あいりのCinema cafe

只今gooブログにお引っ越し(工事中)

イエスタディ・ワンスモア 龍鳳鬥 (劇場)

2006-01-31 21:35:39 | 香港映画 (57)

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監督 ジョニー・トー
スタント・コーディネート ユン・ピョウ
出演 アンディ・ラウ(トゥ)サミー・チェン(トゥ婦人)
    ジェニー・フー(アレン婦人)カール・ン(スティーブ)
    ラム・カートン(保険会社、捜査員)
2004年/香港

100万ドルの宝石、それとも”永遠の愛”

シネリーブルで、レイトショー。
それも夜、9時10分上映開始。
ひぇ~、電車はあるけど、帰りのバスがなくなる。タクシー帰還だなこりゃ。
観客は私を入れて6人!はぁ~。

愚痴はこのくらいにして、
アンディ・ラウ、サミー・チェンのコンビということで『NeedingYou』のようなコメディを期待したんですが、まったく違うんですね。

思い込んだ私がいけないんだけど、お話は意外な方向へ!
始めに考えてた映画が後半には違ってしまったような?。。うむむ。
100万ドルの宝石、それとも”永遠の愛”ってそういう意味だったのですね。

トゥと、2年前に別れた妻。
この元妻は宝石目当てに再婚しようと、スティ-ブに接近。
スティーブの母(元、泥棒)アレン夫人と3人三つ巴の虚虚実実、だましだまされの駆け引きが展開します。
ヘプバーンの『おしゃれ泥棒』を思わせるよう。

トゥと妻が手錠をかけられて仲良く笑っている顔って・・ベスト泥棒カップル・・

宝石、車、ワイン、ファッション、おしゃれなアパートと目を楽しませてくれる。
時々、映される香港の雑多な街角の風景がなかったら、どこの国だか判らないくらいハイセンス。
香港島側の風景でしょうね。

ラゥ、元妻、互いに意地を張り、自分に正直になれない。
互いがアパートに来る時は恋人がいることをほのめかす演出にドタバタ大慌て;汗
それがまた、二人はまだ愛し合ってることが明らかで微笑ましい。
バナナフレーバーかい?爆

今回は感想が短いです。笑

ここから結末に触れます。
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トゥは元妻に、宝石やお金より大事なものがあることを教えたかったのでしょうね。
唐突な別れよう!の言葉は思いやりだったのね。
その裏には夫の真の愛情が隠されていた。グッスン

いとおしい目で元妻を見てたものね。

トゥに協力するアレン夫人が大物っぽくて、(なんと!あのテレンス・インの実母!)情があっていいです。

アンディとサミーコンビ映画もこれで完結。
アンディってやはり死んでしまう役が多いですねえ。

でも、香港映画で、J・トー監督のことです。
『マッスルモンク』みたく輪廻転生で、実は~、なんて続きもできたりして。笑

あのお棺には本当にトゥが入ってたの?

何も知らず満面の笑みを浮かべる元トゥ夫人。
彼は私をまだ愛してる。

あなたは幸せ、先に天国に行ってしまったのだもの。
私は歯をくいしばって生きていくわ。

トゥ元夫人にもまた、素敵な”相手役”が現れるといいな~と思いながら、ダッシュで劇場を後にしました。

テレンス・イン↓
Tere

TB送信:愛すべき映画たち、お気に入りの映画


我が心のオルガン (DVD)

2006-01-29 07:33:24 | 韓国映画
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[原 題] 我が心のオルガン 
[英 語 題] The Harmonium in My Memory
[原 作] ハ・グンチャン 短編小説 <女生徒>
[脚 本] イ・ヨンジェ
[監 督] イ・ヨンジェ    [第1作]
[撮 影] チョン・ジョミョン(田朝明)
[出 演] イ・ビョンホン → カン・スハ
      チョン・ドヨン → ユン・ホンヨン
      ソン・オクスク → ホンヨンの母
      イ・ミヨン   → ヤン・ウニ
1999年、韓国

韓国版、『初恋の来た道』です。

感想・・九州の方からクレームが出るかと思いますが、方言大好き(あったかいでしょ)な私はでたらめ九州弁で書いてみたと思います。
関西弁も混ざってるので九州の方、怒らないでね;

本作と『マルチュク青春通り』『オオカミの誘惑』を立て続けに見ましたが、この映画、アタイは1番好いとうとです。
そいばなぜか~て言うと、映画の時代背景が1960年代ですばってん、ほのぼのした映画になっとうとです。

主役ばはっとんなさるイ・ビョンホン、初めて見たばってんが、これが40年前の師範学校出の若い男先生のよう似合うごたる。
そいで、家の手伝いで進級の遅れた、デカか小学生をこれまた『接続』のチョン・ドヨンが演じて、ほんまこつ小学生に見えるから凄かです。

韓国の僻地の村に都会、ソウルの学校出たてのピカピカの男先生、スハがきなはったとです。
どっちか言うと、クラシックな顔立ちしとんなはるイ・ビョンホンは適役ですもんね。
60年代、小学校の石炭ストーブが懐かしかあ!
LP、ドーナツ盤、コニー・フランシス、懐かしかあ!
ついでに検便も懐かしか。汗 若か人は知らんやろねえ。

あん頃の子どもたちの伸び伸びして元気なこつ。
田んぼや畑の風景も郷愁ばそそってからに美しか。

ホンヨン(チョン・ドヨン)ば学校に弟の赤ん坊おぶうて来るし、子供は犬ころみたいに喧嘩ばしよるし、隙見てホンヨンな弟のオムツば替えよると。爆
ピカピカ先生、な・な・なんと牧歌的な・・ボーゼン。

力でねじ伏せるんじゃなく、子供ば人間らしいあつこうてやらにゃ!
誠実で純粋な先生はそう信じて体罰ばきらい。
60年代ちゆうたら日本でも腕白は頭ばはたかれよった。
韓国はもちっとキツかとですかなあ。

このピカピカ先生な、またチクとオルガンば弾きなはっと。
スマートな若い男のすくなか~村ですもん、こりゃ小学生女子でものぼせるとです。
イ・ビョンホンば、映画ん中でプレスリーの歌なんぞ口ずさんで渋か声ば聞かせなはっと。

ピカピカ先生な子供に日記ば書かせなはって、ホンヨンは可愛か恋文みたいな日記書きよる。
こん子ばおかしかあ、て先生な苦笑しながら添削されっとです。

アタイも学生時代、憧れの先生なおりんさって、その学科ばっか勉強したとですもんなあ。
数学の先生やったら、もちっと、かしこかおなごになっとったばってんが。
指名なされたら、ポッとなったりしたとです。笑

ピカピカ先生、ゴーインなマドンナ先生への初恋に敗れてヘコみんさったと。
そんマドンナ先生との思い出の大切なLPば割った子供ををつい殴ってしもうたばい。
だいたい、この頃の農村部の子供はLPがなんか知らんとですもん;

そん腕白のかあちゃんが学校に怒鳴り込んで。
このかあちゃん、面白かキャラばして笑いばさろうてたと。

その後、事件もごあして、傷心の先生は自分の未熟さを反省してからソウルに帰る決意ばするとです。
子どもたちが「先生、帰らんで」「先生、帰らんで」ちてゾロゾロ付いて来るとは日本の『二十四の瞳』ば思い出すとです。

初恋は実らんて世間では言うとですもん。涙

ここから、ネタばバラしとっとです。はい~。
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先生も熱血ばってん、あの腕白が先生を追って火の海に飛び込むところは泣かされるっとですなあ。
映画の中ではホンヨンは17歳の設定とか、ばってん、ちゃんと恋する乙女に見えたと。
先生にも彼女の真剣な気持ちは通じたとかもしれん。

最後に、ああ~先生は結婚しんさった(もしかしてあのマドンナ先生と?)かと思たばってん、何と、写真ばよう~見るっと。
そうやったとですかあ!
子どもば5人!は~!

先生の初恋ば実らんやったけど、ホンヨンの初恋は実ったとです。めでたかあ!

余韻ば残るよか終わり方やと思うとです。








THE 有頂天ホテル (劇場)

2006-01-26 13:14:57 | 邦画 (69)

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製作 亀山千広
監督:脚本 三谷幸喜
出演 役所広司(新堂)松たか子(ハナ)佐藤浩市(武藤田)
   香取慎吾(シンガーソングライターを夢見るベルボーイ、憲二)
   篠原涼子(コールガール、ヨーコ)麻生久美子(なおみ)
   戸田恵子/生瀬勝久/原田美枝子/唐沢寿明/津川雅彦
   伊東四朗/西田敏行/YOU(不幸せなシンガー)
   ダブダブの声(山寺広一)
2005年
公式サイト
>脚本家・三谷幸喜の監督第3作目。
大晦日のホテルアバンティ。マジメな副支配人の新堂は、元妻の由美と再会して動揺。そんななか、汚職が発覚した国会議員・武藤田がホテルに逃げ込んで来る。彼の元愛人は、客室係のハナだった。

街に出たついでにと思った私が甘かったですねえ。
一度目は満席!こうなりゃ意地でも!万を持して、違う日にやっと見ることができました。
滑り込みセーフ!
大満足な映画でした!

三谷幸喜監督作は初めてです。
ホテルアバンティに関わる人々の大晦日から元日までの人間模様を描いた物語。
これが面白かったんですよ!

タイトルロールが三谷劇場の幕開けといった感じで洒落てます。
おや、この映画どこかで・・と思ったら、やはり『グランドホテル』をベースにしているらしい。

グレタ・ガルボたちが出演したこの映画は私もテレビで見かけた程度ですけどね。
それほど大爆笑ではないのだけれど、クスクス笑ってるうちに、それぞれの人たちの人間模様が浮かび上がってくる。

そして、みんながどこかで繋がっていて大晦日のカウントダウンとともに、新しい歳を迎えるという演出も巧みです。
女性たちが自分の人生を引き受けて強いのに比べて、(特に”松したたか子”!)男性たちはともすれば挫折しそうなんですよ、これが。

三谷さんは笑いのうちにもメッセージ、人生への応援歌を送っていて、真面目な人なんだなと思いました。
こういう人情喜劇がお得意なんでしょうね。

私は大して夢も持ってなかったので、諦める辛さは知らない。
ただ、家族に起きた問題の余波を受けて、ここ数年は大変だった。
そんな時に、この映画を見たのは幸運でした。

これだけ多くの人の人生を描いているのに、ゴチャゴチャ感がない。
テンポよくお話はすすんで、130分間があっという間。
斜陽と言われた邦画も、ここまできたかと感慨深いものがあります。
少しエラそうですが。汗
テレビや映画で見かける芸達者な俳優陣たちがこれでもかと続々と出演。

ゴチャゴチャどころか、各俳優がそれぞれのいい部分を出し調和を保って、互いの個性を殺しあわない。
監督の腕もあるけど、日本独特の和の文化の縮図かもしれない。

夢を諦めるな。
自分に正直に生きよ。
どんなピンチにも活路はあるのだ。

松したたか子、真っ当な意見をはきます。この人の台詞回しの確かなのは深津絵里さんと並ぶと思う。
旬の篠原涼子、マグダラのマリア(聖娼婦)みたい。
死んだつもりでやれば何だってできるわ。

いつもながら、安心して見ていられる役所広司。
役所さんの目立ち過ぎない、いい人ぶりには好感が持てます。

柔らかな音楽も映画を品よくしていました。

ここから結末に触れています。
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佐藤浩市さんに目をひかれました。
死を選ぼうとした汚職議員、佐藤浩市さんですから、お話は突然、そっちへ?とハラハラしたけど。(崖っぷちぶりがどこぞのIT企業の元社長とダブるし;)

俺は一度死んだ男だゾ。

隣室の香取慎吾の歌に感動して、思いとどまるんですね。
ドンキホーテ~♪うるうる

カッコよく死ぬよりも、自分に正直に、一からやり直し。
案外、篠原さんとうまくいくのかも。

人はやり直せるんだな。
唐沢、オダギリジョーの二枚目の壊れぶりが皮肉が効いてて面白いです。
ホテルには筆耕係なんて地味な仕事があるのは当たり前なのに、知らなかったし。

最後に、暗めの筆耕さんが笑ってるのも、明るいオマケでした。

役所支配人は元妻(原田美枝子)から、支配人補佐の 戸田恵子サンヘバトンタタッチされた模様。
女心ですねえ。

この映画を見てしまったら、後の映画鑑賞のハードルが高くなりそうで困るな。笑

それに、年明けの場面はもっと、もっと、はじけてもいいかなと思うけど。
観客は欲張りです。

お帰りなさいませ。
ホテルマンにはお客様は家族です・・

映画ってやっぱりいいです。

ドンキホテ~、ロシナンテ、サンチョパンサァ~、アンドレ~~♪♪かぁ~。

TB送信:京の昼寝~♪


マルチュク青春通り (DVD)

2006-01-22 08:55:20 | 韓国映画

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監督/脚本 ユ・ハ
出演 クォン・サンウ(ヒョンス)イ・ジョンジン(ウシク)
    ハン・ガイン(ウンジュ)ジェ・ボク(ハンバーガー)
    ジョンフン(風紀部長)
2004年、韓国

青春・・過ぎ去ってみて、それがかけがいのない時だったと気づくもの

主人公がブルース・リーに憧れる高校生で、マルチュク青春通りというタイトルから劇場で見たい映画でした。
映画を見る前はクォン・サンウに惹かれるものを感じなかったからかもしれませんが。

サイトの監督の言葉を読んで再確認しましたけど、これって村上龍さんの自伝的小説『69』にそっくり。
監督も村上さんの自伝的作品、『69』に触発されて、自分の青春時代を描いたとか。

かたや1960年代、こちらは1970年代。
比べてみるとより面白い。
時代は10年の差はあるんですけどね。

『69』のケンは体制と、力でねじ伏せようとする大人・教師たちに憎しみと反発を感じるエネルギーの有り余る高校生。
ケンはブルース・リーに憧れるヒョンスとは違い、よく回転する頭脳と口先だけで生きている破天荒な高校生。

自分たちは選別される前の羊だ!(大学に進学して普通の大人になるか、高卒で、やはり普通の大人として体制に組み込まれるか)

70年代の韓国は軍部の力も強く、学生への制裁、体罰も半端ではない。
日本の60年代とは違って、韓国の70年代の政治背景などは勉強不足なのでよく分かりませんが。

文化的にはああ日本と同じだなあと思えるところが沢山あります。
そういう点ではとても興味深く見ました。

韓国の『マルチュク青春通り』は真面目に初恋と友情を描いたのはやはりお国柄の違いかな。
ウシクを演じた、どこかヨン様似の男らしいイ・ジョンジンがいいですね。

ことごとく学校側の手先のような風紀部長と対立。
男気が強く、弱いもの苛めは大嫌い。自信過剰気味なのが災いするけど。

日和見のハンバーガーがおかしい。

ふとしたことで転校生、ヒョンスはウシクと友達になり。
しかし、大人しいヒョンスの片想いの人は意外にも。
微妙な三角関係の恋の行方は。

ヒョンスとソン・イェジン似の清純なハン・ガイン(ジェボク、ヒョンスより1歳年上)がラジオの音楽番組が好きなのも時代を現してる。
この年下っていうのは韓国ではどうも恋人としては見て貰えないのかな?

携帯などない時代、思いがけない告白もラジオを通してだったり。
喫茶店でも二人の前にあるあの白い飲み物はミルク?かなあ。

ハンバーガーが学校で売っているアダルト雑誌に混じって「スクリーン」が。笑
私たちにとっても映画やファッションのバイブルだったですもんね。

いずこも同じ、親近感がわく。
全盛の”アバ”の名も出て、おっ!と思う。笑

正義感は強いけど、父親はテコンドー師範だけど、ヒョンスは。。

ここから結末に触れます。
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彼女のために(ウシクの仇も討ってやる)俺は強くなる!
風紀部長とその取り巻きを相手にヌンチャクで大暴れする場面には胸がすきます。

相手を沈めて、ニッと笑うヒョンスはカッコよかとです。
どろどろに闘って大人、教師、世間、不条理、自分自身への憤怒の限りを込めて。
でも、独りぼっちなのが切ないんですよね。

父親は怪我を負った相手の親に土下座して謝る。
 
”高校に行かなくても大学には行ける。”
そうか・・これだ・・闘いの果てにはこれが待っていたか。

或る日、ヒョンスはジェボクを見かける。
もうヒョンスは以前の少年ではない。
こうして、初恋はほろ苦い思い出となっていく。

韓国でもジャッキーの『酔拳』は上映されるんだ。

ウシクともいつかどっかで、よっ!なんて出会って笑いあうのかも。

TB送信:平気の平左、ある在日コリアンの位牌


オオカミの誘惑 (DVD)

2006-01-21 15:40:56 | 韓国映画

Ookami

監督 :キム・テギュン『火山高』
脚本 :キム・テギュン
原作 :クイヨニ(女子高生インターネット作家)

◆キャスト◆
パン・ヘウォン(カンソン高校リーダー)…チョ・ハンソン
チョン・テソン(ソングォン高校の一匹狼)…カン・ドンウォン
ハンギョン(転校生)…イ・チョンア
2004年、韓国

ある二人のチングの物語。

オオカミの~この題名では内容を推測するのは難しいですね。^^
題名とネットリと流し目を送るカン・ドンウォンのポスターに、違った映画の潜入感を持ってしまってパスした映画です。

内容は韓国悲恋映画、永遠のテーマ(笑)がずっしりと盛り込まれています。
ネタバラシになるので、ここでは述べませんが。

18歳の女子高生がインターネットで流したのが原作というのが頷けます。
韓国の若者もまた、こういう映画が好みなのですね。

冒頭、オープニングロールが工夫されていて軽快な感じ、いいです。
まだ若いカン・ドンウォンの人気は彼を主役で見るまで、なぜ?という感じでしたが。

荒んだ孤独な心を内に秘めたテソンが、傘の下からアップになるところはう~~ん、オオカミ!!
人気に納得。
若き男優の顔アップに久しぶりにぞくっとしました。
素直そうな個性と影のある美貌がまだまだ可能性を秘めていて楽しみ。
ワルが似合いそうね。

意気のいいアクションシーンもかなりの迫力ですし。
血気盛んな若者たちがどわ~と喧嘩する場面は個人的に大好き。笑
青春してます!

見かけは普通っぽい女の子、ハンギョンは気立てがいいのでしょうね。
二人の男子高校生の間で揺れる乙女心が健気かな。

あれほど敵対していたヘウォンとテソンの間には奇妙な友情が生まれて。
男同士だからヤツの気持ちが分かる。
私は女なので、そこんとこ分かりませんが。

捨て鉢になり、いよいよ手がつけられないほど暴れ回る一匹狼のテソクが痛めつけられるのをヘウォンは身を挺して助けます。
ヘウォン、おっとこまえです。男の純情。
やっぱりチングのお国ですもんね。流石!

テソンが痛々しい・・
痛めつけられる美貌のテソンにお耽美を感じた私は不謹慎?笑

もう一度見て、二人の友情をじっくり味わってみたいところです。

ここから結末に触れています。
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お馴染みのテーマ、異母兄弟の恋心。
残念ながらこの結末、選択は二つしかないのでしょうか。

思い切るか、それができぬなら、この世から消えるか。

 自分が愛する、唯一の人、幼いころからの憧れ、ハンギョンを姉
 という立場に置いた神を何百回、何千回も呪ってやる・・

恨流ですね。^^
ちなみに、兄妹の恋心を題材にした邦画に、辻仁成監督の『フィラメント』があります。
知らずに見たので驚いたし、好みが分かれる映画だけど、美しかったです。

そして、韓国王道のもう一つのテーマ、難病。

何もかも、一人背負って孤独に海外に去ったテソンが哀れ過ぎます。
きっと彼は手術が成功することは望んでいなかったのでしょう。

彼の”目”!
ハンギョンが見えますか。
これはなかなか衝撃的な結末でした。

テソンは彼女の目の中で生きているのです。

ハンギョンにとって、これは辛くないのかな。
ヘウォンとこの先、幸せになれるのかなとフと思ってしまいました。

しばらく韓国映画のDVD鑑賞の感想が続きます。
次は『マルチュク青春通り』です。