製作 周防正行 桝井省志 宅間秋史
監督 磯村一路
原作 敷村良子
音楽 リーチェ(韓国)
出演 田中麗奈(篠村悦子・悦ネエ)
真野きりな(ダッコ) 清水真実(ヒメ)
葵若菜(リー ) 久積絵夢(イモッチ)
松尾政寿(関根大・プー)
本田大輔(安田俊二・男子ボート部キャプテン)
中嶋朋子(入江晶子・女子ボート部コーチ) 1998年
最近になって邦画の良さに気づいた私はやっとこの映画を見ることができました。
舞台は、1976年、「坊ちゃん」で有名な四国・松山。
進学高、伊予東高に入学したが、勉強のほうはいまひとつの悦子。
金色にきらめく海を滑るように走るボートに魅せられた彼女は入学と同時に自ら女子ボート部の設立を願い出る。
入部してきたのは、彼女を含め5人。
新人戦までという約束が、ドンビリだったことから、彼女たちのドンビリ脱出の闘いが始まる。
30年前ののどかな松山、瀬戸内の輝く海と緑が美しくて、この映画、只者ではない。(笑)
お嬢様クルーとからかわれながらも(確かに始めはそうだった)何とかサマになっていく彼女たち。
スポーツ根性もの映画はたくさんあるけれど、この映画はそれとは少し違っている。
過ぎ去ってみれば美しいと感じるあの頃の想い。真っ只中では気づくことのなかったひたむきなあの頃の自分。
「がんばっていきまっしょい」は、今を前向きに生きようとする人達への応援歌なのだ。
悦子自身は気づいてないけれど、彼女の目はいつも幼馴染の(なんと保育園から一緒、ケンカ友達?)関根大・プーを追っている。
でも、関根クンに優しい言葉をかけられるとなぜかムキになって言い返してしまう。
やる気のなかったコーチも次第に過去のひたむきだった自分を取り戻していく。
中嶋朋子さんは流石、
「一艇あって一人なし!」彼女の台詞には凄みがあるけん。
これが映画デビューの田中麗奈さんは本当にまだ少女で、ぶっきらぼうな演技が却って初々しいかな。
安田先輩がいかにも、この時代にいそうなほのぼのキャラでいい。
プー役の松尾政寿は『金髪の草原』でもヒロイン池脇さんの弟役(丸夫)だったな。
なかなかのハンサム君☆
私は高校は男女共学じゃなかった。
男子のタンクトップ姿が眩しいぞな。
一緒にスイスイと水を切ってボートを漕いでみたくなる。
キャッチ!ローウ! キャッチ!ローウ!
スパーーァト!
毎年、4月の始業式には恒例で生徒会長が気合を入れる。
<< がんばっていきまっしょい!!っしょい!! >>
ここから結末に触れています。
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2年目の夏の県の大会では彼女たちは奇跡の勝ち越し。
最後の試合、貧血と腰痛を押して出場した悦子は次第に意識が遠のいていく。
この場面はスローモーションで、優しいリーチェの歌声はまるで悦子たちをまるで労わるよう。
手のマメがつぶれて血だらけの友、もうお嬢とは言わせんけん。
懸命な人の姿は美しい。
私はこの場面になると、なぜかふいに涙がこぼれる。
コーチも我知らず、声を限りに叫ぶ。「スパアーート!!」
「ヤバねえ!!」の関根クンの声だけが彼女の耳に届き、電気に打たれたように悦子は正気づく。
17歳の時、それは二度と戻らない。悦子の夏は終わった。
彼女が困った時にはいつも、さりげなく側にいたプー。
関根クンはそんな彼女に話しかける。
あんたのその意地の張り方、俺好きじゃ。ええと思う。
(自分に素直になれ悦子、ファイト!)
ビテオ屋ですか?
あはは、男子の姿も眩しいけれど、ブルマ姿の女の子たちの足のスラリと綺麗なこと。
日本も変わったなあ。若者の身体の伸びやなこと!
私はビデオで見ましたが、DVDも出ているようです。
音楽も癒し系でお勧めです♪
感想をまた、教えてくださいませね。
TBさせていただきました。
私の感想では全然触れなかったけど、関根ブーもおもしろかったですね。
悦ネエは、鈴木杏。
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200505/gt2005051003.html
いい映画でしたね。
レンタルして何度か見たけど、飽きない。笑
関根プーは『草原の輝き』の丸夫だったのですね。
悦子のことをヤバ姉って呼んでたように聞こえましたけど。
あの二人のやりとりも面白かったです。
ジャングルジムから突き落とした。笑
他の女の子たちも皆、足がスラリと綺麗で。
私もあんな(スタイルはあんなによくなかった)少女の頃があったのを思い出したり。
女子高だったのが残念です。笑
この映画を観るたびに、青春の輝きを感じます。そして、自分にはなかったものを感じます。うらやましく思いました。
素晴らしい作品でしたね。
いらっしゃいませ!
がんばっていきまっしょい!しょいっ!
あんなふうな入学式、懐かしいですね。
好きな人の姿を目で追ったり。笑
30年前の松山。
30年前だからか、台詞がとてもゆっくりに感じました。
世の中のスピードが変わったんですかね。
「女王の教室」が終わりましたね。
ドラマなんで少しやりかたが極端でした;笑
賛否両論で、最初のほうは私も見てないのですが、最後に真矢先生が言った言葉は身に沁みましたね。
TBありがとうございました。