あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

想い出の蕾~クリスマスカクタス

2012-11-22 11:09:11 | 植物・動物いきもの全般

暖かな陽射しが柔らかに降り注ぐ、晩秋(初冬?)のリビング。
大小さまざまなサイズ・種類の観葉植物がずらりと並んで、小ジャングルと化している我が家の窓辺。

昨日、嬉しい発見をしました。
20121122_35

大小2鉢のうちの1鉢のクリスマスカクタス(シャコバサボテン)に
花芽がついていたのです。それも、いくつも。

なんだか、心から、ホッとしました。
ちょっと大げさにいうと、報われたような。

というのも、このクリスマスカクタスが我が家にやってきたのは
ちょっとした事情があったからです。


何度も記事にしましたが、8月末、それまで派遣社員として丸3年間お世話になった会社が経営困難に陥り、突如、契約解除となりました。
その予兆はずいぶん前からあり、数か月前には尊敬していた女性の先輩もやむなく退職され、社内は既にごく少人数となっていました。

そんな淋しい職場に置いてあった、いくつかの観葉植物。
クリスマスカクタスは、その中の1つでした。

私が入社するより前に飾られて以来、その女性の先輩(Uさん)が大切に水やりをされていたのですが
そのUさんが会社を辞められる時、なんと、初めて1つだけ花を咲かせたのです。

水こそ適度に与えられていたものの、植え替えは一度もされていなかったようで
鉢底からは伸びきった根がはみ出ていました。土もスカスカでした。
花を咲かせたのは、奇跡といえるくらいの状態だったのです。
それなのに・・・。

まるで、去ってゆくUさんに「ありがとう」と伝えているかのように。
ピンクと白の、蝶々がひらりと止まっているかのような姿の、可憐な花。
なんだか、その健気さに感動すると同時に
Uさんの後は、私が世話をするしかないな、と強く感じたのです。

そのまま水やりを続けても世話にはなりますが
鉢の状態を考えると、やはり植え替えは必要だと思いました。
それである日、車できょんのダンナに迎えに来てもらい、その鉢(大小2つ)を自宅に持って帰りました。

ホームセンターで新しい鉢と、シャコバサボテン用の土を買い、植え替えをして、しばらくはベランダに出して世話をしました。
様子を見ながら、しっかりと鉢になじんで成長を始めたら、また会社に戻すつもりだったのです。

でも・・・。
思いがけない、突然の解散。
事務所も引き払われることになり、そんな状態で鉢を会社に戻しても、業者に処分されるのが関の山。他に引き取り手がいるかどうかも分かりませんでした。


そんなわけで、不思議なご縁で我が家の一員となった、クリスマスカクタス2鉢。
目を見張るくらいの勢いですくすくと成長し、会社にいた頃とは見違えるほどにイキイキしました。

で、今回の、蕾の発見です。

あの会社での思い出は、決して楽しいものばかりではなかったけれど
尊敬する社長と、素敵な社員の方々に出会え、そして何より私自身を大きく成長させてくれたかけがえのない3年間でした。

この蕾が果たしてどんな花を咲かせてくれるのか。
心の奥にしまった大切な思い出とともに、楽しみながら待ちたいと思います。
20121122_30

クリスマスカクタス(シャコバサボテン)
花言葉:美しい眺め・愛される喜び・命の喜び・冒険心

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする