あいりのCinema cafe

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虎度門

2003-10-27 15:28:00 | 香港映画 (57)
監督 シュウ・ケイ
出演 蕭芳芳(ジョセフィン・シャオ)袁詠儀(アニタ・ユン)
    李子雄(レイ・チーホン)陳暁東(ダニエル・チャン) 呉大維(デビット・ウー)

「虎度門」とは・・・
広東劇で舞台と現実との境。
役者ほ虎度門を超えると、一切の現実を捨て舞台の人物に成りきらねばならない。

サム(ジョセフィン・シャオ)は引退を間近に、広東劇の男役スターとして忙しい日々を送っている。
劇団でも私生活でも、何かと気苦労が絶えない。
サムの口癖は・・・I can manage.「何とかするわ。」
情に厚く男勝りの彼女は、これまでもそうしてやってきた。

サムには、若い頃人に預け、手放した男の子がいた。舞台で一人前になるためにだったのだろうか。
或る日、サムは成長し青年となったた我が子に出会うが、無論名乗ることはできない。
この子のために最後に手助けをしてやりたい。何も知らずに、舞台のサムを見つめる若者。

いつも通り、舞台をこなすサムの目にキラリと光るのは・・・
目だけで演技のできる女優さんだと思う。
ピシッと背筋の伸びた男役姿のジョセフィン・シャオは、カッコいい。
普段は、さばさばしてユーモラスなサム。
舞台人と母の一面を情感を抑えて演じたジョセフィン・シャオが素晴らしい。

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香港映画独特の内輪ネタ、実名が出てくるのがファンにとっては嬉しくて、何度もクスリと笑いました。