あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

ひさびさのオーケストラ

2009-08-21 22:48:23 | 私見・雑感

昨夜は、久々にきょんくんとデート。
アクロス福岡のシンフォニーホールで催された、久石譲さんのコンサートに行ってきました。

もう、ものすんごい、良かった~っ!!!

ミニマリズム ミニマリズム
価格:¥ 3,000(税込)
発売日:2009-08-12

新譜“ミニマリズム”ツアーということで耳新しい作品が多く、しかも、“本当に作りたかった曲”と久石さん自身が言われたように、これまでの久石さんの曲調とはまた趣が異なり、とても新鮮なプログラム。
オーケストラに混声合唱団、ピアノ弾きつつ指揮をとる久石さんの三者が渾然一体となり奏でるメロディーは迫力満点。生の演奏の醍醐味を、思う存分堪能しました。

第一部~第二部の初めにかけては重厚でシリアスなトーンの曲が多くて、楽しみつつも背筋がピンと伸び、思わず居住まいを正したくなるようなある種の緊張感すら感じることもあったけれど、後半はポニョの組曲があったりして、いきなりリラックス。顔がほころんだり、美しい旋律に涙が流れたりと、とてもメリハリがついていたように思います。

そして、風の谷のナウシカ。実は私、数ある宮崎アニメの中で、どーゆーわけか唯一、最後まで観たことがないのがこれ。何度トライしても何故かいつも途中で挫折してしまうという不思議現象のため、サントラも全く記憶になかったというのに、まぁ泣けて泣けて。“なんじゃこの美しさは”と胸がいっぱい。
会場のあちらこちらからも、演奏が始まると同時に溜息と少々のざわつきがあり、やがて鼻をすする音がちらほら・・・。やっぱり名作、なのですねぇ。

とまあ、とにかく。
とても素晴らしい演奏で、いつの間にか一体となった会場。
盛大な拍手はなかなか鳴り止まず、それどころか、やがてオールスタンディングの盛り上がり。
拍手に応え、何度も何度も舞台に戻ってくる久石さん。
数多くのファンの人たちからの花束も、一人一人腰を屈めて丁寧に受け取り握手。
久石さんの温かな人柄が伝わってくる微笑ましい光景がしばし繰り広げられたのでした。
その間も拍手は止む事無く続き・・・。お約束のアンコール曲目が終わって引き上げた後も同様の状態で。
本当にすごい盛り上がりでした。“福岡の聴衆も熱かねー”と密かに感動。

そして。その拍手(のしつこさ?)に、たくさんの花束を丁寧に指揮台の上にそっと並べた後、久石さんはついにピアノの椅子に腰かけたのでした。“おぉっ!!”喜びにどよめく会場。
ピアノソロで聴かせてくれたその曲は、とてもとても美しく心に染み渡りました。


“もし寝たらごめん”なんて言っていたきょんくんも、隣で夢中になって聴いていて、もちろん、ちょっとの居眠りもありませんでした。
やっぱり音楽は最高!
美しい音を聴くと、しみじみと思う。
あぁ、良いステレオが欲し~いぃぃぃぃ!!!

コメント
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