもりで歩き出したが、
尾根の取り付きについたのが15時と遅くなったため、
頼母木小屋でもう一泊し、明日丸森尾根から下山することにした。
山開きと重なって、頼母木小屋はほぼ満員と盛況であった。


2009.6.19-21飯豊連峰2

2009年06月22日 | 飯豊連峰
昨晩の宿泊者は10人程度
ただ、禁煙と掲示してあるにもかかわらず
小屋内で喫煙する非常識な輩がいて不快。

2日目朝は小屋から日の出が見え、
予報どおり晴れそうな予感。


飯豊本山までピストンすることに決め、
泊まり道具を小屋にデポして、5時には小屋を出発。


烏帽子岳を越え、


夏道を覆い隠す残雪上を進む。


ガスで霞む峰々が幻想的だ。


御西小屋が近くに見える頃にはガスも切れてきて、


青空の下、右手に大日岳がはっきりと見える。




御西小屋を通り過ぎ、飯豊本山に向かう。


御西岳を越え駒形山に至る付近も、ハクサンイチゲの群生が見事だ。




歩き初めて3時間半で飯豊本山の頂に到着。


雲が多くて先日の朝日ほどではないが、まずまずの眺めだ。

2009.6.19-21飯豊連峰1

2009年06月22日 | 飯豊連峰
本当は石転び沢を登りたかったのだが、
今年は雪が少ないようなので、梶川尾根を登ることにした。
GoliteのJAMに2泊3日分の装備を詰め込み、
一応飾りにピッケルも持って、6時半には登り始めた。


最初からかなりの急坂でしんどいが、
標高を稼げるので、嫌いではない。


滝見場からは石転び沢の上部を展望できる。


ここまで道に雪は残っていないが、


五郎清水を過ぎたあたりから残雪が現れる。
太陽も顔を出し、まずまずの天気であったが、


梶川峰を越え、
主稜線に近づくに従い次第にガスってきた。


主稜線はハクサンイチゲが花盛りだが、
ガスっていると華やかさも半減。


門内小屋を通り過ぎ、


12時には梅花皮小屋に到着、小屋で昼食をとることにした。
小屋の水場には既にパイプで導水されており、
水汲みの負担が軽くて助かる。

泊まり山行の場合、軽量化優先でいつも貧食になりがちだが、
今回は和牛ステーキを持参したので、
昼間から誰もいない小屋でステーキを焼き、
残雪で冷やしたルービで喉を潤す。


当初の予定では今日のうちに御西小屋まで足をのばすつもりであったが、
ガスはひかないし、腹が膨らみすっかり良い気分になったで、
まだ早いが快適なこの小屋に泊まることにした。


2009.6.19-21飯豊連峰

2009年06月21日 | 飯豊連峰
山小屋2泊3日で飯豊に行ってきた。
コースは梶川尾根から登り、飯豊本山まで往復。
初日は梅花皮小屋、2日目は頼母木小屋に宿泊。
朳差まで足を伸ばしたかったが悪天候のため中止。
最終日はずぶ濡れになって丸森尾根を下山。









この時期、主稜線のハクサンイチゲが見事!!
特に門内岳から烏帽子岳付近、そして御西岳から駒形山にかけて。
頼母木山付近はやや標高が低いためか盛りを過ぎた印象。

梶川尾根は標高1600メートル程度より上でまとまった残雪あり。
丸森尾根は丸森峰より上方で登山道を隠す残雪あり。
主稜線は、烏帽子岳~御西岳にかけて、一部残雪の上を歩くようになる。

梶川尾根の五郎清水、丸森尾根の夫婦清水はいずれも融雪水が流れている。
梅花皮小屋は直ぐ近くの水場まで導水されている。
頼母木小屋はまだ小屋まで導水されておらず、水場まで500m歩く必要あり。
門内小屋、御西小屋の両小屋は近くの雪渓の融雪水を利用。


2008.9.20-22飯豊連峰3

2008年10月02日 | 飯豊連峰
鳥居峰から先は、最初のうちこそ緩やかだが、
直ぐに急な下りとなる。


ところどころ鎖が垂れ下がっている他、
鉄ばしごも2カ所に設置されてはいるものの、
ゆっくり慎重に下れば危険なことはない。


沢音が近づいた頃、突然目の前に小屋が現れた。
北股岳から4時間かかった。


小屋の目の前には「やおきの泉」という
発見者の名前にちなんで命名された清水がある。
どうやら対岸からパイプで水をひいているようだ。


また、屋根つきの竈もあり、焚き火をしたり、
ベーベキューをするのに使えそうだ。
新しく綺麗な小屋の中には案の定誰もおらず、
2階の真ん中に寝床を確保。
早速、温泉につかることにした。
小屋脇の渓流を上流に100メートルほどあがると、


川沿いに露天風呂が現れる。


10人は優に入れそうな広さだ。
奥の岸壁からお湯が流れ出て岩風呂に注ぎ込んでいる。
沢水で湯温を調節するような仕組みはなく、
「もしや熱湯風呂?」と嫌な予感が一瞬脳裏をかすめたが、
触ってみると少々熱めの適温!!
脱衣所はないので岩の上で脱衣し、
湯に身を沈める。 至福の一時だ。


温泉につかった後は、清水で冷やしたルービで乾杯だ。
渓流を吹き下ろす風が火照った体に気持ちいい。
良い気分だ。 
この日は小屋を訪れる人は結局誰もおらず、
温泉付きの別荘を貸し切りにしているがごとく贅沢な時を過ごした。
寝る前にも一風呂浴びることにし、
暗闇の中ヘッドランプの明かりをたよりに再び露天風呂へ向かった。
空は満天の星空だ。
天の川も見えるのだが、写真に上手く撮れなかったのが残念。


せせらぎを耳に、
星空を眺めながら湯に身をゆだねていると
心底幸せに感じた。
空を横切る流れ星に明日も好天が続くことを祈り
小屋にもどった。

翌朝は雨の音で目を覚ました。
小屋は谷底にあるため、電波が入りにくく、
聞きづらいラジオから流れる予報によると
今日の天気は芳しくないようだ。


幸い朝のうちに一時雨が上がったので、
まずは朝風呂に入ってリフレッシュ。
快適なこの場所に停滞したい思いを断ち切って
主稜線を目指し、おういんの尾根を登り返すことにした。
登っている途中から再び雨が降ってきたが、
雨に濡れたブナもまた美しい。


5時間で北股岳まで戻ってきたが
生憎の天気で主稜線は見通しがきかず、
今宵は梅花皮小屋に泊まることにした。


小屋から数十メートル歩いたところに水場あり、


トイレも綺麗でなかなか快適な小屋だ。
夕方には雨もあがり、眼下に雲海が広がった。


この日は天気が悪かったせいもあってか、
小屋の利用状況は1階に5人、2階に10数人?と
混み合うことなく快適に過ごせた。

3日目朝、雨が降っており風も強い。
ガスって見通しもきかない。
天気がよければ、飯豊本山方面に進むところだが、
この天気じゃ移動する気にならず。
周りの人が次々に出発する中、小屋でぐだぐだ過ごす。
食料は4日分用意したので、
明日の天気がよければ、今日はここで停滞、
もしくは御西小屋あたりまで進んで、
明日本山からダイグラ経由で下ろうか等と考えてた。
しかし、7時を過ぎ、誰もいなくなった小屋で
最新の予報に耳をかたむけると、
明日も寒冷前線が通過するため、日中天気が崩れるらしい。
となるとモチベーションも一気に低下し、
寒い小屋で停滞しているより、早く下山して温泉に心変わり。
梶川尾根経由で下山することにした。


ダイグラ歩きはまたの機会となったが、
湯の平温泉につかることができただけで大満足であった。