あいりのCinema cafe

只今gooブログにお引っ越し(工事中)

今年見た映画

2005-12-31 15:30:07 | 日記・エッセイ・コラム
クリスマスに風邪をひきダウン、その間にブログがメンテナンスをしたらしい。
久しぶりにブログを開けてびっくり、表示崩れっていうんんですか?
右サイドバーがないっ!笑

再構築とやらで、右往左往したのは私だけ?笑
皆さん、慌てず騒がず、流石ですね。
どうやら、元に戻ったようす。ふ~;

今年見た映画・・去年のほうが豊作だった気がする。
順位を決めるほど数を見ていないし、最近はハリウッド映画をあまり見なくなった。

なので、今年、印象に残った映画は『メゾン・ド・ヒミコ』かな。
2度も見てしまった。

それに、今年見たのか昨年かあやふやになってますが、(汗)井筒監督の『パッチギ!』が非常によかった。
楽しめて感動して、私の年代の人間には当たりな映画でした。
テーマ曲の「イムジン河」も忘れられないし、二作品ともにオダギリジョーが出演しているのが面白い。
それだけ時の人だったという訳ですね。

1位『パッチギ!』 2位『メゾン・ド・ヒミコ』いえ、同位かなあ。

それから、ずいぶん以前に見た感じがする『マラソン』。

これも邦画で『三丁目の夕日』。素直に見て心地よい映画でした。

あとは久しぶりにジャッキー・チュンを見ることができた『ベルベット・レイン』。
これって、結局『今すぐ抱きしめたい』の続編なんだと私は一人で思っている。笑
素敵だ!

あと、『インファナル・アフェアⅢ 終極無限』は見終わった後味は悪かったけれど、やはりよくできた映画だと思う。
韓国映画は悲恋ものが健闘しましたね。『私の頭の中の消しゴム』。
次のチョン・ウソン主演の映画『トンケの蒼い空』も楽しみ。

ペ・ドゥナ嬢が邦画に参戦してくれた『リンダリンダリンダ』が良かったですね。

個人的には蒼井優さんの『ニライカナイからの手紙』も好き。

さて、来年も今から楽しみな映画がきそうでワクワク。
真田広之とチェン・カイコーの映画って・・見てみたい。
来年も私のペースでぼちぼちと味わいながら映画を見たいです。

私のブログに立ち寄ってくださるご奇特な方々?にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。



ナビイの恋 Nabbie's Love

2005-12-18 09:41:43 | 邦画 (69)

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監督 中江裕司 『ホテル・ハイビスカス
脚本 中江裕司 中江素子
テーマ曲「RAFUTI」マイケル・ナイマン with 登川誠仁
出演 西田尚美( 奈々子)村上淳(福の介)
    平良とみ(ナビイおばあ) 登川誠仁 (恵達おじい)
    平良進 (サンラー)
公式サイト 

私の沖縄は石垣島、竹富島旅日記はこちら。よかったら見てね♪

79歳のおばあには秘密があった。
それは彼女が19の時のこと。

邦画で派手さはないのだけど、好きな映画です。
人を想う気持ちにも様々な形があるんだな、見終わった後、少し切なく心が暖かくなること請け合いの映画です。笑

舞台は沖縄のまだ観光化されていない粟国島。
東金城奈々子は都会の暮らしに疲れて、おじいとおばあの家に戻ってくる。
家の庭にはブーゲンビリアが咲き乱れ、おばあは世話に忙しい。

元気で、どこか不思議な女の子、奈々子・・赤いワンピースが島の風景に負けてなくて素敵。
そもそも、映画全体が不思議なんですけどね。

島では風変わりなアイルランド人がケルト民謡を奏でていたり、
おじいが、風来坊だけど気のいい福の助クンを家に連れて帰ってきたり、
奈々子はその福の助クンがちょっと気になったり。

おじいは牧場で働き、おばあを大切に想っている。
時々出る英語がお茶目♪で、でも、心は大海原のように広い。
おばあはどうもアイシテルランドに憧れているらしい。

そんな平和な村に、ブラジルに移民したサンラーが60年ぶりに帰ってきてしまった。
村は大騒ぎとなる。
動揺するおばあ、静かに見守るおじい、奈々子の恋の行方はどうなる?

ゆったりと時が流れる美しい島に住む人々と外国人、文化の融合が暖かく、
音楽のハーモニーがミュージカルみたいでとてもいいのです。
サンシンの音が異国情緒を感じさせ、テーマ曲はあの『ピアノ・レッスン』のマイケル・ナイマン。

家を守り、栄えさせなければならぬという古い沖縄の因習からナビイが解き放たれる時。

ここから結末に触れています。

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まだ10代の頃、ナビイとサンラーは愛し合い、ナビイは身篭った。
村人や巫女はこの恋は東金城家が絶えると、一方的に反対。
二人は引き裂かれ、サンラーはきっと迎えに来るから待っててと言い残してブラジルに去る。

二人の悲恋は白黒でトーキー時代の映画ふうなのが面白くて
サンシンの音とともに沖縄民謡が流れなかなかいい雰囲気です。

そんなナビイに恋していた恵達(この名前、TV、ちゅらさんでもお馴染み)は失意の彼女と、入り婿として結婚する。
でも、おばあは命がけで愛したサンラーを忘れなかった。

おじいもまたナビイの心の底にはサンラーがいることを知っているのだけど。
ブーゲンビリアがそのあかし。
 女は初めて愛した人が忘れられないとや。

サンラーが去る日、ヒガシンキタ風が吹く日、ナビイは決心する。
60年暮らしたおじいの元を去ることはできない、けれど。

おじいが全てを知っていて、それとなく別れの言葉をかける場面に思わず感動。
60年連れ添っても、ナビイが行きたいなら・・これが本物の男の愛かも。
しみじみ・・ちょっと寂しいけどね。

おばあはサンラーと小船で海の彼方へ去って行く。
「おばあはサンラーと、愛してるランドに行くさあ~」

おばあにもこんなに強い秘めた恋があったんだなあ。
奈々子もそんなおばあの姿を見て思うところがあったのだろう。

最後に、福の助と7人目?を身篭った奈々子夫婦に囲まれた幸せなおじいの姿があった。笑
元気な奈々子と真面目な福の助も幸せそう♪


SAYURI /さゆり

2005-12-14 13:02:00 | アメリカ映画 (40)

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製作 スティーブン・スピルバーグ
監督 ロブ・マーシャル
原作 アーサー・ゴールデン
出演 チャン・ツィイー(さゆり)渡辺謙(会長)
    ミシェル・ヨー(豆葉)役所広司(延)
    桃井かおり(置屋の女将)コン・リー(初桃)
    工藤夕貴(おカボ)マコ岩松(さゆりの父)
    大後寿々花(さゆり・子役) 2005年、アメリカ

花柳界という閉ざされた狭い世界で生きる女たちの闘いの物語。

原作がなかなかしっかりしていると聞いていたので、大丈夫かなと思いつつ見てきました。
結論・・私は楽しめました。目の正月。笑
誰かさんのブログに「あしながおじさん」とありましたが、言えてます。

ハリウッドが制作費にいとめをつけずに映画を撮ったらこうなるのですね。
もう少し、本物の京都の美しさを切り取ってほしかった。
豪華、絢爛、唖然 笑
お話は外国の人には判り易いのではないでしょうか。

冒頭で『砲艦サンパブロ』でマックーイン相手に鮮烈なデビューを果たしたあの”マコ”がさゆりの父親役で登場。
まだまだ元気そうで嬉しかったです。

初めからお話は大変な速度ですすみ、少々せわしなかったです。
映像になると?なところもあって歯がゆさもあるのですが、
混浴のシーンが唐突だったり。笑

でも、私など花柳界には疎くて、ほ~、そんなものかなと感心したり。
芸者はあくまでも芸を売るもので、体を売らないというポリシーが一貫していて気分が良かったです。
ま、水揚げというしきたりは今日の花柳界では方法が変わったようですが。

チャン・ツィイーは体当たりも、体当たりの熱演でした。
たぬき姫ではなく、可憐な半玉(舞妓)役はギリギリだけど、なんと言っても今が旬の人。
真っ白メイクより素顔に近いほうが綺麗。見蕩れてください。

彼女のこれまでの経歴を考えると、この役は日本人女優で、というのは無理でしょうか。
相撲力士並の体力も必要そうです。
英語が流暢で、知名度があって、華のある若い女優・・?

コン・リーは損な役回りだと思います。
実際にも新旧交代という位置がだぶって、去っていく後姿に哀切感が増しました。
芸妓役が流石の凄艶さです。
もう少し彼女の見せ場があってもよかったかなあ。

いずれ、自分の行く末も同じ・・

小股の切れ上がった、という形容詞がぴったりのミシェル・ヨーも綺麗。
妍を競う・・久しぶりに聞いた粋な言葉です。
邦画では女同士もここまでダイナミックには憎しみ合いません。多分。笑
でも、ドロドロになる筈の女同士の闘いも洋画だと、どこかカラッとしてるんですよね。

渡辺謙さんはカッコいいけど、役所さんのほうが短い出番にもかかわらず、延の気持ちの変化を的確に表して、役柄を交代してもいいのに。
謙さんのほうに華があるかなあ、やはり知名度の問題かな。

男性二人がさゆりを譲りあったり、外国人を接待させたり、さゆりを芸者として扱ってる?
ここが少し理解しづらかったです。

英語の台詞は途中からは気になりませんでした。
英語が気にならなかったのは俳優さんたちの熱演に目をひかれたからだと思います。
工藤夕貴さんも相変わらず芸達者ですねえ。

特筆すべきは”不死身”(笑)の桃井かおりさん!
ちょっと、北林谷栄さんの名演技を思いおこしました。
いい人なのか悪い人なのか、最後まで判別不能の一番のしたたかさが作品の完成度とは別に助演女優賞ものでしょう!
英語を話していても桃井節炸裂なのが凄いです。
最後に、綺麗な着物を見つけてニタッと笑った顔が素晴らしい。
なんでも、自ら監督にデモテープを送ってアピールしたらしいです。

いい調べだなと思ったらヨーヨー・マも参加していました。

ここから結末に触れています。
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やはり、最後はハリウッド映画らしく一応のハッピーエンドです。笑
一途な想い、夢は叶うのです。

もう少し余韻がほしいところだけど。

TB送信:any's cinediary、お気に入りの映画、Rabiovsky計画、Diarydiary!、平気の平左、極私的映画論、>★shoegirl★


ワニとジュナ Icon of Cool 

2005-12-11 07:45:33 | 韓国映画
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監督 キム・ヨンギュン [第1作]
出演 キム・ヒソン(イ・ワニ)
 チュ・ジンモ(キム・ジュナ) 
 チェ・ガンヒ(ユン・ソヤン) 
 チョ・スンウ(ヨンミン ワニの異母弟)
2001年、韓国

『MUSA』のチュ・ジンモです!
レンタル店では見かけていたのに、何だか話題にならない映画だなと思っていたところ、某女性ブロガーさんにお勧め頂いて見ました。
それに、『ラブストーリー』『マラソン』のチョ・スンウが脇役ながら、と~っても重要な役どころで出演しています。

いいですこの映画!とても気に入りました!

「貴方、ディ・ジャヴを経験したことある?」

アニメーションから映画が始まったのは新鮮でした。
また、このアニメの中の少年が最後に意味を持って綺麗につながっていくのです。
これだけでも、監督のセンスの良さを感じました。

で、お話は韓国のドラマ等では割と取り上げられるテーマ、異母兄弟姉妹の恋心の絡んだお話なんですね。
血は繋がっているので、もちろん、この恋はタブーです。
一緒に育った二人の間に男女の愛が生まれるのかと私自身は思うわけですが、この映画では二人は出会った時に既に”何か”を感じてしまったのかもしれません。

少し切ないです。

ある悲劇的な事件が起きて、姉弟はともに決定的に心に傷を負ってしまうんですね。
姉のワニは弟の思い出も部屋も封印してしてしまいます。
でも、その弟が留学先から帰ってくるという。

アニメーターのワニ(姉)は自分の育った古い瀟洒な洋館で、無名のシナリオ作家、ジュナと同棲している。
けれど、まだ彼を母親に紹介する気にはなれない。

そして、弟、ヨンミンの帰国の知らせを聞いて心が揺れ始める。

結構、重いテーマを孕んだ物語なのだけど、淡々とお話はすすみ、夏の木々の緑やキラキラ輝く日差しが美しく、爽やかでもあります。
弟役のチョ・スンウは長髪でワニが書く漫画の主人公の美少年のようで、雰囲気がいつもとは違ってます。
チョ・スンウファンは必見でしょうね。

なんと言っても、体温の高そうな(暖かそうな)女性を包み込むタイプの男、ジュナを演じたチュ・ジンモが光ってます。
冒頭の、相手のことを思いやり、相手の好きなものを買って帰る場面もいいです。
「賢者の送り物」みたいではありませんか。

ジュナのワニへの真っ直ぐな想いが胸を打ちます。

シンプルだけど、美しい旋律の音楽がまたこの映画に品を添えているようです。

ここから、結末に触れています。
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ワニはジュナがいなくなって改めて、彼の優しい愛に気づきます。
冷蔵庫のメモを見て泣き崩れるところが好きです。

あれは反則ですよね。
 帰ってくるとTVがついているといいかなと思って、驚くなよ。
ワニでなくとも泣き崩れるでしょう♪

そして、お話は冒頭のアニメに繋がるとは思ってもなかった。
こういう隠し味は見る者にとっては何とも幸せなものです♪

ワニがしっかりとジュナと、自分たちの未来を見詰めることができた、
二人がアニメの子供から実写の大人へと成長する場面は感動的ですらありました。

そう、あの夏の日、ジュナはワニと”運命的”な出会いをしていたのです!

ジュナが洗濯しながら練習してたのはワニに自分があの時の少年だと気づかせるために・・
















生協の白石さん

2005-12-06 12:20:55 | 本と雑誌
東京農工大の生協のひとことカード、(目安箱みたいなもの)に寄せられる学生たちの難問、奇問に思いがけない切り口からユーモアいっぱいに誠実に回答する白石さんがいます。

ご本人の希望に関係なく、白石さんは今や時の人です。
そんな白石さんを学生たちは暴き出すことなく、自分たちの夢として大切にしているようです。

白石さんの独特な”愛”と機知にあふれる回答は現代の一休さんかも。(たとえが古いですね;)
白石さんも初めはこの忙しい時に、「舐めるのは販売しているチュッパチャプスだけにしてほしい」と思ったそうです。

でも、学生の茶目っ気あふれる質問に腹を立てるなんて大人気ない・・そう気持ちを切り替えたところが白石さんの白石さんたるゆえんですかね。

この部分は本の宣伝にも使われているので書いていいでしょう。
Q 愛は売っていないのですか・・・?

  どうやら、愛は非売品のようです。
  もし、どこかで販売していたとしたら、それは何かの罠かと思われま
  す。
  くれぐれもご注意ください。               [担当] 白石

最後の回答も書いちゃいます。
Q 白石さん、好きっす。

  光栄っす。                  [担当] 白石

なんという切り替えしの鮮やかさ。笑
白石さんの珍回答に吹き出す事しばし。

この本は手頃な値段だし、娘のバースデイプレゼントにと思ってます。
モノよりこころを・・ですね。笑

買うまでもないと思われます方はこちらのサイトにて少しだけ読むことができます。
がんばれ、白石さん!

今日も白石さんは業務のかたわら、回答を書くのにお忙しいことと思われます。