岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

第17回写真展「私の岩木山」のこと(6)

2010-01-17 05:10:14 | Weblog
(今日の写真は、長野県上伊那地方事務所農地整備課防災係・主査の八幡秀彦さんが写真展に出展したものだ。
 来場者の間でも「わざわざ、岩木山に登に来てくれて、しかも写真まで展示するなんてすごい」などと話題になっていたし、取材に来たM紙も記事の中で「紹介」していた。 早速、この新聞の切り抜きとこの写真を送ってやろうと考えている。)

◇◇ 第17回写真展「私の岩木山」のこと(6) ◇◇

 最終日となった。昨日も悪天で来場者の「足」は鈍かった。来場者数は増えなかったが、このような悪天を圧してでも来てくれる人は、やはり、「岩木山」に対する関心が高い。 関心の高い人は、「張り付いている会員」に色々と質問をする。そして、その確率が高いのだ。
 だが、それに対応する「会員」が少なかった。終日張り付いたのは「会長」「事務局長」それに花田さんだった。
 その数にちょうど見合うほどの来場者だったことが幸いした。来場者に付き添い、解説をするのだから疲れる。しかし、喜ばれることは疑いなしだ。
 昨日のM紙とT紙に、写真展「私の岩木山」の記事が載っていた。その中のM紙は「長野県在住の八幡さん」のことを取り上げてくれた。だが、大きな間違いがあった。何と、私、「三浦章男」が会長となっていたのだ。これは「訂正記事」ものだ。

 それでは、昨日に続けて、出展者名、「作品名」と「コメント」の紹介をしよう。

・藤原竹二
「秋の岩木山・鳳鳴ヒュッテと霧の下山路」(2009年9月30日)
コメント: 霧とヒュッテの赤い屋根。下山の目印です。
「秋の岩木山・種蒔苗代を望む」     (2009年9月30日)  
コメント: 草黄葉はこれからだ。 
「秋の岩木山・錫杖清水で一休み」  (2009年9月30日・錫杖清水)
コメント: 百沢登山口(岩木山神社)までもう一頑張り。 
「秋の岩木山・岩木山頂を望む」    (2009年9月30)日
コメント: 岩木山頂まであとわずか。 
「秋の岩木山・山頂への急登」     (2009年9月30日)
コメント: がんばれ!
「秋の岩木山・山頂からの耳成岩」  (2009年9月30日・岩木山山頂)
コメント: 岩と紅葉が美しい。 
「秋の岩木山・山頂に立つ」     (2009年9月30日・岩木山山頂)
コメント: 弥生登山口から頂上に達する。 
「秋の岩木山・弥生から望む」    (2007年9月30日・岩木山・弥生)
コメント: 弥生から望むリンゴと岩木山。 
「秋の岩木山・弥生から登り黄葉へ」  (2007年9月30日)
コメント: ブナ林を抜けて黄葉が美しい。 
「秋の岩木山・山頂前の耳成岩に続く紅葉」  (2007年9月30日)
コメント: 視界が開け、紅葉が美しい。 

・斎藤真人 
「沢の奥の滝を見上げる」    (2008年5月・岩木山東側中腹)
コメント: この沢の奥壁一帯はアルペン的急峻さを感ずることがあります。 「春雪崩の跡を見る」      (2009年4月・岩木山南側中腹)
コメント: 天空の濃紺と奥壁の断崖が印象的なので出展しました。 
「初冬の沢の合流点」     (2009年12月13日・岩木山東側一本木沢)
コメント: 久しぶりに無雪時のこの山域を訪れました。又、記録性を考えて、年月日を表示しました。 

・工藤健作
「芹葉黄苑(セリバオウレン)」  (2007年4月19日・岩木山)
「白山千鳥(ハクサンチドリ)」  (2009年6月25日・岩木山)
「大山桜(オオヤマザクラ)」   (2008年4月30日・岩木山)
「褄取草(ツマトリソウ)」    (2009年6月25日・岩木山)
「浦島草(ウラシマソウ)」    (2003年5月23日・岩木山)
「岳樺(ダケカンバ)」      (2003年3月9日・岩木山)

・虻川輝夫
「ムラサキミミカキグサ」    (1995年8月31日・岩木山・嶽)
コメント:嶽の自衛隊演習場は高地湿原のせいで珍しい草花が多い。サワラン、コアニチドリ、トガクシソウ、オニシオガマ、ヤナギラン、イヌノヒゲ等。この花は小林勝さんが教えてくれるまで気づかなかった。 
「ニオイタチツボスミレ」    (1999年5月22日・岩木山・百沢)
コメント:タチツボスミレの中で芳香が強いのでこの名がある。道の真ん中やまわりより高いところを好んで生えるのは高いところに光を欲しがるためか、最近見かけにくくなっている気がする。
「メハジキ」        (2003年8月30日・岩木山・百沢)
コメント:かつてはあちこちで生えていたようだ。これは百沢の林道に生えていたが、大きな車が入り道が拡げれて消えた。それ以来見ていない。 
「セリバオウレン」      (2009年4月12日・岩木山・百沢)
コメント:雪解け後、他の草花に先駆けて咲くセリバオウレンの花は満天の星のようだ。 
・飛鳥和弘
「カモシカ」   
コメント:頭胴長70~85cm・低山帯から亜高山帯にかけて生息し、草木などの芽・葉などを採食する。タメ糞をする習性がある。積雪に強く、長距離の季節移動は行わない。特別天然記念物。
「ニホンザル」    
コメント:頭胴長47~60cm・十数頭から百数十頭までの群れで遊動生活をする。昼行性で樹上および地上で生活する。雑食性で果実・種子・葉・芽・昆虫などを食べる。 
「アナグマ」    
コメント:頭胴長52cm・山地帯下部から丘陵部の森林、灌木林に生息する。トンネルを掘り、雌を中心とする家族集団で生活する。土壌動物や小動物を主に捕食する。
「テン」    
コメント:頭胴長45cm・樹上空間を多く利用するため森林を生息地とするが、樹木があれば人家周辺にも棲む。小動物・昆虫・ムカデやヤマグワ・マタタビなどの果実類を採食する。
「オコジョ」    
コメント:頭胴長16~18cm・山地帯上部に生息し、高山帯の岩場の間などでも活動し、小動物を捕食する。冬毛(写真)は全体が白く尾の先だけが黒い。夏毛は背面が濃い褐色で腹面は白い。
「ヒミズ」    
コメント:頭胴長89~104cm・小型のモグラで手の幅が小さいのが特徴。低木林に多く、半地下性の生活をしており、地表にもよく出現する。昆虫・ミミズ・クモ・植物種子などを採食する。

・竹谷清光
「岩髭(ツツジ科)」    
「岩梅(イワウメ科)」   
「長葉栂桜(ツツジ科)」   
「米葉栂桜(ツツジ科)」 
「蝦夷の栂桜(ツツジ科)」 
「赤物(ツツジ科)」    
「白玉の木(ツツジ科)」   
「陸奥小桜(サクラソウ科)」 
「白山千鳥(ラン科)」   
「紅花一薬草(イチヤクソウ科)」

・三浦章男
「米栂(コメツガ)粗氷1」  (2009年3月27日・烏帽子岳山稜・大鳴沢右岸)
コメント:過冷却した微細な水滴が樹木に凍りつき、無数の氷粒が層をなす。白色透明。それが粗氷だ。
「米栂(コメツガ)粗氷2」  (2009年3月27日・烏帽子岳山稜・大鳴沢右岸))
コメント:急斜面に屹立するコメツガ粗氷。凛とした美しさは強さを見せる。 
「米栂(コメツガ)樹霜1」   (2009年3月27日・烏帽子岳山稜・大鳴沢右岸)
コメント:10年ほど前だと、このコメツガ林内はすべて積雪の中だった。この年も雪が少ない。林内はすけすけではないか。 
「米栂(コメツガ)樹霜2」  (2009年3月27日・烏帽子岳山稜・大鳴沢右岸)
コメント: 直立してるものは何もない。風によって撓められている。昨晩からの猛烈に強くて冷たい風が幹の右側に樹霜を造る。 
「米栂(コメツガ)樹霜3」     (2009年3月27日・烏帽子岳山稜・大鳴沢右岸)
コメント: おっと、真ん中の幹の間を抜けて、向こうに見える雪稜に取り付こうか。この先が赤倉キレットにつながっているのだ。 

 今日で、最後です。16時までやっています。是非、会場までおいで下さい。