たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2013年『ラファエロ展』より_「無口な女(ラ・ムータ)

2020年06月02日 13時24分46秒 | 美術館めぐり
2020年5月14日:2013年『ラファエロ展』_「聖ゲオルギウスと竜」https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/815e6a48ac98eaabc6ff5de2b62c7f8b




ラファエロ・サンツィオ《無口な女(ラ・ムータ)』
1505-07年
油彩/板 64×48cm
ウルビーノ、マルケ州国立美術館

「ラファエロはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品をよく研究しており、このモデルのポーズや微妙な陰影の表現には《モナ・リザ》の影響がみられる。女性は、派手さを抑えた服装をしている。4本の爪のついたルビーの指輪は15世紀の流行、一方、埋め込まれたサファイアの指輪はより後のスタイルである。衣装は15世紀後半から16世紀前半、フィレンツェやウルビーノの女性たちに好まれていたものだが、科学調査によると、もとは、襟ぐりが大きく開き、肩に多くの飾り紐が施された姿で描かれていた。モデルについては諸説あり、いまだ謎のままである。」

(公式カタログより)



「フィレンツェ時代のラファエロが、聖母子像や肖像画を多作したのは、地方から出てきて間もなく、役所や教会を飾る大規模な壁画を任されるほどの名声を得ていないからでもある。とにかく個人の注文主を見つけては、彼らの好む作品を描くしかなかった。ことに親子の情愛に満ちた聖母子像は評判を呼び、彼はフィレンツェにおいても人気画家となった。

 そんなラファエロに、天気が訪れたのは、1508年秋。時の教皇ユリウス2世(在位1503~13)に招かれ、ヴァチカン宮殿の教皇の居室「署名の間」の装飾を依頼されたのである。25歳の青年ラファエロは、心躍らせながらローマへ旅立った。」

(『週刊 西洋絵画の巨匠 19 ラファエロ』小学館ウイークリーブック2009年6月16日小学館発行より)




 3月3日から6月14日まで国立西洋美術館で開催される予定だった『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』、会期を変更して10月18日まで開催されることになったとのお知らせ。地球の裏側から貴重な絵画の数々が飛行機にのってやってきてくれる日はもう訪れないと落胆していたので嬉しいです。首都圏に戻れば行ける、行けるといいな。充実の週末がまた待っている。いや週末に限らない可能性もありそれはそれで困ります。それまでにいろいろとふんばらねば・・・。

https://artexhibition.jp/london2020/