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我が心のオルガン (DVD)

2006-01-29 07:33:24 | 韓国映画
Photo05

[原 題] 我が心のオルガン 
[英 語 題] The Harmonium in My Memory
[原 作] ハ・グンチャン 短編小説 <女生徒>
[脚 本] イ・ヨンジェ
[監 督] イ・ヨンジェ    [第1作]
[撮 影] チョン・ジョミョン(田朝明)
[出 演] イ・ビョンホン → カン・スハ
      チョン・ドヨン → ユン・ホンヨン
      ソン・オクスク → ホンヨンの母
      イ・ミヨン   → ヤン・ウニ
1999年、韓国

韓国版、『初恋の来た道』です。

感想・・九州の方からクレームが出るかと思いますが、方言大好き(あったかいでしょ)な私はでたらめ九州弁で書いてみたと思います。
関西弁も混ざってるので九州の方、怒らないでね;

本作と『マルチュク青春通り』『オオカミの誘惑』を立て続けに見ましたが、この映画、アタイは1番好いとうとです。
そいばなぜか~て言うと、映画の時代背景が1960年代ですばってん、ほのぼのした映画になっとうとです。

主役ばはっとんなさるイ・ビョンホン、初めて見たばってんが、これが40年前の師範学校出の若い男先生のよう似合うごたる。
そいで、家の手伝いで進級の遅れた、デカか小学生をこれまた『接続』のチョン・ドヨンが演じて、ほんまこつ小学生に見えるから凄かです。

韓国の僻地の村に都会、ソウルの学校出たてのピカピカの男先生、スハがきなはったとです。
どっちか言うと、クラシックな顔立ちしとんなはるイ・ビョンホンは適役ですもんね。
60年代、小学校の石炭ストーブが懐かしかあ!
LP、ドーナツ盤、コニー・フランシス、懐かしかあ!
ついでに検便も懐かしか。汗 若か人は知らんやろねえ。

あん頃の子どもたちの伸び伸びして元気なこつ。
田んぼや畑の風景も郷愁ばそそってからに美しか。

ホンヨン(チョン・ドヨン)ば学校に弟の赤ん坊おぶうて来るし、子供は犬ころみたいに喧嘩ばしよるし、隙見てホンヨンな弟のオムツば替えよると。爆
ピカピカ先生、な・な・なんと牧歌的な・・ボーゼン。

力でねじ伏せるんじゃなく、子供ば人間らしいあつこうてやらにゃ!
誠実で純粋な先生はそう信じて体罰ばきらい。
60年代ちゆうたら日本でも腕白は頭ばはたかれよった。
韓国はもちっとキツかとですかなあ。

このピカピカ先生な、またチクとオルガンば弾きなはっと。
スマートな若い男のすくなか~村ですもん、こりゃ小学生女子でものぼせるとです。
イ・ビョンホンば、映画ん中でプレスリーの歌なんぞ口ずさんで渋か声ば聞かせなはっと。

ピカピカ先生な子供に日記ば書かせなはって、ホンヨンは可愛か恋文みたいな日記書きよる。
こん子ばおかしかあ、て先生な苦笑しながら添削されっとです。

アタイも学生時代、憧れの先生なおりんさって、その学科ばっか勉強したとですもんなあ。
数学の先生やったら、もちっと、かしこかおなごになっとったばってんが。
指名なされたら、ポッとなったりしたとです。笑

ピカピカ先生、ゴーインなマドンナ先生への初恋に敗れてヘコみんさったと。
そんマドンナ先生との思い出の大切なLPば割った子供ををつい殴ってしもうたばい。
だいたい、この頃の農村部の子供はLPがなんか知らんとですもん;

そん腕白のかあちゃんが学校に怒鳴り込んで。
このかあちゃん、面白かキャラばして笑いばさろうてたと。

その後、事件もごあして、傷心の先生は自分の未熟さを反省してからソウルに帰る決意ばするとです。
子どもたちが「先生、帰らんで」「先生、帰らんで」ちてゾロゾロ付いて来るとは日本の『二十四の瞳』ば思い出すとです。

初恋は実らんて世間では言うとですもん。涙

ここから、ネタばバラしとっとです。はい~。
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先生も熱血ばってん、あの腕白が先生を追って火の海に飛び込むところは泣かされるっとですなあ。
映画の中ではホンヨンは17歳の設定とか、ばってん、ちゃんと恋する乙女に見えたと。
先生にも彼女の真剣な気持ちは通じたとかもしれん。

最後に、ああ~先生は結婚しんさった(もしかしてあのマドンナ先生と?)かと思たばってん、何と、写真ばよう~見るっと。
そうやったとですかあ!
子どもば5人!は~!

先生の初恋ば実らんやったけど、ホンヨンの初恋は実ったとです。めでたかあ!

余韻ば残るよか終わり方やと思うとです。